*1 『ダルちゃん』が完結した。リアルタイムで読んでいた身としては感慨深いものがあるので、感想を書いておきたいと思う。 第49話でヒロセと別れてから3話で完結までの流れがやや性急に過ぎた印象もあるけれど、最終話の上の台詞には納得できるものがあった。 異常なのは自分だけではないという気づき 『ダルちゃん』では、普通の人に擬態しているときのダルちゃんと、「ダルダル星人」状態の素のダルちゃん*2(アメーバ的な姿で表現される)が視覚的に分かりやすく表現され、「普通の人たち」に馴染めない自分の異常性との向き合い方が作品のテーマとしてあったと思う。 作品のほとんどの部分を通してダルダル星人はダルちゃん一人だったけれど、第44話でサトウさんの恋人(後の夫)のコウダが「ダルダル星人」モードで表現され、ダルちゃんにとって初めて自分以外にもダルダル星人がいることが認識される。第45話のコウダの「普通の人なんて