尼崎市立尼崎高校男子バレーボール部の体罰で、謝罪する稲村和美市長(右から2人目)や同市教育委員会の松本眞教育長(右端)ら=21日午後、尼崎市東七松町1(撮影・風斗雅博) 高校日本一に輝いた強豪クラブで、暴力による指導がまん延していた。尼崎市立尼崎高校男子バレーボール部の体罰問題。21日に公表された市教育委員会の体罰調査結果は、学校や市教委が把握していなかった事例が相次ぎ、体罰の常態化をうかがわせた。市教委は「体罰を容認する空気が学校内にあった」と指摘。問題の根深さが浮き彫りとなった。 男性監督(51)は1990年に同校の男子バレー部監督に就任し、指導歴は30年に近い。兵庫県高校総合体育大会で10連覇を達成したほか、「春高バレー」で知られる全国大会に20年連続で出場させるなど、同校を全国屈指の強豪に育て上げた。昨夏の全国高校総合体育大会(インターハイ)で初優勝。日本代表選手も輩出し、高い指導