クルーズ船運航の最大手カーニバル・クルーズ・ライン(以下、カーニバル)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響によるクルーズ船の運航停止を年内いっぱい延長することを決定した。また、カーニバルのほか、クルーズ運航大手のプリンセス・クルーズやロイヤル・カリビアンなどが参加するクルーズライン国際協会(CLIA)は2020年11月3日、加盟各社が米国での運航停止を年末まで延長することで合意したと述べた。 こうした状況を考えると、カーニバルは生き延びることができるのかという疑問がわく。同社の舵取りを行う最高経営責任者(CEO)のアーノルド・ドナルドは、パンデミックがもたらした難題に立ち向かいながらも、何とか倒産を免れようと奮闘している。 ビジネスニュースサイト「カルチャーバンクス(CultureBanx)」によると、同社には財務上の逆風が強く吹いており、それを回避するのは容易ではない。