2020年夏季五輪東京大会の開会式でスピーチする国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長=7月23日、東京都のオリンピックスタジアム - 写真=PA Images/時事通信フォト ■バッハの、バッハによる、バッハのための東京五輪 バッハの、バッハによる、バッハのための東京五輪が始まった。 【この記事の画像を見る】 開催国の国民の多くが開催を望んでいない五輪は史上初であろう。 朝日新聞の「朝日川柳」に載った一句が、今回の東京五輪の本質を的確に表している。 「バッハ言う国破れても五輪あり」 世界205カ国と地域から1万人の選手・関係者が集まり、五輪後に「五輪株」とでもいうような感染力の強い変異株が生まれ、日本人が苦しんでも、トーマス・バッハIOC会長(67)らIOCの幹部たちは、「知ったことではない」というのであろう。 フランスのル・モンド紙東京特派員は「日本はIOCの囚人になっ