韓国最大の書店チェーン「教保文庫」の店頭で平積みにされた日本の翻訳小説。『すずめの戸締まり』『君の名は。』のほか、『さよならの向う側』(清水晴木)、『西由比ヶ浜駅の神様』(村瀬健)などが並ぶ - 筆者撮影 今、韓国で日本の書籍が売れている。大手書店チェーンの2023年上半期ベストセラー小説部門ではベスト30に日本の小説が8作品も入った。ジャーナリストの金敬哲さんは「社会の厳しさに疲れた韓国の若者たちは、社会問題への意識が高い自国の文芸よりも、癒やしを与えてくれる日本の小説を支持しているようだ」という――。 【写真】教保文庫の海外小説ベストセラー棚 ■小説版『すずめの戸締まり』が書店のベストセラーランキング2位 韓国では今、過去に例を見ないほど“日本ブーム”が巻き起こっている。さまざまなコンテンツが愛好されており、日本の書籍もそのひとつだ。 韓国最大の書店チェーン「教保(キョボ)文庫」が発表