さかのぼると江戸時代やらそれ以前から、人は自費出版がなぜか好きだ。自分で企画し、制作し、販売する。デジタル化が進んで変化したことといえば、それまでは紙中心で自費出版本が展開されてきたが、いまではPDFやEpub方式など、いわゆる電子書籍による流通も盛んになっている。とくに電子書籍の場合は印刷コストをカットできるとあって、いままで以上に敷居が低くなったといってもいいだろう。 加えて宣伝方法もSNSを利用することで格段にやりやすくなった。また実際の作り方もインターネットや書籍で多大に情報が溢れているので、ちょっとやってみようかとおもった人もいるのではないだろうか。 ということで、今回から始まる短期連載は、そんな世の流れを無視して、紙の自費出版物を正規の流通ルートに載せるまでのレポートをお送りする……。カッコ良く言ってみたのだが、担当編集氏に今のご時世なら電子書籍でしょうと言ったところ「電子書籍