生物の全ては遺伝子の乗り物、とした考えを私も持っている者の一人です。 それは遺伝子が確認されている現在の話で、さらにそれらを決める物質やら、成分やら更に細かな粒子的な何がしかの作用を起こす物質が発見され、その役割が証明されてしまえばは、この限りではありません。 ところで無償の愛と言う言葉は、綺麗で純粋に聞こえます。しかしその実、ライオンが子供を谷底に突き落とすと言う寓話にもある通り、外から人間が見た事実と、生き残って行く為に行われる本能からの行為の間には、認識に大きな隔たりがある様です。 何時も数種類の動物達の傍にいると、親が子の食べ物を横取りするなんて事は朝飯前。そこに親子なんて認識は殆ど感じられません。しかしそうして子供は、生きて行く事の厳しさを知り、記憶を次の世代に引き継ぐのだとも思えます。 「愛」は脳が高次元に発達した事で生まれた、新たな社会(世界)を維持する為の人間の知恵なんだと