JR西日本が新幹線と特急列車の乗り継ぎ割引制度を2023年4月1日から一部廃止すると発表した。JR四国も同様でこちらは全廃だ。 これにより岡山から新下関までの各新幹線駅や、香川県の高松駅、坂出駅で特急列車を乗り継ぐ場合、現行の割引制度を利用できなくなる。 同制度はJR九州がすでに全廃し、JR東日本でも制度を適用できる乗り継ぎ駅が大幅に縮小している。なぜ廃止や縮小が続いているのだろうか。 鉄道旅行で重宝された制度 JRの乗り継ぎ割引とは、2本の特急列車を特定の駅で当日中に乗り継ぐ場合、どちらかの列車の特急料金が割引となるサービスだ。事前に特急券をまとめて購入することが条件となる。このうちよく知られるのが新幹線と在来線特急を乗り継ぐケースで、在来線の特急料金が半額になる。 例えば新幹線「のぞみ」で東京から岡山まで行き、特急「やくも」で松江へ向かう場合、東京―岡山間の特急料金は指定席で通常期69