ブックマーク / kame710.hatenablog.com (71)

  • 2017.10.29 『内田樹の生存戦略』⑤ - カメキチの目

    カメキチの目 Q 日中、日韓の関係を修復する秘策はあるのでしょう か? A 外交、国防の政策決定権がない日に関係修復力はない。 外交交渉というのは譲歩できるところは譲歩し、譲れないところは譲らないというかたちで、すり合わせていくしかありません。単純で時間のかかる作業ですけれども、それしかない。ただしそれができるためには条件があります。主権国家であるということです。 日の場合は、外交、国防の政策決定権を日政府が持っていない。アメリカにいちいちお伺いを立てないと、何も決められない。 アメリカとしては(アフガニスタン、北朝鮮、シリア、エジプトとあって 《注:2013年当時》)、これ以上東アジアで紛争が起こって、調停に出張るだけの政治的余力がもうありません。ですから、アメリカはいま中国と事を構える気はありません。尖閣諸島のうち2島は米軍が射撃場として借用しているにもかかわらず、領有権について

    2017.10.29 『内田樹の生存戦略』⑤ - カメキチの目
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    naole 2017/11/01
  • 2017.10.22 風俗など - カメキチの目

    カメキチの目 (まだ『生存戦略』を書くつもりですが、きょうは他のことを書きます) サスペンスドラマにもよく登場し警察ドキュメンタリーでは必ず取りあげられ、ニュースでもときどき事件まじりで報道されることがある「風俗」。 現代のそういう店は入ったことないので知らないけれど、17か18のころ好奇心で友だちに連れられ繁華街の薄暗い路地にあるバーに行ったことがある(初めてのことだったので印象的な経験でした)。そこで、カウンターの向こうの中年マダムに「にいちゃん、いいものみせてあげようか」と言われたことだけをよく覚えている(店内の灯りが消され、マッチが擦られ、その仄かな灯りが数秒つづいたことも。でも、なにをみせられたのか、そもそもホントになにかをみせられたのかさえ正確には覚えていません。よほど緊張していたのだろう)。 開沼博さんという若い社会学者さんがドキュメンタリータッチで書かれた『漂白される社会』

    2017.10.22 風俗など - カメキチの目
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    naole 2017/10/23
  • 2017.10.20 『内田樹の生存戦略』④ - カメキチの目

    Q 安倍自民党政権が掲げる政策で日はどうなるんでしょう A 日は今「縮み」始めています。ですから、国民的資源のフェアな分配方法について根的な議論を始めるしかない。でも、政治家も官僚もメディアも、誰もそんな話をしようとしない。分配方法のことはとりあえず忘れて、「パイを大きくする」ためにはどうすればいいのかという話ばかりしている。そして、パイを大きくするためには、「選択と集中」しかないというものです。…でも、誰が考えても、沈みゆく社会で「選択と集中」戦略を採用すれば、超富裕層貧困層への二極化が亢進するしかありません。 注:このQは、いま発せられたものではありません。したがって、こんどの選挙とは 関係ありません。 が出版されたときも北朝鮮からミサイルは発射されていたが、「国難」と言って、Jアラートで国民に危機感をつのらせることはまだなかった。 ところで、 私はメディアが与党大勝と予想し

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    naole 2017/10/21
  • 2017.10. 『内田樹の生存戦略』③ - カメキチの目

    カメキチの目 Q 子どもにやらせるのなら、合気道と柔道、どっちでしょう? (じつは著者は古武術家で、長いこと合気道をやっておられ、達人の域に達しておられます) (グーグル画像さんから借りました) A ものを学ぶときは、学び始める前にあまり予備知識を持たない方がよい。これは僕の経験的確信です。… (注 著者は大学の先生で、教え子のなかの)その学生たちは、効率よく有用で換金性の高い知識や技術を手に入れることよりも、自分が何者であるのかを知りたがっていた。自分の中には、自分自身も知らない、知的可能性が眠っていることをぼんやり感じとっていた。 もちろん、内田さんは「合気道(もしくは柔道)がいいです」なんてことは言わない。 スポーツではない「習いごと」のQでもいっしょだろう。 (モノになってほしいと高望みするのは別にしても)やってよかったと満足できるくらいにはなってほしい、と親ならだれでも願う。わが

    2017.10. 『内田樹の生存戦略』③ - カメキチの目
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    naole 2017/10/15
  • 2017.10. 『内田樹の生存戦略』② - カメキチの目

    カメキチの目 Q 愛国心教育について、先生はどのようにお考えですか? A 現に北朝鮮韓国は「同国人」なのに、それぞれの国民は自分の所属する統治システムにあまりに強く帰属しているせいで、なかなか最終的な和解に至ることができずにいます。 暫定的な制度だって、人はいくらでも熱狂できるということです。 …でも、そういうものが現に手元にある以上は、たいせつに使わないといけない。僕はそう思います。誰だって、身の回りのものは、丁寧に扱うでしょう。… (「愛車心」「愛家心」があるとは言わなくても)…愛国心とは、どう手当てしたら国家の性能が上がるか考えること。自分の国は自分の身体の延長のようなつもりで、たいせつに使う。…そこで暮らしている以上は、丁寧に扱う。 自分と自分の身のまわりのもの、自分につながるものは、レベルの差こそあれみんな自然に愛情がわくもの。 自分が生まれた土地、そこの自然、そこの文化…しか

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    naole 2017/10/13
  • 2017.10.8 『内田樹の生存戦略』① - カメキチの目

    カメキチの目 すばらしいに出あった。めったにあることではない。 もともと著者の内田樹さんは気に入っており、いままでも何冊か読んでいるが、これは人生相談のような体裁で、身ぢかな「悩み」「問題」に内田樹が答えるというもの。 この人ならではの答えがとてもおもしろかった。 あまりにおもしろいので、「読んでみたら…」とツレにすすめたけれど、「リンパ」(リンパ腺とかの)のを読んでおり、「そっちがおもしろい」と返された。 (リンパよりおもしろいのに…) リンパがあろうとなかろうと、記事にしたいとの読み始めからそう思いました。 (前にも書いたことありますが、内田さんはご自分のブログ記事も著作も、「著作権」を主張しないから自由に使っていいと、何かので述べておられたので、遠慮なく引用し、間に私の思い考えも挟んで紹介します。ただしQアンドAは、私の心に残ったものだけに絞ります) 書名は『内田樹の生存戦略

    2017.10.8 『内田樹の生存戦略』① - カメキチの目
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    naole 2017/10/08
  • 2017.10.4 つれづれの記⑫ - カメキチの目

    カメキチの目 【続き】 「少年時代」といわれるころの話で書きたくなるのはもう思いつかないので、このシリーズはこれで終わります。 これまでの「子どものころの思い出」におつきあいくださり、ありがとうございました。 私の子ども時代。チャンバラとおなじくらい「西部劇ごっこ」が盛んだった。 片手の親指を立てて人差し指を相手に向け、残り3は手のひらに折る。これで銃は完成。いっちょまえのガンマン成立。 ちなみに両手で2丁拳銃。刀でいえば両刀づかい。 あとは木陰や家の隅に身を隠し、やるだけだ。 「バキューン、バキューン…」 気で遊んだ。 撃たれたときは、刃で切られたときのように、地面に伏す。「死ぬ」とはこういうもんかと幼い頭で描いたイメージで演じました。 遊びのたびごと、何回まで生き返られるか(遊びの世界では死ぬことは一度かぎりときまってはいません《それじゃ遊びが続かない》)不死身を認めるか…。子ども

    2017.10.4 つれづれの記⑫ - カメキチの目
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    naole 2017/10/04
  • 2017.10.1 おことわり - カメキチの目

    カメキチの目 ブログへの思いは前にも2、3度かいたことあります。 そのときも感じていたことですが、書かなかったことがあり、ずっと気になっていました。 一度きちんと書いておことわりし、謝らなければならないと思っていました。 私が「読者」になっている方々に対してです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「プログラム」「電子ゲーム」「音楽」「オシャレ」「料理」「健康(ダイエットをふくむ)」「スポーツ」…私はどれもダメ(女性に多い「断捨離」「シンプルライフ」「エステ」…なども)。 正確にいえば(興味・関心がないのではなく)わからないのです(わからなければわかろうとすればいいのですが「面倒くさい」「いまさら…」が先に立ちます)。 私は年齢を経ても活動的で、新たなことに挑戦する人を尊敬し賞賛しますが、自分にできるとは思わないし、する気もないところに落ち着いています。 「あまり興味・関心が

    2017.10.1 おことわり - カメキチの目
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    naole 2017/10/03
  • 2017.9.27 国政選挙にあたって - カメキチの目

    カメキチの目 (前回の「耳掃除」に、いろいろ教えてくださりありがたかったです。ちょっと迷ったのですが、記事にしてよかったです。ほんとうにありがとうございました) 耳から一転、きょうはもうすぐ行われる国政選挙のことです。 はっきり言えば、自民党の勢力を、少しでも落そうと呼びかけたいことです。 独裁的な政治をやめさようということです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 私の場合は、多感な若いとき、まわりから刺激され社会や政治に関心を持ちました。 直接的にはある友人に話かけられたことがきっかけです(その友人は私にはそれから生涯の「親友」になりましたが、精神を病んで、いまは連絡さえとれません)。 が、たぶんに、ベトナム戦争や、その頃の時代・社会の出来事の影響がありました。 今、トランプが切れて北朝鮮戦争をしかけたら、北朝鮮の名もなき人々が虫けらのように殺されていくのを(ベトナム戦争

    2017.9.27 国政選挙にあたって - カメキチの目
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    naole 2017/09/28
  • 2017.9.24 耳掃除 - カメキチの目

    カメキチの目 耳掃除。耳クソをとった。 (私が読者になっている方で、たいへんなことで悩んでおられるというのに、こんな気楽な記事かいてゴメンなさい) グーグル画像さんからお借りしました。 つい先日、ちょっと恥ずかしい話だけど、耳鼻咽喉科に耳掃除に行った。 じつは2年前にも行っているので2回目だ。 私の人生で、あくまで2回目のこと。 「耳掃除」。子どもみたいで、通院にはちょっと勇気が要りました。お願いですから「それくらいのことで…」と笑わないでください。 コトここにいたるまでには、いろいろあったのです。 「いろいろ」とはいっても、要は、家での耳掃除は痛いということです。私はああいう痛さは弱い、苦手です。打撲とかは強い(と思う)。 (私の内耳の器官は壊れているのですが、耳自体の痛覚はあり、敏感なのです) 障害者となって手の感覚が鈍いので、だいたいはツレに耳掃除をしてもらっているのですが、こんどは

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    naole 2017/09/26
  • 2017.9.17 つれづれの記⑪ - カメキチの目

    カメキチの目 【続き】 [暮らしと人びと③] 昭和30年代。初夏のころ。 稲の苗が伸び、田んぼいちめんが緑に覆いつくされたころ、突如、空からバリバリ耳をつんざく轟音が聞え、ビックリ! 音の主は? まさか戦闘機であろうはずがない。 では何か? ほとんど見ることもないヘリコプターだった。しかし、災害が起きてはいなかったので、救助ではなさそう。 では何のためか? 稲の害虫を防ぐため、農薬を散布するのである。 大規模な農地ではあれば空から「いっせいに」というのも効率上、うなずけます(アメリカでは小型飛行機で種をまいているところをテレビでみた)。 日のいまのばあい種ではない。農薬。れっきとした危険薬物だ。 小さなたくさんの水田が散布目標なのでピンポイントというわけにはいかない。的確に目標を狙い、たとえ当たったとしてもヤッコさんは爆弾や鉄砲玉ではなく農薬の粉。粉霧状の白い煙となり、風に乗って流れ、漂

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    naole 2017/09/17
  • 2017.9.14 ナウマンゾウ - カメキチの目

    カメキチの目 先月の末、また旅に出た。 大きいのは(国内です)1年に2回だけ。2回のあい間に適当に小さいのをする。 退職しても、隠居の身分でも、人に頼られあてにされている方は忙しくたいへんだろうけれど、私はそういうこともなく、そのうえ平衡障害、付随して視界が揺れるほかいろいろな不快症状があるので、(ということを言いわけにして)まったく行動的でない。 活動的ではないが、ヒマでも退屈でもない。 かといって、「障害にもめげず…」ではちっともないです。障害を克服しようという意志はなく、甘んじている。が、歩けなくなっては困るのでそれなりに(気分におうじてコロコロ変わるけど)運動は少しばかりしています。 終日、家にてパソコンとにらめっこというのが圧倒的に多い日々(パソコンといいましたが、正確には「はてなブログ」)を過ごしている。 しかし、ずっと腰かけているのは身体によくないので、春とか秋は散歩する。

    2017.9.14 ナウマンゾウ - カメキチの目
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    naole 2017/09/15
  • 2017.9.10 つれづれの記⑩ - カメキチの目

    カメキチの目 【続き】 [暮らしと人びと②] 父は自営で山仕事をしていた。 ところが日社会は高度経済成長が始まる。 安い材木が大量に輸入され、父だけでなく、日の林業は立ちいかなくなった。 都会には多くの労働者に働いてもらうために住むところ、家を用意しなければならない。建てなければならないのだ。そうでなければ、第二次産業、つまり製造業は労働者不足で成りたたない。 農林水産。なかんずく林業なぞ、「国策」の第二次産業優先にかなわない。かなわないどころか切り捨てだ。 東南アジアなどからの外材は当時は豊富にあったし、「森林保護」も「地球温暖化」も「生態系保護」も今日のようには叫ばれていなかった。それに現地の労働者の賃金は日とくらべて格段に安いので、コストがかからず、内材がたちうちできようはずがない。並行して、 農業、水産業も軽視され、電気エネルギーを生みだすために、私たちのあまり知らないうちに

    2017.9.10 つれづれの記⑩ - カメキチの目
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    naole 2017/09/12
  • 2017.9.3 つれづれの記⑧ - カメキチの目

    カメキチの目 【続き】 [暮らしと人びと①] 伯父宅は長男だから、あばら家でもいちおう家というのだろう(すぐそばの次男である父の家、つまりわが家はもっとひどいあばら家だった)。 裏山の急な崖に張りついた粗末な家で部屋数は少なくても、父の姉弟妹(私には伯母叔父叔母)が大勢いた。 「大勢」とはいっても、小さな家のことだから、しれている。 幼い私には、貧乏生活でも身内が大勢のにぎやかな暮らしは楽しかった。イヤな思いではひとつもない。 幼いときの生活、体験は、もとから選べようはずもなく、ただ与えられる一方だから、不平不満というものは起こりようもなかったのだろう。 以降の成長で味わった数々の生活体験も、だいたいのことは「そんなものか…」とやり過ごし、不満をこぼすことはなかった。 長じて友だちがうまいものをべ、車に乗り、楽しそうに遊んでも(やせ我慢ではないです)うらやましいとは思わなかった。 「よ

    2017.9.3 つれづれの記⑧ - カメキチの目
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    naole 2017/09/05
  • 2017.8.31 『動物のいのちを考える』3 - カメキチの目

    カメキチの目 第三章 人に見られる動物たち-動物園動物 第四章 ラボから始まるいのち-家畜・実験動物からヒトまで 第五章 あふれる野生動物との向き合い方-野生動物 第六章 東日大震災と動物 ちょっとはどこかで見聞きした話があったので、日ごろ感じてはいても、「そうだったのか」ということがとても多かった。 【動物園動物】 ・人気動物はマスコミがつくり、あおる。 ある人気チンパンジーやパンダの赤ちゃんや「立ちあがるレッサーパンダ」など。 テレビや新聞にはいいネタとなる。 かって動物園園長もしたことのある著者の獣医師は言う。人気動物もいいけれど、せっかく動物園に来たのだから、ほかの動物も見よう。自分のお気に入りが見つかるかもしれない。 ・お気に入りには名前をつけたくなる(人気動物にはたいてい名前があります)。 日の動物園では、それが可能な動物には個別に名前をつけて飼育、管理する(飼育側・来園者

    2017.8.31 『動物のいのちを考える』3 - カメキチの目
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    naole 2017/09/02
  • 2017.8.25 『動物のいのちを考える』2 - カメキチの目

    カメキチの目 きょうは7月末の記事の続きです。あっちこっちへとすみません 第二章は、「いのちの『べかた』を考える」。 この部分の著者は新島典子さんという大学の先生。 動物看護学(ある大学にはこういう学部があるのです。すばらしい! 東大や京大もこんなのを設ければいいのに)を教えている。 私は、畜産のウシやブタ、ニワトリなどを「産業動物」と呼ぶとは知りませんでした。 ・生まれたときから「材」となるまで育てる(畜産業)。 ・解体して肉を製造、または搾乳しミルクやバター・チーズを作る(肉産業や乳製品製造業)。 ・運搬し(冷凍車などによる運送業)、販売する(肉屋さん・スーパーなど小売業)。 ・あいだには市場など卸しもあり、関連して牛乳パックやプラ容器なども。 まさに一大産業です。しかも「べる」だから、生きることにぜったい欠かせない。生きるといっても肉しなくてもすみますが、ベジタリアンだっ

    2017.8.25 『動物のいのちを考える』2 - カメキチの目
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    naole 2017/08/26
  • 2017.8.21 つれづれの記⑦ - カメキチの目

    【続き】 [学校②] 小学生のときのこと。 ・貴重な思い出 モノの貧しい時代だった。テレビもなかった。 3か4年生のころ(クラスは1学年1学級。みなで10数名)、『小学(3か4)年生』という「小学館」という出版社の月刊学習誌をクラスでとっていた。あくまで「学習」が名目。 ちなみにまだあるようです。のぞいたときだけそうだったのかもしれませんが、 「1年生」しか屋さんにはなかったです。 漫画雑誌もあったが当時はまだ週刊はなく、月刊のみ。 それには必ず毎月、紙で(ときどきセロファンもまじっていた)作られた付録がついていた。完成品もあるが半完成品が主。 付録は、男の子や女の子の好きそう、喜びそうなものだ。出版社は「男女平等」に配慮してか、毎号ごと必ずどっちもつけていた。 「男女平等」はいいけれど、付録の中身たるや、「差別」ではないでしょうかが「区別」の決めつけのようなものがあり、現代ならクレーム

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    naole 2017/08/23
  • 2017.8.17 蝉 - カメキチの目

    カメキチの目 いま、書いておかなければならないと思いあわてて記事にした。 まだまだかもしれないが、長く生きてきて、私はこのごろ日の自然の移ろいに敏感になったようだと、自己満足している。 あくまで「自己満足」。 だからどうした?ということではないが、「自分」にこだわるのもいいけれど、そこを離れて自然を感じるのも、「感じている自分」を感じて、またいいと思った。 季節は盆を過ぎた。 盆前には二四節季の「立秋」があるし、七二候の「寒蝉鳴(かんせん《ひぐらし》なく)」があった。 台所には「旧暦カレンダー」を吊りさげていますが、二四節季七二候の日はたいてい合っており、昔の人の自然を感じる感覚にはおそれいります。 ちょっと静かなときが増えたけれど、まだ蝉がないている。「シャアーシャアー…」 まるで樹から音が「降ってくる」感じ。 ことしの自分が見聞きするのは、ほとんどがクマゼミ。 これまでの中心はアブラ

    2017.8.17 蝉 - カメキチの目
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    naole 2017/08/20
  • 2017.8.14   つれづれの記⑥ - カメキチの目

    カメキチの目 【続き】 [学校①] ・広くない校庭をはさんで、小学校と中学校が向きあう。校庭は共同。小学生、中学生。ともに使う。 かわいい大きさの小学校は2階建。マッチ箱のような中学校は平屋建。もちろんどちらも木造。中学校は、7㎞先の街にある校の「分校」。 私のいたころは、辺鄙な村でも、いわゆる戦後のベビーブーム世代だったので1学年1学級で小学校はちゃんと6クラス、中学校も3クラスあった。 中学校は中学校らしく、音楽室を兼ねていたが理科教室もあった。技工室(大工道具や旋盤などがある)、(女生徒ばかりで入ったことないので覚えがないけれど)家庭室があった。 でも、あまりに児童数が減り、私の中学校卒業後しばらくして、小学校は複式学級となり、中学校は廃校で7㎞を自転車かバスかで校まで通うことになったらしい。 いまじゃ小学校も廃校となっている。が、校舎はどちらも昔のまま。遠い昔のまま。 いまは何

    2017.8.14   つれづれの記⑥ - カメキチの目
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    naole 2017/08/15
  • 2017.8.11 つれづれの記⑤ - カメキチの目

    カメキチの目 【続き】 [道] ・私が地元の小中学校に通っていたころの道路は舗装ではなく、街までの7㎞をボンネットバスが土ぼこりをあげて走っていた。 まさに『ひよっこ』そのままです。人のよさそうな(よかったかどうか覚えていませんが)車掌さんもそのまま。 ただバスも前回書いたような「特急」「急行」になると、ボンネットではありません。乗り心地もよくなる。 土ぼこりは息をとめて防ぐ。なかなかおさまらないときは、長くとめておかなければならないので、苦しくなってくるほどだった。 対策に、ときどき道路に塩のようなものが撒かれ、土が固められた(相撲の土俵みたいなものか)。舗装されたわけではないのにところどころがカチカチに固まり、そこだけ少し陽を照りかえしていた。 その道、1㎞を歩いて学校に行った。 1㎞とはいえ、私の集落に近づくにつれ、だんぜん曲がりくねった坂が増えた。 ・幼いころのその体験は、思いだし

    2017.8.11 つれづれの記⑤ - カメキチの目
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    naole 2017/08/11