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  • 映画『バービー』ジャパンプレミア グレタ・ガーウィグ監督がSNSでの社会現象に喜び「ハッピーな気持ちになってくれた」

    すでに公開しているアメリカではピンクを着て『バービー』を鑑賞するムーブメントがSNSなどで起きている。撮影現場はピンクにあふれていたそうで、ガーヴィグ監督は「キャストもスタッフも、そこに足を踏み入れると、みんな笑顔でハッピーになった。実際に公開されてから皆さんがピンクを身に着けて映画を観に行ってくださった。笑顔でハッピーな気持ちでいてくださって本当にうれしい」とにこやかに語っていた。 1959年に発売されて以来、時代に合わせたドールを発売し続け、いまやブランド認知度は全世界で99%にも到達している「バービー」。その販売数も驚異的で、150以上の国と地域で年間9000万体。ファッショナブルな洋服に身をまとうドールを通して、「You can be anything」というブランドメッセージを掲げ、「あなたは何にだってなれる」という前向きで力強いメッセージを発信し続けてきた。

      映画『バービー』ジャパンプレミア グレタ・ガーウィグ監督がSNSでの社会現象に喜び「ハッピーな気持ちになってくれた」
    • 杉田水脈氏の「続投」 | | 安田菜津紀 | 毎日新聞「政治プレミア」

      ※差別の現状をお伝えするために、差別文言を記載している箇所がありますのでご注意ください。 ◇ ◇ ◇ 「しっかりその内容を受け止めて、今後の政治活動の参考にしてもらいたい」 なんとも悠長な発言だ。杉田水脈議員の過去の書き込みが札幌法務局によって人権侵犯と認定されたことについての、自民党・安倍派、塩谷立座長のコメントだ。「今後も」ということはつまり、杉田氏は問題なく自民党議員として「続投」ということだ。 事の経緯はこうだ。2016年に開催された国連女性差別撤廃委員会の後、杉田氏は自身のブログなどに、「チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場」「同じ空気を吸っているだけでも気分が悪くなる」などと投稿していた。 投稿について、会議に参加していたアイヌの女性が、今年3月、札幌法務局に人権救済を求める申し立てを行った。9月7日付で札幌法務局は、「人権侵犯の事実があった」と認定し、杉田

        杉田水脈氏の「続投」 | | 安田菜津紀 | 毎日新聞「政治プレミア」
      • 就職氷河期の「おひとりさま」が高齢者になる時 | | 是枝俊悟 | 毎日新聞「政治プレミア」

        就職氷河期世代と言われる現在40~50代の問題があります。非正規が多く、所得が低く、単身者が多い特徴があります。 この人たちが年金を受給する時に、どのような状況になるかが、懸念されています。 大和総研主任研究員の是枝俊悟さんと考えました。【聞き手・須藤孝】 単身者の問題 ――これから高齢者になる就職氷河期世代の問題があります。 ◆予想される年金受給額が少ない人が多く、かつ単身者が多いという問題です。 夫婦2人で2人分の年金で生活することはできても、単身で1人分の年金で生活するのは難しい面があります。1人で生活するとコストがかかるからです。 この問題は昔からあり、解決できていません。 これまであまり問題にならなかったのは、現在の高齢者が若かったころは「皆婚時代」などと言われ、単身者が少なかったからです。 しかもかつては、単身者は比較的男性が多く、高齢女性の未婚者は少なかったのです。 男性で現

          就職氷河期の「おひとりさま」が高齢者になる時 | | 是枝俊悟 | 毎日新聞「政治プレミア」
        • ぼのぼの:幻の劇場版アニメ YouTubeで一度限りの無料プレミア公開へ 原作者いがらしみきおが監督・脚本 - MANTANWEB(まんたんウェブ)

          いがらしみきおさんの4コママンガが原作のテレビアニメ「ぼのぼの」(フジテレビ)の1993年に公開された劇場版「映画『ぼのぼの』」が、11月12日午後3時からYouTubeで無料プレミア公開されることが分かった。同作は原作者のいがらしさん自ら監督を務め、脚本を手掛けた“幻の初劇場化作品”で、公開から30周年を記念して、YouTubeで一度限りの無料プレミア公開を実施することになった。11月13日からは各動画配信サービスで配信をスタートする。 「映画『ぼのぼの』」は、ラッコのぼのぼのや、いじめっ子のアライグマくん、いじめられっ子のシマリスくんなど森の動物キャラが数多く登場する。彼らが住む森に、見たこともないデッカイ生き物がやって来て、森中は大騒ぎになってしまう……という展開。藤田淑子さんがぼのぼのを演じるほか、馬場澄江さん、屋良有作さん、大塚周夫さんらが声優として出演している。 「ぼのぼの」は

            ぼのぼの:幻の劇場版アニメ YouTubeで一度限りの無料プレミア公開へ 原作者いがらしみきおが監督・脚本 - MANTANWEB(まんたんウェブ)
          • 裏金は脱税ではないのか 税法専門家に疑問を聞いた | | 三木義一 | 毎日新聞「政治プレミア」

            キックバック(還流)を受けて、どこにも届けず裏金にして、大金を隠していた――。でも課税されない。 税法の専門家で、青山学院大学の学長も務めた三木義一さんに疑問を聞きました。【聞き手・須藤孝】 ◇ ◇ ◇ ◇ ――「政治活動には課税されない」とよく言います。 三木氏 この言い方が本当に正しいか、よく考えてほしいと思います。前提があります。 政治活動はみなさんのための公益活動です。政治家はおカネをもらうために政治をやっているのではないはずです。政治には利益を上げる活動は基本的にないはずです。だからそもそも課税する前提にはならないというだけの話なのです。 もし、政治活動を通じてなんらかの私的利益が入ってくるならば、課税の対象にならなければおかしいのです。政治家の活動であっても私的利益につながっているのであれば、当然、庶民と同じように課税対象です。ここを間違えては困ります。 政治家は聖域? ――政

              裏金は脱税ではないのか 税法専門家に疑問を聞いた | | 三木義一 | 毎日新聞「政治プレミア」
            • 性教育バッシングと今もある「純潔教育」 | | 田代美江子 | 毎日新聞「政治プレミア」

              東京都立七生(ななお)養護学校(現七生特別支援学校)の元教員らが、都や都議3人らに損害賠償などを求めた訴訟の判決を受け会見する原告団=東京・霞が関の司法記者クラブで2009年3月12日、内藤絵美撮影 日本の性教育はいまだに敗戦直後に始まった「純潔教育」を引きずっている――。 性教育史が専門の田代美江子埼玉大学教育学部教授は、我々の「貧しいセクシャリティー」が性教育へのバッシングを許した、と言います。【聞き手・須藤孝】 ◇ ◇ ◇ 敗戦直後に始まった「純潔教育」というものがある。この意味を考えることで、今の性教育の課題が浮き彫りになる。 敗戦後、日本政府が主導して占領軍用に特殊慰安施設(RAA)を作る。それまで「国体護持」のために女性を「公娼(こうしょう)」として利用しておきながら、占領軍による公娼廃止の要求を受け、RAAで働く女性たちを「私娼」として放り出す。 純潔教育は、そのような複雑な

                性教育バッシングと今もある「純潔教育」 | | 田代美江子 | 毎日新聞「政治プレミア」
              • 日本人は「世襲好き?」その背景にいったい何が | メディア万華鏡 | 山田道子 | 毎日新聞「経済プレミア」

                岸田文雄首相(左)と首相官邸を出る岸田翔太郎首相秘書官(当時)=東京都千代田区で2023年5月22日、竹内幹撮影 岸田文雄首相の長男翔太郎氏による公邸での大忘年会問題。週刊文春がオンラインで配信した写真には、赤じゅうたんの階段で参加者が組閣もどきに並んだものがあった。公邸でのふるまいの適否以前に、父親が「格差是正」を唱えながら、息子は「特権階級」を誇示しているようで不快だった。 これを契機に、世襲問題がクローズアップされた。過日、テレビの情報番組を見ていたら、司会者やコメンテーターが「世襲にもメリットがある」とやたらに念を押す。誰にとっての?と突っ込みたくなった。 説明はこうだ。地盤(組織)、看板(知名度)、カバン(資金力)の「3バン」を親族から引きつぐので選挙に強い。だから、政策立案など本業の政治に専念しやすいのが有権者にとってのメリットだという。 「3バン」自体は、世襲候補者と、築き上

                  日本人は「世襲好き?」その背景にいったい何が | メディア万華鏡 | 山田道子 | 毎日新聞「経済プレミア」
                • 政府と東電の反論は?「原発は安くない」これだけの試算 | 経済プレミア・トピックス | 川口雅浩 | 毎日新聞「経済プレミア」

                  東京電力が電気料金の計算で再稼働を織り込む柏崎刈羽原発=新潟県で2021年4月13日、本社機「希望」から 原発の発電コストが安いは本当か(下) 原発は本当に安いのか。東京電力の公表資料から原発の発電コストを試算すると、同社が市場から購入する火力などの電力コストを原発が上回る計算になった。それなら東電は原発を再稼働するよりも、市場から電力を購入した方が電気料金を安く抑えることができるのではないか。この点について政府や東電は何と反論するのか。 6月1日から電気の規制料金を値上げした東電は、政府の電力・ガス取引監視等委員会などに料金の算定根拠となる各種データを提出している。その公表資料によると、東電は新潟県の柏崎刈羽原発6、7号機を再稼働し、年間119億キロワット時の電力を発電する想定で、原発にかかる費用の総額は4940億円としている。 このため1キロワット時当たりの発電コストは4940÷119

                    政府と東電の反論は?「原発は安くない」これだけの試算 | 経済プレミア・トピックス | 川口雅浩 | 毎日新聞「経済プレミア」
                  • 河出書房 『DJプレミア完全版』 とWikipediaの不可解な相似について|Gen

                    ※ 2/10 更新、引用画像のページ番号など追加、直接本稿で言及している部分と関係のない箇所はトリミングしました。 ※2/25 更新、追記を追加しました。 はじめに先月26日に『DJプレミア完全版』(DAWN編)という書籍が河出書房新社より発表された。あいにく筆者は現在米国在住のため、入手が難しい和書にあまり興味を抱いていなかったのだが、ネット上の反応を見聞きするとなかなか厳しい内容になっているようだ。特にDJたちの評判が芳しくないようで、今回とある義憤に駆られたDJの方に本書を送付していただいたので、なにが問題なのか実際の紙面を踏まえて確認してみることにした。なお、本稿では各リヴューの内容や是非といった原稿の評価はしていない。 前提そもそも一般的なディスクガイドでは、掲載音源は初出となる作品から紹介するのが通例だと思われる。つまり、再発や再録より、発表時期の早いオリジナルの作品をなるべく

                      河出書房 『DJプレミア完全版』 とWikipediaの不可解な相似について|Gen
                    • トヨタ、「センチュリー」新モデルワールドプレミア 今後はフルオーダーメイドプランも設定予定

                        トヨタ、「センチュリー」新モデルワールドプレミア 今後はフルオーダーメイドプランも設定予定
                      • 単身高齢女性の低い年金 「生活できず、支援もない」誰の責任か | | 大矢さよ子 | 毎日新聞「政治プレミア」

                        中高齢シングル女性は社会の中でみえない存在になっている――。 低い年金で必死に生きる単身高齢女性の姿は政治の目に入っていない、と言う「わくわくシニアシングルズ」代表の大矢さよ子さんに聞きました。【聞き手・須藤孝】 ◇ ◇ ◇ 「みえない」単身高齢女性 ――単身高齢女性の問題はなかなかテーマになりません。 大矢氏 高齢者の問題は取り上げられても、単身の高齢女性は社会問題化されていません。 政府の「孤独・孤立対策の重点計画」では単身高齢者への対策は重点とされています。 ただ、孤立に至っても声を上げられる社会、相談支援につなげる、などが列挙されていますが、実情把握も十分ではなく、なぜ孤立するのかという課題には迫れていません。 ――わくわくシニアシングルズは、昨年、中高年シングル女性の生活状況の実態調査(同居している配偶者やパートナーがいない40代以上の単身女性約2400人を対象 ※1)を実施しま

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                        • 朝鮮人虐殺 史実を認めない意味 | | 安田菜津紀 | 毎日新聞「政治プレミア」

                          「お話しすることはございません」 東京都人権部の窓口にいる間、この言葉が担当者から一体何度、繰り返されただろう。無限ループする動画を延々と見させられているような感覚にさいなまれ、うすら寒ささえ覚える。 8月17日、アーティストの飯山由貴さんらが、話し合いの場などを求め、申し入れに訪れたときのことだった。 背景を振り返っておこう。2022年8月30日から11月30日にかけて、都の外郭団体である東京都人権啓発センターが主催し、飯山さんの企画展「あなたの本当の家を探しにいく」が東京都人権プラザ(人権啓発センターが指定管理者)で開催された。 この展示では付帯事業として、映像作品<In-Mates>上映とトークが予定されていたが、プラザを管轄する人権部が「懸念」を示し、結局上映は禁じられることとなる。 <In-Mates>は1930~40年に、都内の精神科病院に入院していた2人の朝鮮人の診療録に基づ

                            朝鮮人虐殺 史実を認めない意味 | | 安田菜津紀 | 毎日新聞「政治プレミア」
                          • 日本を後退させているのは誰か 「男性稼ぎ手モデル」への執着 | | 岡野八代 | 毎日新聞「政治プレミア」

                            ジェンダーギャップ指数だけではない、目を覆うばかりの日本の後退。なぜこうなってしまったのか。 同志社大学教授の岡野八代さんは、家事・育児などを家族に担わせることを前提に、男性が「死ぬまで」働くモデルに政権が執着しているからだと言います。【聞き手・須藤孝】 ◇ ◇ ◇ 家族任せではもう無理 ――日本の状況はあまりに特殊ではないでしょうか。 岡野氏 欧米でも戦後しばらくは世帯主の男性だけが働く社会モデルでしたが、1980年代から変化しました。女性の権利が社会的に認知され、男女がともに働き、女性だけが担ってきた育児や家事、介護などのケア労働は社会で考える方向になりました。女性任せではもう無理だという認識があったからです。 欧州には労働者、あるいは女性、子どものような、個人の権利を守るために国家が必要だという社会的な了解があります。だから、社会状況の変化に応じて、家族であれ、教育であれ、制度を見直

                              日本を後退させているのは誰か 「男性稼ぎ手モデル」への執着 | | 岡野八代 | 毎日新聞「政治プレミア」
                            • 「難民より日本人を優先」の勘違い | | 阿部浩己 | 毎日新聞「政治プレミア」

                              日本で暮らす難民や仮放免中の人たちの現状を伝え、交流するためのチャリティイベントとして開かれた「難民・移民フェス」で、演奏が披露されたアフリカの太鼓=埼玉県川口市で2022年11月23日、和田大典撮影 「難民より日本人を優先」なのか。困っている人を助けることがなぜいけないことなのか。国籍はいつから人権を上回る価値になったのか。 国際人権法が専門で、難民審査参与員の経験もある、明治学院大学の阿部浩己教授は、力が弱まっている国家が自らの存在を国民に対して強調する必要に迫られているからだ、と言う。【聞き手・須藤孝】 ◇ ◇ ◇ 在留資格は人権より大事? ――なぜ外国人であることが、助けない理由になるのでしょうか。 阿部氏 人間を国民と外国人に分ける考えがベースにあります。 日本では、在留資格がなければ外国籍の人は合法的に滞在できません。在留資格の範囲内でしか活動できず、それが当然だとされています

                                「難民より日本人を優先」の勘違い | | 阿部浩己 | 毎日新聞「政治プレミア」
                              • 「毎月1万円」全員に無条件で配った時に起きること | | 山森亮 | 毎日新聞「政治プレミア」

                                生活に必要なおカネをすべての人に無条件で配るベーシックインカム。 「ベーシック・インカム入門」などの著書がある同志社大学経済学部教授の山森亮さんは、たとえば月1万円、年間12万円からでもはじめれば、社会が変わると言います。【聞き手・須藤孝】 ◇ ◇ ◇ 女性解放運動から ――ベーシックインカムは社会的な不公正に対抗するものだと指摘されています。 山森氏 ベーシックインカムのような考え方は18世紀末ごろまでさかのぼれます。現在の英国にあたる地域で、大地主や産業資本家が共有地を囲い込んで私有化します。対抗するために、対価をすべての人に同じ額払えという主張が出てきました。 現在のベーシックインカム論の直接の源流の一つは、1960~70年代の英国での労働者階級の女性解放運動にあります。家事や育児、介護など女性の労働に対価が支払われないことや、性別役割分業そのものを問い直す中で、ベーシックインカムが

                                  「毎月1万円」全員に無条件で配った時に起きること | | 山森亮 | 毎日新聞「政治プレミア」
                                • 「義務を果たさなければ権利はない」 本当か | | 森岡正博 | 毎日新聞「政治プレミア」

                                  東京拘置所が公開した死刑囚の生活空間。両側に居室が並ぶ廊下=東京都葛飾区の東京拘置所で2012年10月4日、須賀川理撮影 義務を果たさないものに権利はない――。 もっともらしく見えますが、本当なのか。人権は国が与えるものなのか。哲学者で早稲田大学教授の森岡正博さんと考えました。【聞き手・須藤孝】 ◇ ◇ ◇ ――人権は恩恵なのでしょうか。 森岡氏 私の授業を受ける前ですが、学生が「権利は義務を果たして初めて与えられる。義務を果たさない人に権利はない」と言うことがあります。 多数というわけではありませんが、毎年のようにいます。 雑な言い方です。もっと厳密に、物事を分けて、考える必要があります。 生存権から考えよう ――どのように考えればいいですか。 ◆基本的人権は、社会でみなが幸せに生きていくための考え方です。そのうえで、基本的人権のなかでも生存権とそのほかの権利を分けて考えたいと思います。

                                    「義務を果たさなければ権利はない」 本当か | | 森岡正博 | 毎日新聞「政治プレミア」
                                  • Google DeepMindがサッカー戦術AI「TacticAI」をプレミアリーグの強豪リヴァプールと共同開発、コーナーキックにおける得点のチャンスを増加させたり失点の確率を減らしたりすることが可能

                                    サッカー日本代表の遠藤航選手が所属するイングランドの名門サッカークラブ・リヴァプールは、サッカーにおけるデータ活用を積極的に行っているクラブとしても知られています。そんなリヴァプールとGoogleのAI開発部門であるGoogle DeepMindが協力し、サッカー戦術AIの「TacticAI」を開発しました。TacticAIはGoogleとリヴァプールの複数年にわたる協力関係の一環として開発されたもので、「コーナーキックについてアドバイスできる完全なAIシステム」としてアピールされています。 TacticAI: an AI assistant for football tactics - Google DeepMind https://deepmind.google/discover/blog/tacticai-ai-assistant-for-football-tactics/ Deep

                                      Google DeepMindがサッカー戦術AI「TacticAI」をプレミアリーグの強豪リヴァプールと共同開発、コーナーキックにおける得点のチャンスを増加させたり失点の確率を減らしたりすることが可能
                                    • 性教育バッシング 狙いはなんだったのか 攻撃された先生が考えたこと | | 日暮かをる | 毎日新聞「政治プレミア」

                                      判決を受け会見する原告の日暮かをる教諭(前列右から2人目)ら原告団=東京・霞が関の司法記者クラブで2009年3月12日、内藤絵美撮影 性教育に取り組んできた元東京都立特別支援学校教諭の日暮かをるさんは、都立七生養護学校(現・特別支援学校)に在籍中の2003年に、一部の都議と都教委による激しい攻撃を受けました。 なぜこんなことが起きたのか。日暮さんと考えました。【聞き手・須藤孝】 ◇ ◇ ◇ とりあげられた教育目標 ――激しいバッシングでした。 ◆バッシングでは「性教育」だけでなく奪われたものがあります。「都立七生養護学校教育目標」です。2年間話し合って作ったものですが、掲げられたのは03年だけで、翌年からはなくなりました。 「なかまとともに からだをつくる こころをひらく たのしくまなぶ」というものです。 私はバッシングで異動させられましたから、なぜそうなったのか分かりませんが、教育の考え

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                                      • “一切加工なし”の蛭子能収さんを堪能する「最後の展覧会」 監修の根本敬さんが語る | 医療プレミア特集 | 西田佐保子 | 毎日新聞「医療プレミア」

                                        「最後の展覧会」の展示作品を制作中の蛭子能収さん(右)と、見守る根本敬さん。この日は、よくしゃべり、よく歌いながら筆を進めたという=提供写真 2020年に認知症を公表した漫画家でタレントの蛭子能収(えびす・よしかず)さん(75)の描き下ろし絵画17点を展示する「根本敬 presents 蛭子能収『最後の展覧会』」が、Akio Nagasawa Gallery Aoyama(東京都港区)で9月7日から30日まで開催される。「嫌悪感でも、ポジティブな感情でも、何かしら心に刺さったり、ピンときたりしたら、ぜひ足を運んでください」。蛭子さんと40年来の付き合いがある、“特殊漫画家”で同展覧会の監修者、根本敬(ねもと・たかし)さん(65)は話す。【西田佐保子】 認知症は「本人がなるもの」と同時に「周りがつくるもの」 テレビで活躍する“蛭子さんファン”の中には、「漫画家・蛭子能収」の作品を手にしたこと

                                          “一切加工なし”の蛭子能収さんを堪能する「最後の展覧会」 監修の根本敬さんが語る | 医療プレミア特集 | 西田佐保子 | 毎日新聞「医療プレミア」
                                        • 「日本に性教育はなかった」のか 性教育バッシングと闘う | | 堀川修平 | 毎日新聞「政治プレミア」

                                          障がい児への性教育を激しくバッシングした東京都立七生養護学校(当時)への攻撃(※)で、日本の性教育は大きな打撃を受けました。 では「日本に性教育はなかった」のか。 近著に「『日本に性教育はなかった』と言う前に」がある、埼玉大学非常勤講師の堀川修平さんと考えました。【聞き手・須藤孝】 ◇ ◇ ◇ 小学校で受けた「こころとからだ」の授業 ――堀川さん自身の小学校での性教育についてお話しください。 堀川氏 私が北海道江別市立大麻小学校に入学したのは1997年です。小学校1年から6年まですべての学年で「こころとからだ」の授業がありました。ホールに学年ごとの教材が張りだされ、性器の名前も含めて体のパーツの名称が書いてありました。 「知らない人についていってはいけない」というような、一般には性教育とはみなされていないことも性教育の一環として行われていました。 小学生には、他の学校の様子は分かりませんし

                                            「日本に性教育はなかった」のか 性教育バッシングと闘う | | 堀川修平 | 毎日新聞「政治プレミア」
                                          • 高齢者は若者の敵か 「シルバー民主主義」の虚偽 | | 吉田徹 | 毎日新聞「政治プレミア」

                                            衆院解散翌日から街頭演説を行う衆院選立候補予定者(右)=東京都府中市で2021年10月15日、佐々木順一撮影 今の政治は、投票率の高い高齢者ばかりを見て政治をしている――。 よく言われる「シルバー民主主義」は本当でしょうか。 政治学者の吉田徹同志社大教授と考えました。【聞き手・須藤孝】 ◇ ◇ ◇ 定義はあいまい ――「シルバー民主主義」はよく使われる言葉です。 吉田氏 マスメディアも専門家も多用しますが、明確な定義があって用いられているとは言えません。 大きくいって三つの定義が混在して使われています。 一つは「今の日本の社会保障制度は高齢者優先になっているため、財政赤字拡大に歯止めがかからない」という財源上の指摘です。 もう一つは、「今の政治は高齢者のほうばかり向いていて、現役世代への給付が不十分」というもので、若者から多く指摘されるものです。 三つ目は、1番目と2番目を合わせたような言

                                              高齢者は若者の敵か 「シルバー民主主義」の虚偽 | | 吉田徹 | 毎日新聞「政治プレミア」
                                            • 生活保護は「権利」ではないのか | | 木下武徳 | 毎日新聞「政治プレミア」

                                              生活保護減額訴訟の名古屋高裁判決を受け「完全勝訴」などと書かれた紙を掲げる原告の弁護士ら=名古屋市中区で2023年11月30日、兵藤公治撮影 生活保護は誰でも受けられる権利ではないのか。なぜ受給者の人権を無視するような行政の「指導」がたびたび起きるのか。 立教大学コミュニティ福祉学部教授の木下武徳さんに聞きました。【聞き手・須藤孝】 ◇ ◇ ◇ バッシングに乗った自民 ――自民党は2012年の衆院選で、生活保護給付水準を10%引き下げると公約しました。 ◆12年のお笑い芸人の親族の生活保護受給をめぐる報道など、生活保護バッシングが影響したと思います。自民党はそれに乗ったのでしょう。 自民党の生活保護に関するプロジェクトチーム(世耕弘成座長)は、12年4月に生活保護給付水準の10%引き下げと同時に、食費などの現物給付を進めるとする提言をまとめています。それぞれの世帯への食事の現物給付など、現

                                                生活保護は「権利」ではないのか | | 木下武徳 | 毎日新聞「政治プレミア」
                                              • 中高年男性の孤立と孤独感 家族がいても 仕事をしていても | | 小林江里香 | 毎日新聞「政治プレミア」

                                                困ったことがあっても誰にも相談できない。異変があっても誰にも気がつかれない。 孤立する高齢男性の問題はどこにあるか。仕事をしている中年の男性は本当に孤立や孤独感と無縁なのか。 東京都健康長寿医療センター研究所研究部長の小林江里香さんと考えました。【聞き手・須藤孝】 ◇ ◇ ◇ 退職した後に交流する人はいるのか ――中年の男性にも孤立の問題はあるのでしょうか。 ◆仕事で交流があるから問題ないと思われていますが、本当にそうなのか、ということです。 もともと高齢男性は女性に比べて孤立しやすい問題は指摘されていました。 しかし、高齢になってからの孤立は、その前の中年期に問題があるのではないかということです。 今、仕事で交流があっても、仕事以外であるのか。退職した後に交流する人はいるのか。早めになにかしておく必要がある、という視点です。 「働いているから大丈夫」ではない ――自分は働いているから大丈

                                                  中高年男性の孤立と孤独感 家族がいても 仕事をしていても | | 小林江里香 | 毎日新聞「政治プレミア」
                                                • おいの内部告発もみ消し?ビッグモーター前社長の疑惑 | 経済プレミア・トピックス | 川口雅浩 | 毎日新聞「経済プレミア」

                                                  記者会見で不正について「天地神明に誓って知らなかった」と語ったビッグモーター前社長の兼重宏行氏=東京都港区で2023年7月25日、猪飼健史撮影 本当に「天地神明に誓って知らなかった」のか。中古車販売大手ビッグモーターの前社長・兼重宏行氏は7月25日の記者会見で、自動車保険の保険金不正請求について、今年6月の特別調査委員会の報告書で初めて知り、「耳を疑った」と発言した。 ところが2022年1月、兼重氏のおいに当たる社員が息子の宏一副社長(当時)と兼重氏に不正を内部告発していた。「知らなかった」発言とは裏腹に、兼重氏は不正を知りながら、告発をもみ消していた疑いが強まっている。 今回、同社の保険金不正請求を最初に内部告発したのは、千葉県の店舗に勤める兼重氏のおいだった。告発を受けたのは、社長と副社長の兼重親子だった。 報告書によると、塗装作業員として同店の板金・塗装工場に勤務していたおいの社員は

                                                    おいの内部告発もみ消し?ビッグモーター前社長の疑惑 | 経済プレミア・トピックス | 川口雅浩 | 毎日新聞「経済プレミア」
                                                  • 「原発は再エネより高い」専門家が国会で示したデータ | 環境エネルギー最前線 | 川口雅浩 | 毎日新聞「経済プレミア」

                                                    参議院経済産業委員会の参考人として、意見を述べる東北大学の明日香寿川(あすか・じゅせん)教授=参院の公開動画から 明日香教授と考える原発と再エネ(上) 「米国では原発の建設費が高く、運転コストも再生可能エネルギーより高いというデータを政府や投資銀行が毎年発表している。国際エネルギー機関(IEA)は原発を再稼働して長期運転した場合の温室効果ガス削減コストが再エネ新設の6倍も高いと報告している。それでも日本では原発が安く、温暖化防止に役立つという言説がまかり通っている」 こう語るのは、東北大学大学院環境科学研究科の明日香寿川(あすか・じゅせん)教授だ。岸田政権が「温室効果ガスの排出削減に役立つ」と主張する原発の発電コストが再エネより数倍も高いという海外データは、日本ではほとんど知られていない。一体どういうことなのか。 環境科学やエネルギー政策が専門の明日香氏は2024年5月7日、参議院経済産業

                                                      「原発は再エネより高い」専門家が国会で示したデータ | 環境エネルギー最前線 | 川口雅浩 | 毎日新聞「経済プレミア」
                                                    • 「ジャニーズ・歌舞伎・宝塚」この三つに共通するもの | メディア万華鏡 | 山田道子 | 毎日新聞「経済プレミア」

                                                      劇団員の急死について記者会見する宝塚歌劇団の木場健之理事長(中央)ら=兵庫県宝塚市で2023年11月14日午後5時、長谷川直亮撮影 宝塚歌劇団の劇団員女性が急死したことについて、歌劇団が11月14日会見した。「長時間の活動に上級生からの指導が重なり、心理的負荷となった可能性は否定できない」などと謝罪した。この会見を聞きながら「『JKT問題』って、知ってる?」と問いかけた友人の言葉が浮かんだ。 頭文字をとって「JKT」 「JKT」とは、ジャニーズ事務所(現スマイルアップ)、歌舞伎、宝塚歌劇団のアルファベットの頭文字をとったものだ。 旧ジャニーズ事務所(J)をめぐる問題は、英BBCが3月、ジャニー喜多川元社長による性加害問題のドキュメンタリーを放映したことがきっかけだった。元所属タレントらの告発が相次ぎ、国連人権理事会の作業部会の調査も入る。「ジャニーズ」の名前消滅に至ったけれど、いまも収束す

                                                        「ジャニーズ・歌舞伎・宝塚」この三つに共通するもの | メディア万華鏡 | 山田道子 | 毎日新聞「経済プレミア」
                                                      • 東大教授が「東大卒」を調査した | | 本田由紀 | 毎日新聞「政治プレミア」

                                                        男ばかりの日本社会を反映して、男ばかりの「勝者」を送り出す場と位置づけられている東京大学。 東京大学大学院教育学研究科教授の本田由紀さんは、「日本社会にはびこるメリトクラシー(能力主義)とジェンダーギャップ」が凝縮されていると言います。 東京大学の卒業生を対象にした社会調査(※1)を実施した本田さんに聞きました。【聞き手・須藤孝】 ◇ ◇ ◇ 偏見を濃縮している ――なぜ調査をしようと考えたのですか。 本田氏 学生・教員の女性比率の低さをはじめ、ジェンダー平等の状況が悪いことは認識されていました。 私が座長としてまとめた全学生・教職員を対象とした「東京大学におけるダイバーシティに関する意識と実態調査」(2020~21年実施)でも明らかになりました。 中にいる人間だからこそ、外から言われるのではなく、自己点検をする必要があると思いました。 ――その問題意識から社会観を詳しく聞いています。 ◆

                                                          東大教授が「東大卒」を調査した | | 本田由紀 | 毎日新聞「政治プレミア」
                                                        • 自民派閥の政治資金問題 刑事告発した教授がみた「裏金」 | | 上脇博之 | 毎日新聞「政治プレミア」

                                                          自民党安倍派の政治資金パーティーに出席する萩生田光一政調会長(左から3人目)、松野博一官房長官(右端)、西村康稔経済産業相(右から2人目)、世耕弘成参院幹事長(左から2人目)、高木毅国対委員長(左端)=東京都港区で2023年5月16日、宮武祐希撮影 自民党5派閥のパーティー収入明細過少記載問題で、東京地検特捜部の捜査が進み、岸田文雄政権を揺るがしています。 この問題を刑事告発した、神戸学院大法学部教授の上脇博之さんに聞きました。【聞き手・須藤孝】 正月返上で ――昨年11月の「しんぶん赤旗」日曜版の報道がきっかけでした。 ◆赤旗の記者からコメント取材を受け、聞いた時にすぐ、大変なことだと思いました。事務的なミスではありえないと直観しました。 同時によく調べたと驚きました。パーティー券を買っている政治団体は膨大な数に上ります。その支出記載と、派閥の政治団体の収入明細記載を突き合わせていくのは

                                                            自民派閥の政治資金問題 刑事告発した教授がみた「裏金」 | | 上脇博之 | 毎日新聞「政治プレミア」
                                                          • 白内障手術を受けた糖尿病の高齢女性 「目にいいから」とパイナップルを食べ続けていたら… | 楽しい!健康力の育て方 | 金子至寿佳 | 毎日新聞「医療プレミア」

                                                            診察室では、突然、健康状態を悪くした患者さんにたびたび遭遇し、びっくりすることがあります。ご本人は体に良かれと思って食べていた物が、実はまったく「逆効果」の時があるからです。最近、病院にやってきたAさんも、そんな患者さんの一人でした。血糖の状態をはかる検査値がいきなり倍近くに跳ね上がっていて……。今回は、患者さんが意外と誤解している「体にいい食べ物」の正しい見方、取り方についてお伝えします。 血糖値の突然の悪化 2型糖尿病の70代のAさんは今月に入り、診断指標の一つ、ヘモグロビンA1cの値が11.9%と、2カ月前の値(6.5%前後)と比べて倍近くに跳ね上がりました。ヘモグロビンA1cは、過去1、2カ月の平均的な血糖の状態を表しています。Aさんは心臓の大きな手術をしていて、傷口をきれいに治すには血糖値をコントロールする必要があったのですが、少しうみがたまっていました。 私:何か特別なことでも

                                                              白内障手術を受けた糖尿病の高齢女性 「目にいいから」とパイナップルを食べ続けていたら… | 楽しい!健康力の育て方 | 金子至寿佳 | 毎日新聞「医療プレミア」
                                                            • 福祉行政を「排除ベンチ」へと進化させた桐生市の大罪 | | 稲葉剛 | 毎日新聞「政治プレミア」

                                                              「生活保護の利用者に生活費として保護費を1日1000円しか支給せず、国が定める基準(月額約7万円)の半分程度しか渡していなかった」 「数十年にわたって生活保護世帯から預かった印鑑を計1948本保管し、本人の同意なく職員が書類に押印していた」 昨年秋以降、群馬県桐生市の生活保護行政で、法律を逸脱した異常な運用が行われ、住民に対する人権侵害も頻繁に起きていたことが明るみに出た。 「あまりにも不適切」 4月9日、参院厚生労働委員会で桐生市の生活保護問題について質問された武見敬三厚生労働相は、「私も聞いてびっくりした。あまりにも不適切だ」と述べ、保護費を分割した上に満額を支給しない手法について「生活保護法が規定する生活扶助の実施方法に適合しない」と、違法との認識を示した。 生活保護の申請をさせない「水際作戦」については、桐生市が設置した第三者委員会や群馬県の特別監査で調査中としながらも、「申請させ

                                                                福祉行政を「排除ベンチ」へと進化させた桐生市の大罪 | | 稲葉剛 | 毎日新聞「政治プレミア」
                                                              • 首相は好き勝手に解散できるのか 声が届かない「政府主権」の国 | | 橋本基弘 | 毎日新聞「政治プレミア」

                                                                衆院解散は「首相の専権事項」なのか。自民党総裁でもある首相が、与党が勝てる時ばかりを狙って解散するならば、国民の審判を仰ぐという、総選挙の意味はどうなるのか。 日本は国民の声が届かない「政府主権」の国になっていると懸念する、中央大学法学部教授の橋本基弘さんに聞きました。【聞き手・須藤孝】 ◇ ◇ ◇ 「専権事項」なのか ――首相はいつでも自由に衆院を解散できる、と思われている部分があります。 橋本氏 憲法上、解散は首相が自由にできることを定めた条文はありません。 憲法69条(※1 衆院で内閣不信任案が可決され、信任案が否決された場合、内閣は総辞職か衆院の解散を選ぶ)にある以外の理由でも解散できるということと、自由に解散できるということは、もちろん、同じ意味ではありません。 報道で解散について「首相の専権事項」という表現が使われることがあります。しかし、憲法にそのような文言は一言もありません

                                                                  首相は好き勝手に解散できるのか 声が届かない「政府主権」の国 | | 橋本基弘 | 毎日新聞「政治プレミア」
                                                                • 進む仕事の二極化 周辺に追いやられ、監視される「普通の人たち」 | | 山崎憲 | 毎日新聞「政治プレミア」

                                                                  世界中で、そして日本で、仕事の中核で働く人と、周辺で働く人の分離が急速に進んでいる――。 明治大学経営学部准教授の山崎憲さんは巨大IT企業で起きている変化が社会に大きな影響を及ぼしていると言います。「このままでは国家の維持も難しくなる」と懸念する山崎さんに聞きました。【聞き手・須藤孝】 ◇ ◇ ◇ サイクルが短くなると ――なにが変わっているのでしょうか。 山崎氏 1980年代から2000年ごろまでの日本の製造業は世界でもっとも効率が良いとされていました。 当時の製造業では一つの製品のサイクルが4、5年だったので、下請け企業とも中長期的に良い関係を維持しながら生産性を高めていたのです。下請け企業であっても極端に賃金水準が下がらない仕組みがあり、普通に勤めていれば子どもを大学にいかせることができました。 ところが現在の巨大IT企業はサイクルが極端に短くなり、半年や3カ月になっています。これが

                                                                    進む仕事の二極化 周辺に追いやられ、監視される「普通の人たち」 | | 山崎憲 | 毎日新聞「政治プレミア」
                                                                  • 「少量飲酒は健康に良い」はもう古い 赤ワイン神話の崩壊 | 実践!感染症講義 -命を救う5分の知識- | 谷口恭 | 毎日新聞「医療プレミア」

                                                                    ちょうど1年前のコラム「飲酒 禁止とは言えないが『少量でも健康に有害』」で述べたように、「酒は百薬の長」という言葉は既に過去のもので、「アルコールはまったく飲まないのがベストだ」という考えが広がっています。同コラムで述べたように、世界保健機関(WHO)は2023年1月、「アルコールは少量でも健康を害する」という内容の声明を発表し、その直後にカナダ政府がその内容を踏まえたガイドラインを発表しました。そして、ついに日本も動きました。24年2月19日、厚生労働省は「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を公表しました。飲酒に関する新しいこのガイドラインは上述のカナダのガイドラインなどを引き合いに出し、世界の潮流に追いつこうとしています。しかし、飲酒量については「飲酒量が少ないほど、飲酒によるリスクが少なくなるという報告もあります」という表現にとどめ、WHOほどは有害性を強調していません。では、

                                                                      「少量飲酒は健康に良い」はもう古い 赤ワイン神話の崩壊 | 実践!感染症講義 -命を救う5分の知識- | 谷口恭 | 毎日新聞「医療プレミア」
                                                                    • 「子育て先進国」フィンランドの出生率が急低下のワケ | 週刊エコノミスト Onlineから | 週刊エコノミスト Online | 毎日新聞「経済プレミア」

                                                                      欧州の子育て先進国も政策効果の一巡後は出生率低下に直面している。持続的な向上には、良好な経済・雇用環境も欠かせない。 2015年に100万人であった日本の出生数は、その後速いペースで減少が進み、24年には70万人を下回る見通しである。今後、国が示した将来の出生数(中位推計)を下回って推移する可能性が高い。 政府は、10年代に保育所の受け入れ枠を拡大し、待機児童はおおむね解消した。その後も男性に育児休暇取得を促すなど、子育て支援や少子化対策に注力してきたが、少子化に歯止めはかかっていない。政府は、「こども未来戦略」を策定して児童手当の拡充や保育環境の充実などを図る予定であるが、それらが少子化反転につながるかどうかは予断を許さない。 ここでは、欧州諸国の少子化の状況を概観し、日本の少子化対策のあるべき姿について考える。 大幅低下のフィンランド 欧州には、先進的な少子化対策を導入し、高い合計特殊

                                                                        「子育て先進国」フィンランドの出生率が急低下のワケ | 週刊エコノミスト Onlineから | 週刊エコノミスト Online | 毎日新聞「経済プレミア」
                                                                      • 生活保護「水際作戦」検証 当事者抜きの調査に意味はあるのか | | 稲葉剛 | 毎日新聞「政治プレミア」

                                                                        東京都内に暮らす竹内さん(仮名、30代男性)は、今年4月、足立区議会のサイトで自分のことが書かれている行政文書がアップされているのを発見した。 文書のタイトルは「生活保護相談における窓口対応の検証及び相談窓口の録音についての報告書」。作成者は足立区長の付属機関である「足立区生活保護適正実施協議会」。報告書の中で、竹内さんは「相談者A」として登場している。 行政の窓口に相談に行ったら… 昨年秋、生活に困窮した竹内さんは10月10日、足立区東部福祉事務所の窓口に生活保護の相談に行った。このままだとホームレスになってしまうと訴えた竹内さんに対して、区の相談員が示したのは「6人部屋、カーテンの間仕切り部屋」の施設に入るか、借金をして自費で住宅を確保する、という二つの選択肢だった。 竹内さんが面談でのやりとりを録音した音声データによると、相談員はまず、…

                                                                          生活保護「水際作戦」検証 当事者抜きの調査に意味はあるのか | | 稲葉剛 | 毎日新聞「政治プレミア」
                                                                        • 再エネを捨てないで!「東電と九電の新対策」効果は? | 環境エネルギー最前線 | 川口雅浩 | 毎日新聞「経済プレミア」

                                                                          どうする再エネの出力制御(下) 晴天時に太陽光発電が増え、発電量が消費量を上回ると予想される場合に、大手電力会社が再生可能エネルギー事業者に発電の抑制を求める「出力制御」は毎年4~5月に多い。今年も原発や火力発電を優先し、再エネは捨てられてしまうのだろうか。 環境エネルギー政策研究所の飯田哲也所長は、出力制御を減らすため、深夜電力を利用した電気温水器などの需要を昼間にシフトするよう、昨夏から政府の審議会などで主張してきた。 それに呼応する形で、今春から大手電力会社が新サービスを始めた。 九州電力は電気温水器やヒートポンプ式給湯器「エコキュート」、電気自動車などの利用者を対象に昼間の料金を割安とする「おひさま昼トクプラン」を2024年4月1日にスタートした。 同社は「昼間の需要創出を促進し、再エネ有効活用に資する料金プランを他の電力会社に先行し創設した」と説明している。 東京電力はエコキュー

                                                                            再エネを捨てないで!「東電と九電の新対策」効果は? | 環境エネルギー最前線 | 川口雅浩 | 毎日新聞「経済プレミア」
                                                                          • 「紅麹」小林製薬だけが悪いのか 本当に「罪」を問われるべき存在は | 実践!感染症講義 -命を救う5分の知識- | 谷口恭 | 毎日新聞「医療プレミア」

                                                                            記者会見を終えて頭を下げる小林製薬の小林章浩社長(手前から2人目)=大阪市北区で2024年3月29日午後6時31分、加古信志撮影 本稿執筆時点の3月31日の時点で既に5人が小林製薬のサプリメント「紅麹(こうじ)」が原因で死亡したと報道されています。死因として考えられているのが腎機能障害で、想定していなかったカビ毒が混入していた可能性が指摘されています。しかし紅こうじは不純物が混ざっていなかったとしても元々腎機能障害を起こすリスクがあるものです。海外では2010年代から販売禁止措置や安全性の注意喚起が実施されています。 「サプリメントを開始する時は事前に医療者に相談してほしい」と常々、我々医師は呼び掛けていますが、紅こうじは特に注意を要するものです。私自身は、以前から紅こうじの相談をされた時には(ほぼ)全員に「やめておくように」助言しています。今回は、サプリメントの中でもとりわけ問題が多い紅

                                                                              「紅麹」小林製薬だけが悪いのか 本当に「罪」を問われるべき存在は | 実践!感染症講義 -命を救う5分の知識- | 谷口恭 | 毎日新聞「医療プレミア」
                                                                            • 格安で新幹線に乗れる「ぷらっとこだま」販売方法なぜ変更 | なるほど電車ニュース | 土屋武之 | 毎日新聞「経済プレミア」

                                                                              JR東海の連結子会社、ジェイアール東海ツアーズの旅行商品「ぷらっとこだま」は1990年から販売される人気商品だ。東海道新幹線「こだま」は長距離の利用率が低く、その利用促進を図る狙いもあり、多くの区間で割安な料金を設定している。 例えば通常期に東京―新大阪間で「のぞみ」の普通車指定席を利用すると、料金は1万4720円。所要時間は約2時間30分だ。一方、「ぷらっとこだま」(通常期)を利用すると所要時間は約4時間となるが、料金は1万1100円(1月末時点、以下同)。「のぞみ」と比べ3620円も安くなり、指定の駅売店でビールなどと交換できる「ドリンク引換券」も付く。1200円の追加でグリーン車にも乗れる。観光客や若者などの間で人気が高い。 この「ぷらっとこだま」の販売方法が3月1日乗車分から変更となり、チケットレス化によって利用客の利便性が大きく上がる。 自動改札機にタッチするだけ これまで「ぷら

                                                                                格安で新幹線に乗れる「ぷらっとこだま」販売方法なぜ変更 | なるほど電車ニュース | 土屋武之 | 毎日新聞「経済プレミア」
                                                                              • YEBISUプレミア―ルエール - 金沢おもしろ発掘

                                                                                金沢 曇り、夕方になって少し雲が出てきました。昨日ほど暑くなく過ごしやすかったです。 この日は暑かったのでビールでした。上品な苦味とコクがあり、美味しく頂きました(笑) 「YEBISUプレミア―ルエール」は、麦芽100%使用による豊かな味わい、厳選されたホップによる上品な苦味とコク、そしてスッキリとした飲み口が特徴の高級志向の缶ビールです。 【撮影場所 自宅:2024年04月15日 DSC-RX100M3】 ランキング参加中でもう一押しお願いします

                                                                                  YEBISUプレミア―ルエール - 金沢おもしろ発掘
                                                                                • どうする?「原発処理水の海洋放出」めぐるモヤモヤ | 青野由利の「時を駆ける科学」 | 青野由利 | 毎日新聞「経済プレミア」

                                                                                  2回目の処理水の海洋放出が始まった東京電力福島第1原発=福島県で2023年10月5日、本社ヘリから三浦研吾撮影 原発処理水の海洋放出を考える(上) 日本産水産物の消費拡大を目指す政府のキャンペーン「#食べるぜニッポン」がいけないとは言わない。福島の水産業者を応援することにつながれば何よりだとは思う。 ただ、これが東京電力福島第1原発の「処理水海洋放出問題」の本質的な解決につながるかといえば、なんだか違う。もやもやした気分を抱えていたところで、「納得」と思える論考に出会った。 長崎大学核兵器廃絶研究センター教授の鈴木達治郎さんが「Bulletin of the Atomic Scientists(原子力科学者会報)」に寄稿した「Why Japan should stop its Fukushima nuclear wastewater ocean release(なぜ日本は福島原発廃水の海洋

                                                                                    どうする?「原発処理水の海洋放出」めぐるモヤモヤ | 青野由利の「時を駆ける科学」 | 青野由利 | 毎日新聞「経済プレミア」