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温室効果ガスを削減するための行動として、日本人が第一にあげたのが「リサイクル」。しかし、リサイクルの削減効果はそれほど高くないという報告がある。日本人の意識と実際の効果との間には、ショッキングなまでのギャップがあった。 世論調査会社イプソスは、世界33カ国2万4290人を対象に気候変動に関する意識調査『Earth Day2024』を行ったが、そのなかで、日本人が温室効果ガスの削減にもっとも効果があると思っている行動の第1位は「リサイクル」だった。ところが、イギリスの学術雑誌『IOPscience』(アイオーピーサイエンス)に2020年に掲載された気候変動緩和のための消費行動に関する調査報告によれば、リサイクルの温室効果ガス削減効果は60位であることがわかった。 日本人が効果ありと考える行動の2位「公共交通機関を利用する」は実際には5位。3位の再生エネルギーの購入は4位。このあたりはまあ当た
フェイスブックの親会社メタ・プラットフォームズの株価急落を受けて、マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)の純資産額は25日、220億ドル(約3兆4200億円)以上減少した。メタが前日に発表した第1四半期決算は予想を上回る増収増益だったものの、今後の成長鈍化が見込まれたため株価下落につながった。 メタの株価は米東部時間25日午前11過ぎの時点で13%以上下落して426.47ドルをつけた。これにより、ザッカーバーグの純資産は221億ドル減って、1510億ドル(約23兆4800億円)となった。 メタが24日午後に発表した第1四半期決算報告は、売上高が前年同期比27%増の364億6000万ドル(約5兆6700億円)となり、市場の予想を上回った。しかし、第2四半期の売上高見通しが予想を下回ったほか、人工知能(AI)部門への投資で巨額のコストがかかる一方で営業利益への明確な道筋が見えない点が投
X(旧ツイッター)の投稿にほかのユーザーが匿名で注釈を加える「コミュニティノート」は昨年、新型コロナウイルス感染症のワクチンについてほぼ常に正確な情報を提示していたことが、24日に米国医師会の医学誌「JAMA Network Open」で発表された研究でわかった。コミュニティノートは議論を呼んでいる機能だが、Xのオーナーであるイーロン・マスクは従業員によるモデレーション(投稿の監視)に変わる有効なツールだと強調している。 米カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームによると、Xが2022年末に正式導入したコミュニティノート機能は、新型コロナワクチンをめぐる投稿に含まれる誤った情報を訂正するために、最初の1年間だけで数百回利用されていた。 具体的には、2022年12月から2023年12月までに、ワクチンや新型コロナについて言及したコミュニティノートは4万5783件見つかり、うち650件あま
先週末、ウクライナ東部の廃墟化した都市アウジーウカのすぐ西の前線を監視していたロシア軍のドローン(無人機)や斥候兵は、奇妙な光景を目にした。オチェレティネ村のすぐ東にあるウクライナ側の塹壕陣地には、ウクライナ軍の精鋭部隊である第47独立機械化旅団の兵士たちがいるはずだった。ところが、そこはもぬけの殻だった。 そう、この村は無防備な状態になっていたのだ。 この好機をロシア軍の第30独立自動車化狙撃旅団は逃さなかった。アウジーウカ中心部から北西に延びる線路沿いに数km一気に進撃し、オチェレティネの大半を掌握した。その南にあるノボバフムチウカ村も占領した可能性がある。 この前進はロシア軍によるウクライナ支配領域への侵入としてはここ数カ月で最速ペースのものであり、アウジーウカ西方のウクライナ側の防御線を崩壊させるおそれが出ている。この防御線は数カ月にわたって維持されてきたが、ロシア軍によって深く切
遺伝子組み換えのお米にワクチン抗原を蓄積させて、常温で保管でき、注射ではなく口から摂取するコレラやインフルエンザのワクチン「MucoRice」(ムコライス)のワクチンプラットフォーム構築に向けた研究が進められている。 千葉大学の清野宏卓越教授らによる研究チームが開発中のムコライスは、コレラ、インフルエンザウイルス、RSウイルスを対象としたコメ型経口ワクチン。注射ではなく、粉末にしたものを水に溶かして2週間隔で4回投与する(飲む)というもの。基本的にお米なので、常温で保管できるため、冷蔵設備のない発展途上国や電気が途絶えた被災地域などに届けることができる。 2021年には東京大学と千葉大学によってそのヒトでの安全性と免疫原性が確認されているが、今回、開発の基本となる型「ワクチンプラットフォーム」の創出に向けて、千葉大学は朝日工業社と共同研究を進めることになった。植物工場で実績のある設備工事企
世界の平均寿命は1990~2021年の間に6.2年延びたが、新型コロナウイルスの大流行により、死因の順位が大きく入れ替わった。英医学誌ランセットに掲載された研究から明らかになった。 1990年から新型コロナウイルス流行前の2019年まで、世界の死因は一貫して、虚血性心疾患、脳卒中、慢性閉塞性肺疾患、下気道感染症が上位を占めていた。この期間中に、すべての死因の死者数が年間で0.9~2.4%減少したことにより、全世界で平均寿命が延びた。 ところが、新型コロナウイルスの世界的な大流行で状況は一変。同ウイルスに関連する死者の増加で2019~21年の間に世界の平均寿命は1.6年縮まり、新型コロナウイルスが死因の第2位となった。世界の死因の順位が大きく入れ替わったのは数十年ぶりとなる。 平均寿命の変化は、地域によって大きく異なる。東南アジア、東アジア、オセアニアでは、慢性呼吸器疾患、脳卒中、下気道感染
(c) linkties Co., Ltd. Under license from Forbes.com LLC™ All rights reserved. 日本で唯一の「マイクロソフトAIラボ」が、神戸市にある。 同ラボは2017年に同社本社の位置するワシントン州レドモンド(シアトル郊外)に世界で初めて開設された。レドモンドの他、ドイツ・ミュンヘン、中国・上海に続きこの23年中にウルグアイ・モンテビデオ、サンフランシスコに設置され、世界で6番目となるラボは2023年10月、神戸市にオープン。マイクロソフトにとって、日本で初めての試みとなった。 なぜ神戸に? 正式名称は「Microsoft AI Co-Innovation Lab Kobe」。日本初のラボがなぜ神戸に位置するのか。実際に足を運ぶと、神戸市の取り組みにいささか驚かされた。 同市は2016年、全国に先駆けスタートアップ支援事業
先月、米国の半導体大手エヌビディアは、Blackwell(ブラックウェル)という新しいAIコンピューティングプラットフォームを発表した。AIの進化が速いことは知られていたが、ジェンスン・フアンCEOは、Blackwellはエヌビディアの現行の最上位チップよりも30倍も速く動作すると語った。 AIが世界の舞台に登場したのは突然のように見えるが、人工知能のアイデアは1950年にまで遡る。当時、英国の暗号解読者アラン・チューリングが、コンピュータが人間のふりをして観察者を欺くことができるかどうかを確かめるテストを提案した。それ以来、AIソフトウェアは何度も「偽りの夜明け」を迎えてきている。1980年代、1990年代、2000年代初頭には、AIスタートアップが一時的に投資家の注目を集めたものの、今に至るまでAIは約束の域を出ず、実用に耐えるものではなかった。ビジネスへの準備が整っていなかったのだ。
米電気自動車(EV)大手テスラの株価は米国時間4月19日、年初来の下落率が40%を超えるというまたも厳しい節目を迎えた。割安になっても、投資家が同社株に対してしばらくはかなり慎重になる理由はたくさんある。 販売済みのサイバートラック3878台すべてをリコール(回収・修理)することになり、同社株は19日に2%安の約147ドル(約2万2700円)となった。1%超の下げは6日連続で、2021年11月につけた史上最高値の400ドル超を65%下回っている。 同社株は昨年1月以降で最安となっているが、着実に下がっているのには多くの理由がある。 テスラは1月に売上、利益ともに予想を下回るという決算報告を発表して、悪夢のような1年のスタートを切った。そして第1四半期(1〜3月期)の販売台数は、市場予想の7%増を大幅に下回る前年同期比9%減。また、23日には第1四半期決算が発表されるが、ファクトセットがまと
「もちろん本県では、特別支援教育を必要とする児童・生徒のための環境づくりをしています。ですが……」。神奈川県の黒岩祐治県知事が熱く語ったこれからの社会デザイン。なぜ神奈川県はインクルーシブ教育に積極的なのか? 『普通をずらして生きる ニューロダイバーシティ入門』(伊藤穰一・松本理寿輝の共著)を読んだ知事が描く、障害者を「混ぜる」世界の可能性。 ──本には付箋もたくさんついていますが、自閉症や発達障害といった脳神経の多様性を個性として積極的にとらえる「ニューロダイバーシティ」の考え方に関心を持たれているのはどうしてですか? 神奈川県は「当事者目線の障害福祉」を掲げ、憲章や条例を策定しています。「ともに生きる社会かながわ憲章」と「神奈川県当事者目線の障害福祉推進条例 ~ともに生きる社会を目指して~」です。 これらが制定されたきっかけは、今から8年前、2016年7月に起きた県立の障害者支援施設「
AI画像ジェネレータの普及は、人工知能(AI)で生成した児童の性的虐待コンテンツ(CSAM)の急増につながっていることが、全米行方不明・被搾取児童センター(NCMEC)の新たなレポートで明かされた。 2023年に同団体の苦情受付窓口に寄せられたCSAM関連の報告は3620万件で、前年の3200万件から増加し、2019年のパンデミック前の件数の2倍以上に達している。この3620万件のうちの約5000件が生成AIを用いた画像だと判断されたが、実際の件数はそれ以上だと考えられている。 NCMECの苦情受付窓口担当者ファロン・マクナルティは、「報告件数の全体から見れば、かなり少ない件数に思えるが、私たちが懸念しているのは、報告を行う企業の検知能力が向上するにつれて、今後もこの件数が増え続けることだ」と語った。 ここ1年でAIを用いた画像生成ツールが違法な性的虐待画像の作成に使用されているという報告
先日来、大谷翔平選手(ドジャース)の身辺に関して世間が揺れている。元通訳の水原一平容疑者が大谷選手の銀行口座から少なくとも1600万ドル(約24億5000万円)という莫大な金額を違法ブックメーカーに不正送金したとされる一件だ。 4月11日(現地時間)に行われた米国司法当局の会見では、大谷選手は完全な被害者であり、本件に一切関与していないことが発表された。 ただ、この発表があるまでは、SNSなどで「大谷選手も関与していているのではないか」「知らなかったはずはない」「勝手に人のお金を送金できるはずない」という憶測が飛び交っていた。そして、11日の会見を受けてもなお、「英語ができないから今回のことが起こった」「海外に来るんだからその国の言語ができないと!」といった批判コメントを目にする。 「彼は犯罪を起こしましたか?」大谷選手が、英語がもっとでき「たら」… 確かに水原容疑者が大谷選手を利用しやす
世界保健機関(WHO)は18日、鳥インフルエンザについて、ヒトなど哺乳類への感染が相次いでいることに強い懸念を示した。ヒトからヒトへの感染が起こる可能性についても警鐘を鳴らした。現時点でヒト間の感染は確認されていないものの、牛などの哺乳類からヒトへ感染するようにウイルスが変異している点に注意を促した。 致死率52%WHOの主任科学者であるジェレミー・ファーラーが同日の記者会見で述べた。 ファーラーは高病原性の「H5N1型」鳥インフルエンザウイルスが世界的に広がっていることの深刻さを強調し、このウイルスのヒトでの致死率は「極めて高い」とも言及した。 WHOの最新の報告書によれば、鳥インフルエンザのヒトへの感染は2003年1月から2024年3月28日までに23カ国で計888例報告されており、うち463例が死亡につながっている。死亡率は52%に達する。 鳥インフルエンザの現在の世界的流行は202
ポール・マッカートニーは、史上最も才能があり、成功したソングライターの1人として知られている。彼はスーパースターとしての数十年のキャリアの中で、数え切れないほどのヒット曲や愛される名曲を書き、ある時は共作してきた。しかし、偉大な人物でさえも他人から借りてしまうことがある。元ビートルズのメンバー、マッカートニーも例外ではない。 彼のポッドキャスト『ポール・マッカートニー:A Life in Lyrics』(iHeartPodcastsとPushkinの共同制作)の最新エピソードで、マッカートニーは彼ですら他のソングライターの影響を受けていることを認めた。そしてある特定の曲の中で、彼は誰かの影響を受けたり、インスピレーションを得たりしたというよりも、誰かの歌詞を「盗んで」、自分の目的のために使ったのだ。 「ぼくがコーラスとして使った部分は、古いビクトリア朝の歌の歌詞なんだ」とマッカートニーはポ
今、イタリアでハッシュタグ「#10secondi」をつけた投稿が盛んにされている。2006年から米国を中心に世界に広がった「#MeToo」にも似た動きに発展しつつあるのだ。 この問題について、13歳からイタリアに暮らし、イタリア事情に詳しい長谷川悠里氏に以下、ご寄稿いただいた。 高校の約1500日間「1日もスカートを履かなかった」 イタリアの女子高生は日中にスカートを履かない。公立校にせよ私立校にせよ、イタリアに制服はないのだが、不思議とその登校風景に、スカートを履いた女子高生の姿は見当たらない。 筆者は13歳のときに日本を出た。のちイタリアで育ち、ミラノの高校と大学に通っており、高校に通学した合計日数は約1500日を数えるのだが、実際に一日たりとてスカートを履かなかったし、クラスメートがスカートを履いてきた日もない。 イタリアにおいてスカートとは、明確な意図をもって着用されるものなのであ
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ウクライナ軍は何年もの間、極右の過激派の一掃に努めてきた。ウクライナ国防省と過激派の最新の衝突は、これ以上ないほど悪いタイミングと場所で起きてしまった。 数週間のいざこざの末、国防省はこの週末、陸軍の第67独立機械化旅団を配置転換し、同旅団の幹部も入れ替えた。第67旅団は、ウクライナ東部ドネツク州でロシア軍に最も狙われている都市の、最も狙われている地区を保持していた。チャシウヤール市の運河地区だ。 現在、第67旅団(の残存部隊)は後方に移され、運河地区の防衛はウクライナ領土防衛隊の旅団が引き継いだもようだ。 問題は、領土防衛隊のどの旅団も、機械化旅団に匹敵するほどの火力を持たないという点だ。しかも、運河地区を守る部隊は、はるかに大規模なロシア軍部隊が迫ってくるなかで、多くの火力が必要な状態にある。国防省は、ドローン(無人機)部隊の増援に望みをかけているようだ。 チャシウヤールは重要な場所だ
まもなくモバイル版のGoogleフォトユーザーは、これまでブラウザ経由でのみ利用できた機能を利用して、ストレージの利用容量を劇的に減らせるようになる。 頻繁にリーク情報を提供しているAssembleDebugによると、現在、まだ有効になっていないその新機能を利用すれば、「元の画質」の写真をグーグルの「保存容量の節約画質」(旧称「高画質」)に変換することで、Google Oneのストレージを大幅に空けることができるという。この方法を使ってストレージ利用容量を減らすことで、高額なGoogle Oneストレージプランへのアップグレード料金を払わずすむかもしれない。 Google Photos app to get 'Recover storage' option to quickly free up cloud storage space This option is already avail
走り幅跳び英国代表のアビゲール・アイロズルはユニフォームの写真をSNSで共有し、「制作にあたって誰か女子アスリートに相談しなかったのだろうか」とコメントした。 パリのお披露目イベントでは、世界陸上で金メダルを2回獲得した短距離米国代表のシャカリ・リチャードソンがモデルを務めたが、ショートパンツ仕様のユニフォームを着用していた。 ナイキはフォーブスの取材に応じなかった。同社の最高イノベーション責任者ジョン・ホークはニューヨーク・タイムズに対し、11日に発表されたユニフォームはいくつかある選択肢の1つにすぎないと説明した。 ただ、全米選手権で優勝歴のある元陸上選手のローレン・フレッシュマンは「プロのアスリートというのは、アンダーヘアがはみ出ていないか四六時中気を付けたり、センシティブな体の部分を人目にさらしている状態にどうにか折り合いをつけたりするのに頭を使うことなく、競技に集中できるようでな
日本の製造業における卓越性の鍵は「カイゼン(改善)」にある。カイゼンとは、計画目標を達成するために、経営側と労働者が手を組んで進める継続的改良の規律だ。 カイゼンと切り離せない概念が、「ゲンバ(現場)」だ。これは、「実際に仕事が行われている所」を意味する。製品を設計・製造する人々が共に集まり、アイデアを交換し、ベストプラクティスを生み出し、学んだことを共有する。そうした経験の総体を表す言葉が「暗黙知(tacit knowledge)」、つまり、「知識の背後にある知識」だ。 暗黙知という概念は、現代の経営学の議論においては、1990年代に比べてあまり優勢ではない。しかし、それも変わりつつある。エコノミスト誌のコラム群「バートルビー」に最近掲載された文章は、その理由についてこう述べている。 「すべての組織は、知識を蓄え、伝達するという問題に直面している。こうしたことは、新人が、何が何であるかを
ロシアがウクライナで拡大した戦争が3年目に入るなか、戦場は主に3つのダイナミクスで形成されている。 1. ロシアは政治、産業、軍事のリソースを総動員している。だがこの動員は、ロシアの再生不可能なリソースを著しく消耗している。なかでも重要なのは、冷戦時代の古い兵器の在庫が払底しつつあることだ。 つまり、ロシアは強いが脆い。 2. ウクライナもリソースを動員しているが、喫緊の財政的ニーズや軍事的ニーズを満たすのには依然として外国の援助に頼っている。そして、この援助の決定的に重要な部分は、米議会下院のロシアに好都合な共和党議員たちの手で阻まれている。 3. ウクライナの戦術はロシアの戦術より優れており、ウクライナ軍部隊がはるかに規模の大きいロシア軍部隊を打ち破る一因になっている。だが、ウクライナ軍の弾薬が欠乏している場合は、戦術自体が意味をなさなくなる。 およそ1000kmにわたる戦線の一見ちぐ
ベトナムの裁判所は11日、同国史上最大となる125億ドル(約1兆9000億円)の横領事件に関与したとして、不動産業界の大物チュオン・ミー・ラン被告(67)に死刑判決を言い渡した。国営メディアのタインニエンが報じた。 同国で汚職撲滅が進められている中で、判決は異例の厳しさとなった。 不動産開発大手バン・ティン・ファット(VTP)の会長のラン被告は、2022年に逮捕・起訴された。横領した125億ドルはベトナムの国内総生産(GDP)の約3%に相当する。 判決では、ラン被告が2011〜22年にサイゴン商業銀行(SCB)を違法に支配し、この権力を利用して実態のないVTPの関連会社を通じて資金を横領し、また当局者に賄賂を贈って不正を隠蔽していたと認定した。 検察は、ラン被告と共犯者らがVTPの関連会社に数十億ドルにのぼる2500件の不正融資を行い、その結果、SCBに約270億ドル(約4兆1380億円)
ロシアの「亀戦車」にとってふさわしい最期だったと言うべきかもしれない。 亀の甲羅のような不格好な金属製の殻で身を守ってみたはいいものの、それに邪魔されて砲塔をろく回転できず、その重みで鈍足になっていたに違いない例の戦車のことだ。 ロシアに占領されているウクライナ東部ドネツク市のすぐ西に位置する都市、クラスノホリウカ周辺の前線に登場してからわずか1日かそこらで、この戦車はドネツク市のペトロウシキー地区の格納庫に隠れているところを、ウクライナ軍のドローン(無人機)チームに見つけられた。 ウクライナ軍はその後、この格納庫に砲撃を加えたとみられ、格納庫と、亀戦車を含め、中にあった複数の車両が破壊された。
1916年、英国の技師ウィリアム・トリトンは新しいタイプの戦車を設計する。彼がそれを設計したのは、第1次世界大戦の戦場で機械化戦に登場したばかりの戦車が直面した、最大の脅威から乗員を守るためだった。当時、戦車にとって最大の脅威は大砲だった。 そうして誕生したのが「フライング・エレファント」である。この戦車はいわば、砲を備え、最大で厚さ76mmの鋼板に包まれた、頑丈なトラクターだった。車体横にだらりと垂れたように張られた装甲が象の耳のように見えることから、この名前が付けられたらしい。 それから108年後、ロシアの創意ある技師たちは少なくとも1両の戦車を改造した。彼らがその改造を施したのは明らかに、ウクライナの戦場で戦車が直面している最大の脅威から乗員を守るためだ。最大の脅威というのはもちろん、この戦争で機械化戦の新たな主力として台頭してきた、爆薬を積んだ小型ドローン(無人機)である。 ロシア
着工から100年以上経ってなお建設中であるユネスコ世界遺産、「永遠に完成されない建物」の代名詞的建造物、スペイン・バルセロナのサグラダ・ファミリア聖堂。 ところがこのたび、2025年に聖母被昇天の礼拝堂が、またガウディの没後100年にあたる2026年には高さ172.5mのメインタワー「イエス・キリストの塔」が落成されると発表され、世界で話題を呼んでいる。 歴史をくつがえすようなこのニュースを記念し、以下、サグラダ・ファミリアに関する記事をParametric-architecture.comからの翻訳転載で紹介する。 アントニオ・ガウディの作品は、見る人それぞれに独自の解釈をさせる。いくつかの作品はユネスコ世界遺産「アントニ・ガウディの作品群」の一部であり、サグラダ・ファミリアとグエル公園はバルセロナの地元住民のランドマークであり、地元政府によって高く評価されている。 サグラダ・ファミリア
アップルはこれまで、iPhoneの標準モデルとProモデルを切り分けることで、標準モデルの価値を下げずに、Proモデルの価格の高さを正当化しようと努力してきた。しかし、今年の秋にこの2つのモデルの関係に根本的な変化が訪れるかもしれない。その変化は、人工知能(AI)の導入がもたらすものだ。 グーグルは、昨年秋に発売したGoogle Pixel 8とGoogle Pixel 8 Proを手にスマートフォンのAI競争の幕開けを告げた。同社は、Pixelが世界初の「AIファースト」な端末として注目されることを望んだが、結局はサムスンのGalaxy S24シリーズに搭載されたGalaxy AIに注目を奪われてしまった。また、他のメーカーやサプライヤーもAIへの注力を開始している。 Android端末でAIブームが起きるなか、アップルはAIという宣伝文句をつけずに発表したiPhone 15を発売し、そ
人工知能(AI)関連の公開・非公開企業の価値が急上昇したことを受け、この分野で新たに保有資産額10億ドル(約1500億円)超の富豪「ビリオネア」が続出している。 ChatGPTが登場し、AIが食卓の話題となり、OpenAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)が一躍有名人となってから1年半、「AIゴールドラッシュ」はたけなわだ。この1年間で新旧を問わずテック企業の株価は急騰し、IT業界の大物は資産をいっそう増やし、フォーブスの世界長者番付には十数人の新しいAI億万長者が加わった。 時代の申し子といえるのが、米半導体大手エヌビディア共同創業者のジェンスン・フアンCEOである。同社の株価はこの1年で300%近く上昇し、フアンは初めて世界長者番付の上位20人に(20位で)仲間入りした。 ほかにも複数の企業がAIブームの波に乗った。AIアプリケーション向けサーバーを製造する米スーパー・マイクロ
「Duolingo」は世界でもっともダウンロードされている無料語学学習アプリだ。全世界の月間アクティブユーザー数は8000万人以上。日本には2020年11月に本格参入し、順調に利用者数を拡大中だ。2022年通期では、日本国内における教育アプリのダウンロード数、および収益ともにカテゴリートップとなった。 このDuolingoに寄せられた学習者からの質問にDuolingoが答えた。以下、Duolingo Blogからの翻訳転載で紹介する。 皆さん、こんにちは! 今週のDear Duolingoでは、ほぼ全ての学習者が経験すると言われている質問についてお答えします。特に初級学習者に多いのですが、今週の読者が指摘するように、中級、上級学習者にも当てはまります。
Apple M1を搭載したMacBook ProとMacBook Airの発売以来、Windowsエコシステムはアップルの「Armノートパソコン」に追いつくために懸命に取り組んできた。この先、クアルコムの最新チップセットが、マイクロソフトとそのパートナーにとっての切り札となるかもしれない。 2020年にMacBook ProとMacBook AirでデビューしたAppleシリコンのM1チップセットは、デスクトップパソコンにおける世代交代を体現していた。このインテルのx86プラットフォームからアップル独自のArmベースのプラットフォームへの移行は、Windowsベースの競合他社や旧型のインテルMacBookノートパソコンに対して大きな利点をもたらした。 新型MacBookは、同価格帯の同スペックのノートパソコンと比較して、顕著な性能向上を実現していた。バッテリー寿命が延長され、高いパフォーマ
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