米プロバスケットボールNBAのドラフトは米国内はもちろん、世界中に配信される一大イベントだ。「ワシントン・ウィザーズが選んだのは、ルイ・ハチムラ」。6月20日、ニューヨークのきらびやかなステージの真ん中に立ち、各チームが指名した未来のスター候補の名を読み上げていく。その大役を務めるのがコミッショナーのアダム・シルバー(57)。ニューヨーク郊外育ちでニックスのファン、バスケ好きが高じ、若くしてニューヨークの一流弁護士事務所からNBAに転身し、トップまで上り詰めた変わり種だ。215カ国・地域に50もの異なる言語で試合や番組を流し、チームや選手を含めたSNS(交流サイト)の「いいね!」やフォロワー数が計16億超という巨大プロスポーツNBA。そのトップの姿は17年10月、東京・二子玉川にあった。【前回記事】忍者バスケと決別 フィジカル重視で五輪つかむミッキーとアダム 最速で商談成立「ミッキーとはこ