伴名練氏の短編『なめらかな世界と、その敵』が無料公開中(20年3月末まで。現在は序盤無料公開)だそうです。 ぼくは短編集を去年読んでから今に至るまで各作の感想を書いていますが、(本文7万字+余談3万字を書いても書きあがらない現状)ぜんぶ仕上がるまで待っていたら、無料公開が終わってしまう*1ので、この短編の感想だけさきにアップします。 2万字の感想です。そうです、この感想を読めるなら『なめ、敵』実作を読めちゃうよって文量です。ぜひ最初に貼ったリンク先で作品を読んでください。 ※伴名練著『なめらかな世界と、その敵』やその他言及作について、がっつり結末までネタバレした感想が続きます。ご注意ください※ 約言 ざっと感想と短編集他作への導線 序盤のあらすじ 感想 ▼、こそ;『なめ、敵』の一人称の語り口、並行世界をまたぐ語り手の意識 ▼「おかしい」定番;先行作『町かどの穴』の三人称の語り口、作品と著者