顔の変形、アザ、マヒ……。外見に症状がある人たちが学校や恋愛、就職などで苦労する「見た目問題」。とくに子どもが当事者の場合、周囲からの心ない言動に傷つくことがあります。親はそのとき、どんな言葉をかけてあげればよいのでしょうか。円形脱毛症の娘がいる前橋市の新井舞さん(33)は「一緒に泣いて、苦しみを共有する」と言います。今夏、「この顔と生きるということ」を上梓した記者の長男も「見た目問題」の当事者です。親の思いを、尋ねました。(朝日新聞記者・岩井建樹) 【画像】髪の毛がまばらにしか生えていない優芽ちゃんを抱きしめる新井さん。手がけた小児用のウィッグも 新井さんの次女、優芽(ゆめ)ちゃん(9)の頭には、髪の毛がまばらにしか生えていません。円形脱毛症です。免疫の異常で毛髪の組織が攻撃される自己免疫疾患と考えられています。コイン大の丸い形で抜け、自然に治るイメージがありますが、優芽ちゃんのように全