産業技術総合研究所(産総研)の人工知能研究センターが数年前から研究開発を進め、実用化を目指してきた数式から画像パターンなどを自動生成する大規模画像データセットを基にした画像認識AI(人工知能)の有効性が確認され、「医療分野や交通解析分野、物流分野などでの利用が進み始めている」と、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のロボット・AI部は解説し、高く評価する。 そうした医療分野や交通解析分野、物流分野などでの画像認識AIが目指す利用開発事例を図1に示す。 図1 医療分野や交通解析分野、物流分野などでの画像認識AIの利用開発事例 (産総研とNEDOの資料から引用) 従来の画像認識AIは、大量の実画像を画像認識タスクとしてAIに学習させる事前準備が不可欠であり、かつその実画像が何の画像かという“教師ラベル”を付けて学習させるために膨大な手間がかかり、かつそのためのコストがかかるという課題