重要事項のため、決定は胡錦濤・国家主席と共産党幹部により下される見込み。 以下は政策変更に関連した予想シナリオ。 <変更のタイミング> ◎第2・四半期が落ち着きどころ、第3・四半期にずれ込む可能性も: 輸出を重視する商務省などを除き、当局の間では現在の人民元政策は期限切れになったとの見解で一致しているもよう。従属的にドルに追随するとの道理に合わないとの見方だ。 しかし、政治的要因が事態を複雑にしている。中国は他国の意見を素直に聞くとはみられていない。一方で、中国は米政権に対する議会の圧力も警戒している。 ガイトナー米財務長官は、5月24―25日の米中戦略経済対話、6月の20カ国・地域(G20)首脳会議などが措置を講じる機会を提供すると指摘していた。 中国のある政府顧問は、米中戦略対話が開かれる前に、人民元上昇を再開させる可能性があると指摘した。 スタンダード・チャータードのエコノミストは、