NTTデータはBCE戦略(VOL1のBCE戦略の部分にリンク)の一環として、金流・商流・情報流を一体化した新しい決済インフラの創造に取り組んでいる。産業横断型のデジタル・サプライチェーンを実現し、あらゆる産業のグリーントランスフォーメーション(GX)を支援するためだ。その第一弾ともいえる取り組みがスタートした。それが「FEDI(フェディ)」である。これによってビジネスや社会はどう変わるのか。新しい決済インフラとFEDIが生み出す価値について、NTTデータの首藤 康之氏と吉本 幸司氏に話を聞いた。 ―NTTデータでは新しい決済インフラの創造に取り組んでいます。その背景について教えてください。 首藤これまでの決済インフラが様々な課題を抱えているからです。日本は1973年に世界に先駆けてオンラインリアルタイム決済が導入され、このころから給与も銀行振り込みになりました。日本の銀行口座保有率は、世界