映画『シン・ウルトラマン』が好調だ。興行通信社が発表した5月21、22日の週末全国映画動員ランキングでは2週連続で1位、累計興行収入はすでに20億円を突破している。 観に行く前は、重々しい作品になるだろうと少しばかり緊張した。同じく、脚本:庵野秀明、監督:樋口真嗣による『シン・ゴジラ』(2016年)のヘビーな仕上がりを思い出しながら。 また、ネット等で事前に目にした批評も、非常に硬派で濃厚な書き方をしているものが多く、かつ賛否両論だったことも、緊張に拍車をかけた。 しかし、映画館で観ている途中から、その緊張が緩んでいくのが分かった。さらには、思わず笑ってしまうシーンもチラホラ出てきた。平日午前中ということもあり、比較的空いていることをいいことに、マスクの下で「おいおい」「マジかよ」「あちゃー」と、小声でつぶやきながら観た。 おっさんホイホイとしての『シン・ウルトラマン』 そして「これは我々