自作したパソコンで昨年8月、円周率を小数点以下5兆けたまで計算した飯田市松尾代田の会社員近藤茂さん(55)の記録が、13日付でギネス世界記録に認定された。これまでの世界記録だった2009年のフランス人技術者の約2兆7000億けたを大きく更新した。 認定書は、計算ソフトを作った米国人大学院生との連名。自作パソコンで研究機関などのスーパーコンピューターに匹敵する記録を達成したことが評価された。 長野高専在学中に趣味で円周率の計算を始めた近藤さんは、昨年5月に5兆けたへの挑戦を始めた。市販のパソコンに、記憶容量の大きいハードディスクと、高性能の中央演算処理装置(CPU)を組み込み、約3か月かけて計算に成功した。昨年12月にギネス申請し、今月18日に認定書が航空便で届いた。 近藤さんは「権威あるギネス記録として認められてうれしい」と話す。知り合いからもお祝いの電子メールが続々届いていると笑顔を見せ