ハーバード大学ロースクールのジョン・マーク・ラムザイヤー教授の日本軍「慰安婦」に関する論文について、韓国や米国など英語圏で大きな批判や議論が起こっています。日本軍性奴隷制の被害と加害を伝えるミュージアムを日本で運営するwamでは、有名大学の教授であっても、日本軍性奴隷制のもとで女性たちが受けた性暴力被害を認めない、あるいは過小評価するといった主張に日々接しているため、「またか」という思いがありました。 しかし、2021年1月下旬の産経新聞の報道をきっかけに韓国メディアで炎上、その後は米国など英語圏の研究者によって厳しく批判がなされるようになりました。これら研究者による意見表明は、研究者として責任を果たそうとする真摯さ、アカデミズムの倫理を守ろうとする熱い思いが感じられ、とても勇気づけられるものでした。 一方、加害国の日本では産経新聞など歴史修正主義的なメディアが若干揶揄的にとりあげるだけで