「何兆円のムダ? “脱税”があるか分かっておれば、逮捕される話なんであって。正確にムダが捕捉されていれば、ムダにはしないわけですから。今(ムダが)いくらあるかは分かりません」 何と、フザケタ答弁なのか。6日の衆院予算委。民主党の長妻昭議員に「税金の浪費が何兆円単位であるのか」と聞かれ、麻生“ヤリヌク”首相は冒頭のように開き直ったのだ。税金のムダ遣いを「脱税」にスリ替えた揚げ句、曲がりくねった言い回し。長妻も「驚いた。まじめに答弁いただきたい」とアキれていたが、国会中継を見た視聴者も同じ気持ちだったろう。 この日以降も、麻生は核心を突いた質問には、自ら答弁せず、担当閣僚任せ。定額減税の規模や後期高齢者医療の見直しなども「年末に詰めた上で話しする」とはぐらかしてばかり。これでは、有権者は一票を投じるにあたっての判断のしようがない。 「麻生首相の答弁を見て、本当に不愉快になりました。まるで度量の