ぼくも非正規きみも非正規秋がきて牛丼屋にて牛丼食べる 萩原慎一郎『滑走路』 退職の一日前に胸元のペンをとられるさようならペン 山川 藍『いらっしゃい』 絶え間なく代謝のつづくコンビニで老廃物のやうに働く 熊谷 純『真夏のシアン』 これらの歌は、いずれも非正規社員の若者が作ったものだ。5年ほど前に歌集が出版され、話題になった。 単なる社会の消耗品としての自分。しかし、人間である自分。いったい、どこで人間らしさを保っていけばいいのか。 萩原慎一郎の一首は、もともと朝日新聞に投稿し、朝日歌壇賞(馬場あき子選、2015年)を獲得したものだ。非正規の青年同士が牛丼屋の席に並ぶ。「牛丼屋にて牛丼食べる」と淡々と歌われているが、このときの気持ちは察するに余りある。同じ作者の「頭を下げて頭を下げて牛丼を食べて頭を下げて暮れゆく」には、その心情がもっと直截に詠まれているだろう。 山川藍の作品からは、今の日本
最近はVRChatにいることが多くて、そっちでだらりと遊んだり、取材したり、表現活動をしているわけですが、まれに過去のぼくのブログの読者だった方から声をかけてもらうことがあります。 ありがたいですね…だってもう干支1.5周するくらい前のことですからね。 自分もあまり昔話おじさんになりたくないので、ライター仕事を始めてから知ってくれた方にはあんまり過去の話はしていないです。 特にVTuber記事から知ってくださった人は若い方(20代)が多数派で、ブログ書いていたことを知らない人の方が遥かに多いので、気楽にやっています。 でもやっぱり、過去に読者だった方が声かけてくださるのはね、格段に嬉しいものです。なんせ好きなもののことだけ書いていたので、その好きなものが伝わっているってね。時間割いて読んでくれたって、ねえ。幸せですね。 ブログ書きまくっていた時期は、ある程度たったら趣味って減るんじゃないか
『ディアブロ4』にて、本作について「プレイする気力がもう湧かない」と語るプレイヤーがにわかに増えている。その背景には、本作リリース直後から全力で駆け抜けたプレイヤーたちの心理などがありそうだ。 『ディアブロ4』は、人気ハクスラARPGシリーズ『ディアブロ』の最新作だ。本作の舞台は前作『ディアブロ III』から数十年後となる。ゲームプレイやグラフィックを大幅にパワーアップし、140以上のダンジョンなどを実装。過去作の魅力を踏襲しつつ、ゲームプレイ要素も盛り込んで新たな冒険が描かれる。 本作は今年6月6日にリリースを迎え、7月21日よりシーズン1「災厄のマリグナント」が開幕。新要素や多数コスメティックアイテムを盛り込み、本作の本格始動となった。しかし、そんな本作について「プレイをやめる」または「プレイを休む」と語るプレイヤーたちが、Redditの本作コミュニティなどを中心に散見される状況となっ
Amazon Web Services(AWS)は、サービスを外部に公開するためのパブリックなIPv4アドレスを使用する場合に、1時間あたり0.005ドルの課金を2024年2月1日から開始することを発表しました。 1時間当たり0.005ドルは1日当たりに換算すると0.12ドル、1カ月を30日とすると1カ月当たり3.6ドル。1ドル140円換算で1カ月当たり504円となります。 希少資源となるIPv4アドレス インターネットで広く使われているIPv4アドレスは数に限りがあり、12年以上前の2011年2月には管理団体からの配布が終了しています。 参考:[速報]インターネットの歴史に刻まれる、最後のIPv4割り当てセレモニーが終了 つまり、クラウド事業者やデータセンター事業者などが利用者に提供しているIPv4アドレスは、以前から事業者が所有していたか、もしくは何らかの方法で他のユーザーや事業者など
『Slay the Spire』の開発者が、ユーザーたちに一風変わった意見を募っており、注目を集めている。募集されているのは「賛否の分かれる/物議を醸す」ようなゲームデザインにおける意見。ユーザーや開発者らが多数の意見を投じており、興味深い見解や議論も散見される。 今回、風変わりな意見集めをおこなっているのはゲームデザイナーのAnthony Giovannetti氏。同氏はCasey Yano氏と共にMega Critを立ち上げ、『Slay the Spire』を共同開発したゲームデザイナーだ。今回同氏は「賛否の分かれる/物議を醸す」ようなゲームデザインにおける意見を募っており、本稿執筆時点で1288件ものリプライが寄せられている。ユーザーのほか、開発者からも見解が投じられており、中には興味深い議論が巻き起こっているトピックもある。 たとえば開発者のKio Ohene-Djan氏は「『ディ
2023 年 7 月 5 日に Prettier 3.0 をリリースしました。Prettier 2.0 がリリースされたのが 2020 年 3 月 21 日だったので、実に 3 年以上ぶりのメジャーアップデートとなります。 本当はもっと早くこのブログを書きたかったんですが、やる気が出ずだいぶ遅れてしまいました。 この記事では Prettier 3.0 の主要な変更点を紹介します。 Prettier 3.0 の主要な変更点 Prettier 3.0 はメジャーアップデートということもあって大きな変更がいくつか含まれています。ここでは、そのうちユーザーに直接的な影響がありそうなものを紹介します。 ここで紹介する以外にも大きな変更はありますが、プラグイン開発者向けのものとか、Prettier のソースコード自体が全部 ECMAScript Modules で書かれるようになったとか、ユーザーから
大阪生まれの大学院生。工作や漢字が好きです。ほら貝も吹けます。先日、教授から「あなたは何を目指しているのか分からん」と言われました。 前の記事:『伊勢物語』のように好きな人にヒジキを贈る > 個人サイト 唐沢ジャンボリー ページを開いたときの衝撃 大学の授業で、江戸時代の文章を読む課題が出たときのこと。 大胆にくずして書かれた文字が読めず困っていたところ、先輩から「この本で調べてみなよ」と渡されたのが、 この『五體字類』(西東書房、写真の本は第3版、1984年)でした。 「調べるぞー」と開いてみると、 えっ (p.102) えええっ! (p.459) ・・・!? 思わず本を閉じてしまいました。 早く閉じないと、文字が本から飛び出してしまいそうだったからです。 かなり頼れる字典 あまりの文字の自由度に度肝を抜かれたこの『五體字類』、漢字のさまざまな字体を収録した字典であります。
100刷突破の不朽の名作、ジェイムズ・P・ホーガン『星を継ぐもの』が新版で刊行! 創元SF創刊60周年を記念した目玉企画! シリーズ続編『ガニメデの優しい巨人』『巨人たちの星』『内なる宇宙(上下)』も新版として連続刊行します。 1980年の刊行以来、長く愛され続け104刷を突破した、J・P・ホーガン『星を継ぐもの』を新版で刊行! SF読者だけでなくミステリ好きからも絶賛される不朽の名作。 さらに、8月よりシリーズ続編『ガニメデの優しい巨人』『巨人たちの星』『内なる宇宙(上下)』も新版で連続刊行いたします。 ハードSFの巨匠・ジェイムズ・P・ホーガンのデビュー作にしてSF文学の金字塔『星を継ぐもの』が、装いも新たに新版として登場です。 第12回星雲賞海外長編部門受賞作でもある本作は、1980年5月の創元SF文庫での刊行以来、日本の読者に長く愛され続けて驚異の刷数104版に到達、創元SF文庫読
国内のゲーム開発会社オインクゲームズは7月14日、『サフォと月の戦士ら(Safo and The Moon Warriors)』を正式発表した。対応プラットフォームはNintendo Switch/PC(Steam)。発表にあわせて、公式サイトやトレイラーも公開されている。 『サフォと月の戦士ら』は、さらわれた姉を取り戻すため怪物と戦う、冒険RPGである。本作の舞台は、太陽が昇らなくなった世界。人々は光が失われたあともたくましく生きていたが、突如ひとつ目の怪物たちが出現。アーガスと呼ばれる彼らが、世界を襲い始めていた。 本作のメインキャラクターであるサフォは、ヒツジ族の王子だ。サフォは姉のサフィノと共に、ラノー島で穏やかに暮らしていた。しかし彼らの前に、ある日大きな鳥のような怪物アーガスが出現。サフォは連れ去られた姉を取り戻すため、冒険へ出発することになる。旅の最中では、屈強な戦士のチェル
小説では「上巻・下巻」タイプは割と見るのに、漫画は少ない(ほぼない)よね 2冊でコンパクトにまとめる漫画って描くの難しいのかな? anond.hatelabo.jp 「少ない(ほぼない)」 と言ってるのに対して「ある」と反例を挙げても、あんまり意味がないと思うし、自分も少ない(ほぼない)と思う。 また、「上下巻」と「2巻で完結」はニュアンスが違うので反例になっていない、とも思う。 「2巻で完結」には 長期連載を目指して連載開始したが不人気で打ち切り(計画変更) した作品が含まれるのに対し、 「上下巻で完結」には 上巻の出版時点で既に『上下巻』『上中下巻』で完結する意志が込められている(計画完遂) から。 増田の問いに直答するなら、最初から2〜3冊での完結を織り込んだ「上下巻」のやり方は、現在の商業コミックの 「続き(結末・謎)が気になる」や「キャラ人気」で「金の卵」に化けた作品を長く引っ張
前回の記事で私は、SDGsについて以下の観点を提示した。 ・SDGsを真面目に考えるなら、そのためのアクションそれぞれにどの程度の実効性があるのか、把握しておきたい ・しかし社会全体の複雑化、情報あふれ化、経済生活システムの分業化が過度に進んだ状況下、たとえば「日本の住民の1/10がマイタンブラー持参な人になった場合、地球の寿命はどれくらい延びるのか?」的な計数的な疑問に答えるのは正直難しい ・ゆえに現状、SDGs的な活動については「論理的・計数的な根拠を抜きに信じざるをえないって、それ宗教ですよね?」的なツッコミに対し有効な返しを放つのが難しい状況で、これが大きな弱点になっていると思われる そのへん、ドイツではどうなのか。何かしら実体のあることをやっているのか、それともハッタリ上等な感じなのか。 環境「意識高い系」国家として著名なだけのサムシングが、果たしてそこにあるのか? 「カーボン・
言語判定には、ディープニューラルネットワーク(DNN)が広く使われているが、この方法は計算量が大きいことから大量のデータとリソースが必要であり、実際の利用時や最適化、新しいデータへの適用にはコストがかかるという問題が起きるそうだ。そこで、簡単で軽量かつ汎用的な代替手法がACL 2023で提案されたという。手法としてはタレコミにあるように、シンプルなコンプレッサ(gzipなど)とk近傍法を組み合わせたないようだという(ACL アンソロジー、Stephen Diehl氏のツイート)。 Patilise 曰く、 ACL 2023でk近傍法とgzipを組み合わせた言語判定モデルが発表された。軽量(大量のデータと処理能力が不要)、パラメータ調整不要でPythonスクリプトにして14行という簡素なものだったが、ほとんどのニューラルモデルと同程度または上回る精度となった。すべてのデータセットでgzipを
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く