キリスト教に関するop0p0のブックマーク (9)

  • 政治思想史と宗教|ハナ

    近世西ヨーロッパの政治思想を語る際に人口に膾炙しているナラティブとして、壊滅的な宗教戦争の反省から「世俗的」な国家や権力の概念が生まれ、「近代」国家の礎が築かれた、というものがある。日語の政治思想史の教科書もだいたいこのナラティブを用いている。この語りはわかりやすく出発点として有用であるため、いますぐ何か別のものに置き換えられるべきだ、という主張をするつもりはない。しかし2000年代以降、学術界における政治思想史と宗教の関係、そして近代の認識はかなり変わっているため、16-17世紀研究、そして英語圏の近著に限るが手短に紹介してみたい。 1. フランス宗教戦争と「近代」国家 16世紀後半、40年に渡りフランス全土を震撼させた宗教戦争(1562-1598)の最中、ジャン・ボダンが『国家論』(1576)において宗教的権威に依拠しない「絶対主義国家」の概念を生み出し、これが近代国家の思想に繋がっ

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  • 安倍元首相銃撃は数十年にわたり「蓄積された悲劇」の果てに起きた | 米記者が見た自民党と旧統一教会の“偽善”

    安倍晋三は人生最後の日の朝、奈良にいた。 五重塔で知られる古寺と、神の使いの鹿で有名なこの地方都市にやってきた目的はいかにも事務的で、市内の主要駅に面した街路の広い交差点で、地元選出の国会議員の再選を訴える応援演説をするためだった。 安倍は2年前に首相を辞任していたが、日の歴代首相で最長の在任記録を持つ彼の名前には非常に大きな重みがあった。その日は2022年7月8日だった。 詰めかけた群衆が撮影した写真を見ると、後ろになでつけられた髪、チャコールの眉、気さくな笑みで安倍人とすぐ認識できる男性が午前11時30分頃、急ごしらえの演壇に上がり、片手でマイクを握る姿がうつっている。 その周囲を自民党支持者の集団が取り巻いていたが、安倍の後方に立つ男に気づく者は誰もいなかった。グレーのポロシャツにカーゴパンツ姿で、黒いストラップを肩にかけていた。男は他の群衆が拍手を送るなか、ただ立ち尽くしていた

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  • 海外「欧米人には難解だった」 BBCの『もののけ姫』特集記事が海外で大反響

    スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画作品、 「もののけ姫」が今月12日、公開から25年を迎えました。 それに合わせて英BBCは14日、特集記事を配信しています。 早速ですが、以下が要点になります。 ・評論家のスティーブン・ケリー氏は、 「もののけ姫」について以下のように書いている 「この映画は、宮崎駿作品の中でも最も複雑な作品である。 しかしこの作品が欧米でどのように扱われたのかが、 日と欧米の芸術の根的な違いを物語っている」と。 ・「テクノロジーは悪。もののけは善」。 そういった単純な構図にする事も出来ただろうが、 この映画はそうではなかった。 宮崎監督は以前に雑誌のインタビューでこう語っている。 「実際には悪人ではない人が良かれと思って行った事が、 とんでもない事態になる事もあるのです」。 ・日文化研究者のスーザン・J・ネイピア女史は、 「ジブリを観ると、西洋の視点とは逆に

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  • 正教会とビザンツ帝国とロシア正教 – 指数を動かす米議会

    ロシア正教のトップであるキリル総主教は、ロシアウクライナに侵攻した2月の数日後、「祖国防衛の日」として発表した。キリル総主教は、プーチン大統領の「ロシア国民への奉仕」を祝福し、兵役を賞賛している(注1)。ウクライナで続く戦争については、正義と悪の「黙示録的戦い」に他ならないとさえ語ってもいる。キリル総主教にとって、この戦争の結末は「神のご加護を受けられるか否かという人類の行方」を決めることになるようだ(注2) ロシア正教会が国家の軍事に口をだすというのは、今にはじまったことではない。シリア内戦にロシアが介入した時はもっとはっきりと「キリスト教徒を解放する聖戦」とキリル総主教は発言している(注3) このように教会人が軍事行動を祝福するのは、ビザンツ帝国(東ローマ帝国)の文化を色濃く受け継いだものと思われる(注4)。ビザンツ帝国時代は、皇帝と総主教を中心とする独特の信仰体系で権威が作り上げら

  • プーチン、異常なウクライナ「執心」の訳...1000年に及ぶ歴史から完全解説(ニューズウィーク日本版) - Yahoo!ニュース

    ウクライナロシアの対立の原因は、文化や宗教をめぐって起こったキエフ大公国にまでさかのぼるあまりにも古い軋轢にある> 東方正教会を国教としたキエフ大公のウラジーミル1世 UNIVERSAL HISTORY ARCHIVE-UNIVERSAL IMAGES GROUP/GETTY IMAGES ウクライナの危機については、経済や安全保障の観点からさまざまな解説がなされている。だが、それだけでは事の質が見えてこない。ロシアウクライナの紛争に関しては、文化的、歴史的、宗教的な背景を知ることが重要だ。 【写真】マイナス40度でミニスカ女子大生の脚はこうなった それは「ロシア」とは、「ロシア人」とは何なのかという問いにさかのぼる作業。そして古い「神話」をめぐって、その正しさはわが方にあると、どちらが主張できるのかという点に集約される。 昨年7月12日、ロシア政府の公式ウェブサイトに、ウラジーミ

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  • 今年面白かった社会学論文10選(2021年)

    2019年、2020年と年末に面白かった社会学論文の10選を載せたが、今年も10の論文を紹介することにした。例年通り、今年私が読んだものの中で、特に「面白い」と感じた10で、今年出版されたとは限らない。 私の専門フィールドは社会学の中でも移民研究(migration studies)なので、移民研究関係の論文が多い。方法論としては、計量分析、オンライン実験、参与観察、文書分析、インタビュー、フォーカスグループ、歴史社会学的分析(の組み合わせ)となっており、地域としては、米国、ドイツロシア、日中国韓国台湾となっている(ばらつくように意識したわけではない。)また、紹介の順番に大きな意味はない。 各論文のまとめは、私の視点からまとめたものであり、論文の著者らの強調点とは異なることがある。リンクを貼ったので是非実際の論文自体も読んで頂きたい。 また、論文に対する(主に私の勉強のために

    今年面白かった社会学論文10選(2021年)
  • そもそも「週の始まりは日曜日」って誰から教わったんだ?

    子供のころからずっと「週の始まりは月曜日」が当たり前だっただろ。 週末は「土日」のことだし、学校に行くのは「月曜」からだし、 曜日を並べるときは「月火水木金土日」の順に並べただろ。 キン肉マンだって「月火水木キン肉マ〜ン金土日はあ〜そびたい」って歌ってたぞ。 「日曜始まり」だなんて考えたことすら無かった。 そう言ってる人たちはどこでそんなこと教わったんだ? ちなみに、この混乱はそもそも欧米の宗教事情によるらしい。 ユダヤ教ではもともと土曜日が安息日だった。 旧約聖書の天地創造のエピソードは有名だよな。 俺はそれを「月曜日から世界を作りはじめて日曜日に休んだ」と思い込んでいたんだが 来は「日曜日から世界を作りはじめて土曜日に休んだ」ということだったらしい。 ともあれユダヤ教では 「神が土曜日に休んだから俺たちも休む」 「土曜日が週の終わりだから週の始まりは日曜日」 これはわかりやすいよな。

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  • [今日も聖書を読む読む] クルアーン読む読む

    クルアーンの注釈書(『タフスィール・アル=ジャラーライン』)を買って読んでる。 注文するまで・キリスト教勉強してたら、そらぁイスラムも気になるわな、という感じで買った。 ・その辺に売ってるイスラムは入門書ばかりで、肝心のクルアーンの注釈書がどこにもない。 ・と思ったら、日ムスリム協会というところで注釈書が格安(1冊3000円で3巻セット)で頒布されていた。 ・Amazonだと買えない。 届くまで・メールで注文した際、後払いで良いと言われてびっくらこいた。善良というかお人よしというか。信仰の為せる技なのか。 ・Amazonの箱で届いたのはちょっと笑った。 ・のサイズがクソでかいのには面らった。A3サイズ?携帯は不可能。 ・このサイズで1500頁ぐらいあるので、トータルで約1万円ってのはやっぱ安い。 内容について・『タフスィール・アル=ジャラーライン』ってのは「2人の著者によるクルアー

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  • [今日も聖書を読む読む] 遠藤周作『沈黙』 ※追記

    なんかマーティン・スコセッシ監督(人生で五指に入るほど好きな映画監督)が遠藤周作の『沈黙』を映画化したらしいので、積ん読していたのを読んだ。以下はそのメモ(間違ってるかも)。 どうもテーマは以下の3つらしい。 ① 信徒がどんなに辛い目にあっても神が彼らを助けもせずに沈黙しているのは何故か(神はいないのではないか) ② クリスチャンと言えど、拷問に対する恐怖から、踏み絵を踏んでしまう心の弱い者もいる。これら弱き者は救われないのか。 ③ 日にキリスト教が伝来しても、それは日特有の何かに変容してしまって、来のキリスト教は日に根付かないのではないか。 テーマ① 神の沈黙の理由◇結論:神は沈黙しているのではなく、信徒に寄り添い、その苦痛・苦悩を分かち合って下さっている。 ◇考えたこと:神がいるならなぜ苦悩に満ちた人生で何か声をかけてくれないのか、とは誰しもが考えたことだろう。それに対する卓抜

    [今日も聖書を読む読む] 遠藤周作『沈黙』 ※追記
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