関東地方の保険代理店に勤務する20代男性が、性的指向を上司から同僚に暴露(アウティング)されて精神疾患になったとして、労災申請をすることが分かった。男性は、ハフポストの取材に「セクシュアリティという最大のプライバシーを勝手に暴露されることが、どれだけ本人を傷つけるかを知ってほしい」と訴えている。 男性は2019年に営業職で入社。入社前の最終面接で、業務に必要な書類に記入する際、書類に緊急連絡先の欄があった。男性には同性パートナーがおり、自治体が二人の関係を公的に認める「パートナーシップ制度」で認定されていた。そのため男性は、会社の代表と上司の2人に「緊急連絡先に同性パートナーの連絡先を登録したい」と伝え、自身の性的指向も打ち明けた。同時に、「同僚には自分のタイミングで、自分から伝えたい」との要望を伝えていた。全社員ではなく、正社員に限定したい旨も話していたという。