日本では大都市を中心に、外国人の数が急増している。深刻化する労働者不足を受け、移民をより積極的に受け入れられるように政策も変化しつつある。しかし、日本社会は望むような変化を起こせるのか──長年日本に住み、日本文化と社会に精通する、米メディア「ブルームバーグ」東京支局のコラムニストであるリーディー・ガロウドが考察している。 外国人労働者数がここ10年で倍増 定期的に発表される日本の統計では、人口減少がさらに進んでいることが示される。2023年7月末に発表されたデータでは、初めて47都道府県すべてで人口が減ったことが話題になった。日本一の出生率を誇る沖縄県でも減少が始まっている。 日本の少子化問題は決して特殊なことではなく、世界に先立って起きているだけだ。韓国や中国をはじめ、他国も同様に少子化と人口減少に見舞われている。欧州連合(EU)においても出生率は低く、このままでは人口を維持できなくなっ