ケイティー・クーリックは、「アメリカのスイートパイ」と呼ばれている。スイートパイとは、「可愛い子ちゃん」とでも訳せるだろうか。アメリカ国民みなから愛される人物という意味だ。 50代半ばの女性をつかまえて「可愛い子ちゃん」もあるまいと思うのだが、クーリックには確かにそんなイメージがある。クーリックは、今やアメリカでもっとも有名な女性テレビ・ホストでありながら、声高に叫ぶうるさいところもなく、ジャーナリスト的な堅苦しいところもなく、セレブ然とした臭さもない。もちろん、可愛い子ぶっているところはまったくない。開けっぴろげでストレートで、あっさりした性格。そんなところが好感度を高めているのだろう。 クーリックのテレビ・ジャーナリストの経歴はざっと見るだけでもその華々しさが分かる。 クーリックは、女性として初めてアメリカの三大ネットワークすべてでニュース番組のアンカーを務め、また女性として初めて夕方