長く子どもたちに親しまれているテレビアニメ「それいけ!アンパンマン」の絵本が10月3日、シリーズで初めて電子書籍化された。電子書籍化するのは、テレビアニメ初期のエピソードを絵本化した30作品。第1回放送の「アンパンマンたんじょう」や第2回放送の「アンパンマンとばいきんまん」などで、どこでも手軽に読めることがウリの電子書籍として売り出し、新たな読者層を掘り起こしたい考えだ。 紙の絵本はテレビアニメ放送開始翌年の89年から順次刊行してきたもの。出版元のフレーベル館(東京・文京)によると、テレビアニメの原作であるやなせたかし氏オリジナルの「あんぱんまん」を含め、シリーズ累計8100万部超を発行するなどファンに浸透してきた。「あんぱんまん」が現在でも重版を続けるなど底堅い人気を誇る一方で、時代を経て新たな人気キャラクターが続々出てきたことなどで、アニメ絵本の存在感には影が。一部は現在では書店に流通