自分の死亡届を市役所に提出したとして、茨城県警取手署は28日、有印私文書偽造・同行使と電磁的公正証書原本不実記録未遂の疑いで、同県守谷市百合ケ丘の無職、片見英貴容疑者(41)を逮捕した。容疑を認めている。同署が動機などを調べている。 逮捕容疑は、自らが死亡したという死亡診断書と死亡届を偽造し、1月23日午後9時ごろ守谷市役所に提出。戸籍に嘘の記録をさせようとしたとしている。 同署によると、死亡届に空欄部分が多いことを職員が不審に思い、同署に通報していた。
麻生太郎財務相は20日の衆院財務金融委員会で、自民党の和田政宗氏が19日の参院予算委員会で決裁文書改ざんを巡り太田充財務省理財局長に「安倍政権をおとしめるため、意図的に変な答弁をしているのか」と質問したことに「レベルの低い質問はいかがなものか。軽蔑する」と批判した。 希望の党の大西健介氏が「部下が辱めを受けたら抗議すべきだ」と指摘し、麻生氏が答弁した。和田氏は19日に、太田局長が民主党政権時代に野田佳彦首相の秘書官だったことに触れた上で、答弁姿勢を追及。太田局長は「いくら何でも、そんなつもりは全くない」と反論していた。 自民党は、財務金融委員会に先立つ参院予算委員会理事会で、和田氏本人の同意を得たとして発言を削除するよう要請。野党は党内での指導を求めた上で了承した。
加計学園の獣医学部新設をめぐる前川喜平前文部科学事務次官のたった1人の「反乱」にも呆れたが、森友学園への国有地売却をめぐる財務省の決裁文書書き換えはさらに酷い。「最強官庁」の異名を持つ超エリート集団が公文書改竄に手を染めたことは、国家統治体系を揺るがす事態だと言っても過言ではなかろう。 一連の経緯を追うと、朝日新聞が3月2日付朝刊で書き換え疑惑を報じた後も、財務省はたかをくくっていた節がある。 財務省理財局は昨年の通常国会中、佐川宣寿理財局長(当時)の答弁と整合性をとるため、近畿財務局に決裁文書書き換えを次々に指示していた。パソコンデータはすべて上書きし、書き換え前の文書はすべて破棄させた。 「証拠隠滅」は完璧に見えた。だからこそ首相官邸にも自民党執行部にも「文書に関わった近畿財務局職員27人からヒアリングしたが、書き換えの事実は確認できない」と報告し、財務省本省の関与もきっぱりと否定した
カンボジアで30年以上にわたって政治的実権を握っているフン・セン首相(66)が、与党の支持率が低迷する中、野党や批判的勢力への圧力を強めている。最大野党の党首を逮捕、解党を求める訴えを最高裁に起こしたほか、政権に批判的な新聞を廃刊に追い込んだ。強権的姿勢には内外から批判が高まっているが、フン・セン氏は意に介していない。強気の背景には関係を深めている中国の存在がある。 (外信部編集委員 佐渡勝美) 「解党されれば、君たちは政治的活動ができなくなる。今なら(与党)人民党は受け入れる用意がある」 英字紙プノンペン・ポストによるとフン・セン氏は5日、最大野党カンボジア救国党の党員らに離党と自ら率いる人民党への合流を呼びかけた。救国党は、9月に党首のケム・ソカ氏が「外国勢力と結託して政権転覆を企て、国家を傷つけた」として国家反逆容疑で逮捕・起訴され、懲役5カ月の判決を受けた。 党首が有罪になったこと
国土交通省関東地方整備局利根川水系砂防事務所は28日、天候不良により延期していたドローンによる現地調査を行った。午前9時ごろ、本白根山の噴火口などの撮影を目指し草津国際スキー場山麓駅付近から飛行を開始した。 しかし、1度目のフライトはドローンの高度制限で噴火口まで届かず断念。その後、標高が高い青葉山ゲレンデに移動し、2、3回目のフライトを試みたが、噴火口を目視できる位置までは到達できなかった。 ドローンは3回目のフライトから帰還せず、調査は中止となった。 同所は1、2回目のフライトで撮影した映像を、早ければ29日に同所のホームページなどで公開するという。映像は、草津町や気象庁などにも提供される。
インフルエンザが猛威をふるい、都内でもマスク姿で出かける人の姿が目立つ=26日午後、東京都中央区銀座(寺河内美奈撮影) 1回の服用でインフルエンザの治療ができるという新薬について、塩野義製薬が年内に米国での製造販売に向けて承認申請を行う方針であることが28日、分かった。2019年度の市販化を目指す。日本ではすでに厚生労働省に販売製造の申請を行っており、基幹製品として世界展開を図る。 インフルエンザ治療薬で主流の「タミフル」は5日間の服用が必要だが、同社の新しい治療薬「ゾフルーザ」は錠剤を1回、経口で服用するだけで効果が期待できる。 塩野義はスイス製薬大手、ロシュと開発面で提携し、日本と台湾を除く国・地域で治験などで協力を得ている。ロシュはタミフルの製造販売で実績があり、世界販売での連携も視野に入れる。米国では今年中にも米食品医薬品局(FDA)に承認申請を行う。
希望の党の松沢成文参院議員団代表らが16日、民進党との統一会派結成に反発し、希望執行部と「分党」協議に臨む意向を固めた。松沢氏側は少なくとも5人に達し、国会議員5人以上との政党要件を満たして新党を結成する見通しで、同党の分裂が確実な情勢となった。「希望の党」の党名は松沢氏側が引き継ぐ方向で調整し、その場合は執行部側が党名を変更することになる。 松沢氏側は中山成彬元国土交通相と中山恭子元拉致問題担当相、行田邦子参院議員、井上一徳衆院議員で、他に細野豪志元環境相らが加わる可能性もある。 希望の党は16日の役員会で、民進党との統一会派結成方針を17日の両院議員総会に諮ることを了承した。玉木雄一郎代表は、松沢氏ら党創設メンバーが会派結成に反対していることを踏まえ、総会で「分党」を提案することも表明した。 執行部と松沢氏側は総会後、政党交付金の分配などの協議に着手する。松沢氏と同じく創設メンバーの長
【ワシントン=黒瀬悦成、ニューヨーク=上塚真由】トランプ米大統領は2日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が1日の「新年の辞」で「核のボタンが私の机上に常に置かれている」と述べたのを受け、ツイッターに「俺も核爆弾を持っているが、やつのよりもでかくて強力だ。それに俺のボタンはちゃんと作動する!」と書き込んだ。 トランプ氏はまた、金委員長が南北対話に言及したことに関し、「ロケットマン(金氏)が韓国との対話を初めて求めている。良いニュースかもしれないし、そうでないかもしれない。様子をみよう!」と述べた。 ナウアート米国務省報道官は2日、南北対話について、「金氏は米国と韓国を仲たがいさせようとしている可能性がある」との見方を示した上で、「そんなことは絶対に起きない」と述べた。また、韓国と北朝鮮が実際に対話するのであれば「それは両国の選択だ」とし、米国は関与しないとの立場を強調。「われわれは金氏の対話へ
大阪府枚方市教育委員会は5日、酒を飲みながら市立図書館の指定管理者選定委員がやめないよう慰留したとして、同図書館の男性副館長(59)を訓告処分にした。飲酒を伴う慰留行為が市民感覚として不適切と判断した。また上司の女性館長(54)も、飲酒を伴う慰留行為を公務出張扱いで承認したとして訓告とした。 市教委によると、市は来年4月から市立図書館で指定管理者制度を導入する予定で、専門家5人を選定委員に委嘱。しかし今年7月、委員の一人の大学教授が「自分の意見が反映されない」として辞意を表明した。 館長は副館長に対し、教授を委員に慰留するよう指示。副館長らは、大阪市内の居酒屋で教授と会い、約3時間にわたり酒を飲みながら慰留した。食事代金は折半したという。 この後、教授は委員をやめ、別の委員が委嘱された。 市教委は「大学の研究室や喫茶店などで、飲酒をせずに慰留するのは問題ないが、飲酒を伴う慰留は市民感覚とし
河野太郎外相が3日で就任から1カ月を迎える。政府開発援助(ODA)半減を唱えるなど自民党の「異端児」のイメージが強かったが、就任してからは一変して現実路線にかじを切った。北朝鮮への対応や歴史問題をめぐっては中国側に手堅くクギを刺すなど親中派だった父、河野洋平元衆院議長とも一線を画す。政府・自民党内の高評価も得ており、「ポスト安倍」の一角をうかがう可能性も出てきた。 (大橋拓史) 「これまでにない深刻かつ重大な脅威であり、断じて容認できない」 河野氏は1日の中国の王毅外相との電話で、北朝鮮による8月29日の弾道ミサイル発射を強く非難し、中国に対北制裁の厳格な履行を迫った。ミサイル発射を受けた日中間の電話会談は前例がないが、河野氏は発射直後から王氏との会談を模索した。圧力強化を渋る中国を動かすためだ。 ◆中国に“逆説教” 河野氏にとって、王氏は因縁の相手でもある。フィリピン・マニラで行った8月
国連特別報告者によるいわれなき対日非難が相次いでいる。 政府の圧力で歴史教科書がゆがめられている、メディアが萎縮しているなどの一方的な指摘だ。テロ等準備罪を新設する組織犯罪処罰法改正案にも疑問符をつけた。 誰の話を根拠にしたのか。不当な批判を放置してはならない。 特別報告者とは何者なのか、と思う人は少なくないだろう。国連の主要な機関である人権理事会が法律家などの中から任命する。国・地域別やテーマ別に調査し、勧告などを行うものだ。 国や組織を離れ、独立した専門家の立場で調査する意義は認めよう。だが対日非難の内容には、日本の法律や制度などを十分に理解せず、事実の誤解があり、誤った指摘もある。看過できない。 例えば日本の「表現の自由」の現状を調査した特別報告者、米カリフォルニア大教授のデービッド・ケイ氏の報告書案では、教科書で慰安婦問題に関する記述が減っていることなどをあげ、「政府は介入を慎むべ
書店で医学専門書を万引したとして、京都府警中京署は13日、窃盗の疑いで独立行政法人国立病院機構京都医療センター(京都市伏見区)の医師の男(29)を逮捕した。「医療関係の書籍は値段が高く、出費を削るために万引した」と容疑を認めている。 逮捕容疑は12日午後5時40分ごろ、京都市中京区の書店で医学書1冊(2160円)を盗んだとしている。 中京署によると、男は店内で医療関連書籍3冊をかばんに入れた。女性店員から声を掛けられて本2冊を書棚に戻したが、残る1冊をかばんに入れたまま店外に出て、男性保安員に呼び止められた。「以前にも同じ書店で万引したが、ばれなかった」と供述している。京都医療センターによると、男は研修医という。
平成22年2月、奈良県警に業務上過失致死容疑で逮捕され、県警桜井署で勾留中だった男性医師=当時(54)=が死亡したのは、取り調べ時に警察官から暴行を受けたことが原因だったとして、遺体の鑑定書を調べた岩手医大の出羽厚二教授(法医学)が15日、特別公務員暴行陵虐致死罪で、容疑者不詳のまま県警に刑事告発した。 告発状によると、男性医師は22年2月14日~24日ごろ、取り調べ時に警察官から頭部、胸部、足を殴打され、これが原因で発症した急性腎不全などの多臓器不全によって死亡したとしている。 当時別の医師が行った司法解剖では、死因は急性心筋梗塞と判断されたが、出羽教授は「下肢に広範囲の皮下出血があり、打撲により生じたものだと考えられる」と訴えている。 男性医師は18年6月、奈良県大和郡山市の医療法人雄山会「山本病院」(廃院)で、男性患者=当時(51)=の肝臓の手術を助手として担当。誤って肝静脈を損傷し
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