第1回、第2回とWebサーバ“Apache”のセキュリティ設定について紹介したが、引き続きApacheのセキュリティ設定について、新たな視点を提供したい。今回は「ユーザーディレクトリが有効」「デフォルトのコンテンツの存在」をキーワードとして、ここに潜む問題を解説させていただく。 ユーザーディレクトリ機能が教える「ヒント」 ユーザーディレクトリ機能とは、Apacheのモジュールの1つである「mod_userdir」を利用した機能である。 皆さんは、Webサイトを巡回しているときに、http://●●.jp/~tsuji/のようなURLを何度も見たことがあるだろう。 このURLをリクエストすると、指定したユーザー(上記の場合はtsujiユーザー)のホームディレクトリにアクセスできるのである。ユーザーディレクトリは、このようにシステム内のユーザーごとのホームディレクトリを、Webで公開・管理する