那須御用邸のお風呂に入浴に訪れた人たち=26日午前10時40分、栃木県那須町、川村直子撮影那須御用邸に入浴に訪れた人たち=26日午前、栃木県那須町、川村直子撮影 皇室の那須御用邸(栃木県那須町)で26日、東日本大震災で避難している人たちを対象に、入浴施設の開放が始まった。初回は福島県から同町スポーツセンターに避難している22人が交代で入浴した。 開放されたのは、天皇陛下が静養する際に同行する宮内庁職員用の宿泊施設「供奉員宿舎」の風呂。御用邸と同じ1926(大正15)年に造られた木造2階建ての1階にある。 午前9時半、風花が舞う中、バスで到着した避難者たちは、2〜3人が入れる源泉かけ流しの湯船三つに交代でつかった。福島県相馬市から避難してきた漁師の石橋秀一さん(51)は、被災してから2回目の風呂だった。震災で半壊した自宅は福島第一原発から約40キロ。妻子とともに放射線から逃れて18日に