街とその不確かな壁 作者:村上 春樹 新潮社 Amazon その街に行かなくてはならない。なにがあろうと――〈古い夢〉が奥まった書庫でひもとかれ、呼び覚まされるように、封印された“物語”が深く静かに動きだす。魂を揺さぶる純度100パーセントの村上ワールド。 村上春樹の新作長編小説『街とその不確かな壁』が2023年4月13日(木)に刊行される。待ちきれない人も多いのではないだろうか。『一人称単数』といった短編集は出版されてきたが、新作の長編小説は久しぶりだ。長編だと、2017年2月刊行の『騎士団長殺し』以来、6年ぶりとなる。 『街とその不確かな壁』の発売を受けて注目を集めている村上春樹の中編小説がある。それは、「街と、その不確かな壁」だ。タイトルが非常に似ていることから注目を集めているのだ。ただ、この作品は村上春樹自身が失敗作としていることもあり、単行本や文庫、全集にも収録されていない。 こ