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倉本圭造の検索結果1 - 40 件 / 112件

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倉本圭造に関するエントリは112件あります。 社会日本note などが関連タグです。 人気エントリには 『(右翼さん以外のための)『川口市のクルド人問題』まとめ|倉本圭造』などがあります。
  • (右翼さん以外のための)『川口市のクルド人問題』まとめ|倉本圭造

    埼玉県蕨市と川口市周辺に集住しているクルド人と現地住民との間の軋轢はSNSでも度々話題になっていますが、先日蕨駅前の外国人排斥デモに対してクルド人群衆の一人が「日本人●ね!」と叫んだという動画(ただし諸説あり)が出回っていて、さらに相互憎悪が募る結果になっています。 「アベマプライム」でも取り上げられていました(トップ画像は番組映像から) ただ、この番組↑、あまり背景情報とかをちゃんと取り込まずにテキトーに印象論をぶつけあって終わってしまったような感じになっていて、ちょっと良くない扱い方だったように思います。お互いに余計に不満がたまる感じで。 一方で、今月はじめにこの問題がNHKで取り上げられた時の内容が以下のウェブサイトにまとめられていますが、こっちの方は断然背景が深堀りされていて、SNSでの「右と左の罵りあい」から距離をおいて川口市の関係者がなんとか問題を解決しようと具体的に模索してい

      (右翼さん以外のための)『川口市のクルド人問題』まとめ|倉本圭造
    • 「最低な再開発」とSNSで名高い大阪梅田の住友タワマンの事例から、「日本で今後あるべき再開発」について考える|倉本圭造

      「最低な再開発」とSNSで名高い大阪梅田の住友タワマンの事例から、「日本で今後あるべき再開発」について考える 東京の明治神宮外苑再開発問題について書いた記事がめちゃバズってTBSの討論番組にも呼ばれたりしたので、日本各地の「再開発」について「アレはどう思う?」ってX(ツイッター)って知らない人に聞かれることが増えたんですよね。 なかでも、「大阪市立大阪北小学校跡地」に住友不動産が建てたタワーマンションは「最悪of最悪」の再開発だろう、という話がSNSで盛り上がっていて、興味を持ったので正月の帰省に合わせて現地を見に行ってきました。 今回記事は、この「梅田の住友不動産のタワマン」の話を皮切りに、よく話題になる明治神宮外苑や下北沢といった色んな事例を取り上げながら今の日本における「再開発」がどうあるべきか、について考える記事になります。 (いつものように体裁として有料記事になっていますが、「有

        「最低な再開発」とSNSで名高い大阪梅田の住友タワマンの事例から、「日本で今後あるべき再開発」について考える|倉本圭造
      • 明治神宮外苑再開発に私が”賛成”する理由|倉本圭造

        (お知らせ) この記事は、書いて半年以上たってからも延々とアクセスされ続けているんですが、あまりに広く読まれた事もあって最近TBSの討論番組に呼ばれてお話してきました。 その時の内容について、番組のYouTubeリンクも合わせて解説している記事を追記しましたので、ご興味があれば以下リンクからお読みいただければと思います。 (以下、もともとの記事本文が続きます) ・ 故・坂本龍一氏も熱心に活動していたという「明治神宮外苑再開発反対運動」が佳境を迎えています。2024年の着工に向けて既に準備工事が始まりつつあるからです。既に先月22日に、準備工事としての神宮第二球場の解体がはじまりました。 私は何年か前にこの話題が紛糾し始めていた頃には、「何このサイテーな再開発事業!小手先の儲け主義も大概にしろよ!ふざけんなマジで脳みそ腐ってるのか!」ってぐらい怒りを感じていたんですが、ある程度現行のプランを

          明治神宮外苑再開発に私が”賛成”する理由|倉本圭造
        • 最近の北米での日本漫画の売上爆増が凄いという話と、一方でアメコミは「ポリコレ」で滅びつつあるという話は本当か?から考える、日本漫画が今後進むべき方向について。|倉本圭造

          最近の北米での日本漫画の売上爆増が凄いという話と、一方でアメコミは「ポリコレ」で滅びつつあるという話は本当か?から考える、日本漫画が今後進むべき方向について。 Photo by Dev on Unsplash 最近ちょっとしたキッカケでアメコミ(ハリウッドのアメコミ・ヒーロー映画でなくDCとかの本当のアメリカン・コミック)にハマってまして、 日本漫画ファンはあまり読んだことないだろうけど、凄いアメコミは超凄いし、一度手を出してみるのオススメですよ! …という話をツイッターでしようとしたら、なんかツイッターでは「アメコミ」は燃えやすい案件らしく、色んなネットバトルが私のSNSアカウントの周りを高速で駆け抜けていったということがありました。 まあ私の書き方も多少冗談で煽ってた部分もあったんですが、ちょっとその経験が色々と、「ネットバトルがなぜショウモナイものになるのか」「どうすればいいのか」に

            最近の北米での日本漫画の売上爆増が凄いという話と、一方でアメコミは「ポリコレ」で滅びつつあるという話は本当か?から考える、日本漫画が今後進むべき方向について。|倉本圭造
          • 「今際の国のアリス」vs「イカゲーム」 日韓デスゲームドラマ比較から考える2つの「世界観」の違いと今後の日韓関係|倉本圭造

            「カイジ」とか「今際の国のアリス」とか「日本コンテンツの王道ジャンル」だった「デスゲームもの」を大胆に再解釈した韓国ドラマ、「イカゲーム」が動画プラットフォーム「ネットフリックス」で世界的にものすごくヒットしているらしい。 ネットフリックスのコンテンツは、たとえば映画の場合の配給収入ランキングとかほど明確なランキングを発表していなかったんですが、最近徐々に公開されつつある「全ユーザー視聴時間合計ランキング」において、CEOのテッド・サランドス氏が「イカゲームが過去最も人気なネットフリックスコンテンツになりそう」と発言するなど、日本国内にいるとあまり実感できませんけど凄いヒットになっているようで。 一方で、実は日本のデスゲームドラマ「今際の国のアリス」もネットフリックスで一年前ぐらいに公開されて、これも同社の世界総合ランキングでトップ10入りするぐらいの「中ヒット(イカゲームの”特大ヒット”

              「今際の国のアリス」vs「イカゲーム」 日韓デスゲームドラマ比較から考える2つの「世界観」の違いと今後の日韓関係|倉本圭造
            • FF16の海外評価が発売前から爆発している件について、今後の日本の『情報通な引きこもり戦略』を考える。|倉本圭造

              FF16の海外評価が発売前から爆発している件について、今後の日本の『情報通な引きこもり戦略』を考える。 6月22日に発売になるFFの7年ぶりのナンバリングタイトル、「ファイナルファンタジー16」の『体験版』が、発売2週間前から公開されてるんですけど、めっっっちゃ国内外の評価が高いらしい。 ファイナルファンタジー16 Twitterみてて凄い国内の評判が高いのを知ったんですが、それで海外評価の感じも知りたいな…と思ってYouTube検索したら、なんかこんなに「発売前なのに大絶賛の嵐」みたいな事ってある?みたいな感じで驚きました。 ・「ゲームの体験版」として人生で一番印象的だった ・最初の二時間については過去の人類史上最高のゲームと言っても過言ではない ・正直FFなんて終わったシリーズだと思ってたけど、体験版プレイ後即注文してしまった ・J-RPGのダメなところを全部排除して一番美味しい部分だ

                FF16の海外評価が発売前から爆発している件について、今後の日本の『情報通な引きこもり戦略』を考える。|倉本圭造
              • 「フェミニズム活動家男性が性犯罪する病理」から、フェミニズムと日本社会の相性の悪さの根本原因と、苦境を打破する最大の味方はどこにいるのか?という話について|倉本圭造

                「フェミニズム活動家男性が性犯罪する病理」から、フェミニズムと日本社会の相性の悪さの根本原因と、苦境を打破する最大の味方はどこにいるのか?という話について (トップ画像は、この記事で紹介する弁護士の太田啓子さんの著書より) 1●フェミニズムに過剰に帰依する男性は”女性の味方”ではないのかも?先週、ヒステリック・ブルーという昔かなり売れて紅白にも出たバンドの元メンバーさんが性犯罪で捕まったというニュースが流れていました。 なぜコレがネットで注目されるかというと、この人は以前も性犯罪で懲役12年の実刑を受けて服役していたあと、ネットでかなりアクティブなフェミニズム活動家として知られていた人だからだそうで。 「フェミニズムを主張する目覚めた男性!」を強硬にアピールしていたアカウントさんが実は性犯罪歴があり(これを否認して匿名でやっていたらしい)、かつまた再犯して捕まったとあれば、「それみたことか

                  「フェミニズム活動家男性が性犯罪する病理」から、フェミニズムと日本社会の相性の悪さの根本原因と、苦境を打破する最大の味方はどこにいるのか?という話について|倉本圭造
                • 「坂本龍馬は大したことしてない」「織田信長は常識人」のような新説が生まれる意味を考える。(”司馬史観”の歪みはどこにあるのか?)|倉本圭造

                  「坂本龍馬は大したことしてない」「織田信長は常識人」のような新説が生まれる意味を考える。(”司馬史観”の歪みはどこにあるのか?) こんにちは、経営コンサルタント兼思想家の倉本圭造です。 今回は、最近「坂本龍馬は史実では大した事をしていない」という話がちょいちょいネットの噂話で聞かれるようになってきて、実際のところどういう感じなのか興味あったので調べてみる記事を書きたいと思っています。 あと、織田信長も、「実は信長は常識人で、長篠の戦いの鉄砲三段打ちとかもなかったと言われていて」みたいな話を聞くんですが、なんかこういう「時代に応じて認識が変わっていく」のは、どういう意味があるのかを考えてみたいんですよね。 もちろん、新しい研究成果が出てきて、という事もあるんですが、その細かい史実の積み重ねが「ひとつの像」を形成するにあたっては「その時代のニーズ」も大きいですよね。 例えば足利尊氏が、明治時代

                    「坂本龍馬は大したことしてない」「織田信長は常識人」のような新説が生まれる意味を考える。(”司馬史観”の歪みはどこにあるのか?)|倉本圭造
                  • 『シティーハンターNetflix実写版』が風穴をあける「過剰な性的潔癖主義の抑圧」|倉本圭造

                    (いつものように体裁として有料記事になっていますが、「有料部分」は月三回の会員向けコンテンツ的な位置づけでほぼ別記事になっており、無料部分だけで成立するように書いてあるので、とりあえず無料部分だけでも読んでいってくれたらと思います。) ・ 1●「生き字引」レベルのシティハンターマニアが演じる冴羽獠なんか、色んな記事とかを見てると、主演の鈴木亮平さんはシティハンターのマニア中のマニアで、俳優人生の集大成としていつか冴羽獠を演じてみたいと言い続け、今までの人生の中でずっと折に触れて鏡を見ては「どういう髪型にすれば冴羽獠になるのか」「どういう服を着れば冴羽獠になるのか」「どういう声で演じれば冴羽獠になるのか」を今まで考え続けてきて、銃の扱いなんかも必死に練習して、ついにやっと実現したのがこの作品らしいです。 そのあたり、アニメ版声優の神谷明さんとのスペシャル対談があったんで、それ見るだけでも「尋

                      『シティーハンターNetflix実写版』が風穴をあける「過剰な性的潔癖主義の抑圧」|倉本圭造
                    • 「岸田総理(宏池会エリート主義)」と「河野家的ヤクザ主義」の因縁の戦いは、日本国の方向を決める大きな分水嶺|倉本圭造

                      (トップ画像は岸田文雄総裁選特設サイトより) ・ 自民党総裁選の結果、予想を大きく裏切る「決選投票前の段階で岸田氏が一位」の勢いのまま、「岸田文雄総理」が誕生することになりました。 私は8月31日に書いた記事↓ で、 もし岸田首相になったらその「変化」は、もしダークホースとして高市早苗さんが当選して初の女性首相が誕生するよりも、もっと大きな「変化」になるんじゃないか・・・と感じています。 …と書いていました。 とはいえこれは単にグダグダの頼りない何も決められない国になる危険性と隣合わせでもあるため、岸田総理になりゃそれでいいという話ではないわけですね。 単純に言えば、河野氏になるか、高市氏になるか、どちらにしても「わかりやすい」情勢ではあったわけです。 岸田氏になったらそういう「わかりやすい斬り方」はできなくなります。グダグダの何も決められない政治になる危険性だってある。 しかし、そういう

                        「岸田総理(宏池会エリート主義)」と「河野家的ヤクザ主義」の因縁の戦いは、日本国の方向を決める大きな分水嶺|倉本圭造
                      • 『ビッグモーター』型ブラック企業を日本社会から根絶するために必要なこと|倉本圭造

                        (トップ画像はウィキペディアより) 中古車販売・買取会社「ビッグモーター」の様々な不正やパワハラ問題が世間を騒がせています。 一番本質的に問題なのは客の車をわざわざ傷つけて保険金を不正請求していた部分ですが、世間的に印象がめっちゃ悪かったのは店舗前の視認性を高めるために?(あるいはひょっとするとただ幹部の視察の時の掃除の手間を省くためという説も)街路樹に除草剤を撒いてわざわざ枯らせていた話で… また、創業社長氏とその息子の副社長氏(現在は両者とも退任)のキャラが濃すぎて、日本に暮らす色んな人の感情的なスイッチを刺激してしまうところがあって、こういうのが嫌いな人にはもう根本的に「受け付けられない大問題」という感じになっている。 ただこの問題は、日本という社会で働くあらゆる人が密接に絡まり合う中で玉突き事故的に発生するタイプの課題なので、じゃあビッグモーターという会社を一個潰してしまえばそれで

                          『ビッグモーター』型ブラック企業を日本社会から根絶するために必要なこと|倉本圭造
                        • 脱原発したいならウソはいけない。「原発ムラがー」的陰謀論にハマるのをやめて、やるべき「相手を尊重しあう対話」とは?|倉本圭造

                          脱原発したいならウソはいけない。「原発ムラがー」的陰謀論にハマるのをやめて、やるべき「相手を尊重しあう対話」とは? 個人的には、夫婦別姓を認めること自体も、同性婚も賛成なんですが、「変化を求める側」の高圧的な態度が凄い嫌いなんですよね。 「欧米的理想」と「その社会の伝統や普通の人の積み重ねてきた日常」をちゃんと「対等」なものとして対置して、その上で対話を積んでいくならいんだけど、「欧米的理想」を「正解」と見て「お前たちは間違っている」という構造の展開をするのが本当に良くない。 そういう高圧的な「自分たちが絶対善・敵が絶対悪」の構造で語るから、アメリカなんかはトランプ派との仁義なき社会分断が深刻になってしまっているわけですよね。人類全体で見ても、「中国フォロワー」の国が増えて「民主主義とか人権とかもう終わった思想だろ」みたいなことを言う人がどんどん増えている。 で、詳しくはFINDERS記事

                            脱原発したいならウソはいけない。「原発ムラがー」的陰謀論にハマるのをやめて、やるべき「相手を尊重しあう対話」とは?|倉本圭造
                          • 「呉座先生事件」に思うことと、「分断の時代を真剣に超えるオードリー・タンの知恵」が身近な活動家にも理解されていない話について|倉本圭造

                            (トップ画像はウィキペディアより応仁の乱の絵巻) 今回の記事は、2つの最近SNSであった”議論”について書くつもりです。 一つは、呉座勇一さんという日本史学者の方が、北村紗衣さんという英文学者さんにネット上で暴言を吐いた・・・と言うことで謝罪され、来年の大河ドラマの監修を降板することになったという事件。 そしてもう一つは、最近私が書いた、社会に「新しい考え方や制度」を導入する時に、台湾のオードリー・タンの「その社会の古い伝統を攻撃しているわけではない」と常にアピールする配慮がある振る舞いが非常に参考になるのではないか・・・という記事↓ が、結構好評で広く読まれて、ツイッターのフォロワーさんが急激に増えたりした反面、エゴサーチをしていると、こういう見方は 「台湾の現状について事実誤認だ。台湾でも活動家は必死に運動していて、決してナアナアな平和的解決が起きたわけではない。この記事は異議申し立て

                              「呉座先生事件」に思うことと、「分断の時代を真剣に超えるオードリー・タンの知恵」が身近な活動家にも理解されていない話について|倉本圭造
                            • スタジオジブリの雑誌『熱風』の記事で、御田寺圭a.k.a”白饅頭”氏と対談してきました。|倉本圭造

                              これは前後編の「後編」なんですが、前編では、主に「経済・経営」的な話題において、「安倍政権時代の経産省的無責任な言いっぱなし」文化を補完するにはどうすればいいのか?という話をしました。 上記の「前編」をざっとまとめると以下のようになります。 安倍時代の特徴である平成時代風の「言いっぱなしの改革ビジョン」は、「マクロに見た方向性としては正しい」けど「現場とのラストワンマイルの調整」が放置されているので全然実現しない(あるいは非常にイビツな形になってしまう)。 「現場側の事情」と「マクロに見た合理的方向性」をいかにすり合わせるか?がこれからの課題。 それによって、『知的階層がゴリ押しに改革を進める結果、社会の現場レベルにソッポを向かれて、時々妊娠中絶を禁止されるほどのバックラッシュに悩むことになる欧米社会の悪癖』を超える社会ビジョンを示すことがこれからの日本の使命なのだ。 ・・・つまり一個前の

                                スタジオジブリの雑誌『熱風』の記事で、御田寺圭a.k.a”白饅頭”氏と対談してきました。|倉本圭造
                              • 『セクシー田中さん』原作者の自殺について思うこと。(「ほんとうの優しさ」とは何か?について)|倉本圭造

                                トップ画像は日テレ公式サイトより ちょっとあまりにもショックな事件だったので、予定を変更してこの話を書いてしまわないと他の仕事に手がつかないという感じでこのテーマで書きたいのですが。 『セクシー田中さん』というのは漫画原作の昨年の日テレのドラマで、同シーズンの視聴率一位になったそうですが、その展開について原作者と脚本家の意見対立が問題化していたドラマです。 ざっくりどういうことがあったかというと、 ・原作者の芦原妃名子さんは、まだ未完の作品であり、大事なものだから、もし映像化するのであれば、原作者の自分の意志を最大限尊重してテキトーな改変などしないでほしい・・・という条件でOKを出した。 ・そういう「原作者側の意志」が脚本家(相沢友子さん)側にあまり伝わっておらず(あるいは伝わっていたのだけれども”まあいつものことだろう”ぐらいに軽く考えて)、どんどんと脚本家なりの作風に寄せていった展開に

                                  『セクシー田中さん』原作者の自殺について思うこと。(「ほんとうの優しさ」とは何か?について)|倉本圭造
                                • 日本における女性の社会的活躍推進のヒントとなるかもしれない、ある混声合唱部の強豪の復活についての話|倉本圭造

                                  維新が大阪で勝ったり、自民の票がさほど減らなかったことについて、まだ分析はできてない。しかし、実は一つ直感的に感じてることはある。言ってしまうとしょうもないんだけど… それは「またもや、中学校でスクールカースト上位にいそうなタイプに票が入ったな」という感覚 — おきさやか(Sayaka OKI) (@okisayaka) November 1, 2021 こういうツイート↑(このツイート自体には書いてないですがツリーの中で隠岐さや香さんが”体育会系”という言葉を出している)に対していろんな人が、「そういうバカな猿どもに牛耳られる日本ってもう衰退するしかないよね(をある程度上品な言い方で)」的なツイートで賛同してるのを見かけたというか。 で!個人的にはその気持ちはわからんでもない(笑) 私は中学生ぐらいまで本当に「部活」的なものが嫌いで、それどころか「敬語」という仕組みが日本にはあるからそれ

                                    日本における女性の社会的活躍推進のヒントとなるかもしれない、ある混声合唱部の強豪の復活についての話|倉本圭造
                                  • 安倍時代の「経済産業省的言いっぱなしの無責任さ」の功罪両面と今後について。|倉本圭造

                                    (トップ画像はウィキペディアより) 今月はじめごろ、経産省の内部チームが発表した「未来人材ビジョン」というパワーポイント資料がSNSで大変話題になっており、 「日本が今目覚めなくてはならない理由がこれでもかと書いてある必読資料だ!」 …と、海外在住ビジネスマンなどから大変持て囃されている反面、 「何の具体策もなくフワッとした数字と雑な分析を並べたポエム資料。官僚の劣化をこれでもかと見せつけられて暗澹たる気持ちになった」 …みたいな批判も同程度寄せられていました。 この表紙↓がSNSで流れていくのを見かけた人もいるんじゃないかと思います。 未来人材ビジョン(経産省)同じ資料にどうしてここまでの評価の差が生まれるのか不思議になってしまいますが、その分断された反応自体が示すものによって、「経済産業省的言いっぱなしの無責任さ」が持つ功罪両面について考えさせられるなと思います。 この「大賛成!と大反

                                      安倍時代の「経済産業省的言いっぱなしの無責任さ」の功罪両面と今後について。|倉本圭造
                                    • 『女性差別的な文化を脱するために』、いわゆる”オープンレター騒動”について、これからの人文・社会学に私が望むこと|倉本圭造

                                      (トップ画像はウィキペディアより「応仁の乱絵巻」) 日本中世史研究者で「応仁の乱」というベストセラーもある呉座勇一氏が、鍵をかけたツイッターアカウントにおいて、イギリス文学研究者の北村紗衣氏を誹謗中傷していた、という問題に端を発する騒動が、2021年2月に発生してから一年たってもまだ紛糾し続けているようです。 その問題の解決のあるべき方向性について、私は発生直後ごろに以下の記事を書いて、当時かなりバズって広く読まれたということがありました。 この記事↑は今読んでも、大枠としては今でも「結局こういう方向で解決するしかないのでは」と思うのですが、ただ一年もたって色々と考えが深まったこともあり、もう少しシンプルにこの問題の本質部分を解きほぐす提言ができればと思って書きます。 (体裁として有料記事になっていますが、「有料部分」は月三回の会員向けコンテンツ的な位置づけでほぼ別記事になっており、無料部

                                        『女性差別的な文化を脱するために』、いわゆる”オープンレター騒動”について、これからの人文・社会学に私が望むこと|倉本圭造
                                      • 「小山田圭吾のイジメ自慢」「小沢健二の万引き自慢」を生んだ「不謹慎サブカル系」とはなんだったのか。|倉本圭造

                                        オリンピック開幕直前にも関わらず作曲担当から辞任することになった小山田圭吾さんの「イジメ自慢」事件なんですが、ちょっと当時の「不謹慎系」「鬼畜系」サブカルの空気を知らない人にとっては、 イジメの内容も無茶苦茶すぎて常軌を逸してるけど、さらにそれを自慢げに雑誌のインタビューで語るとかどういう神経してんの? っていうのが理解不能だと思うんですね。 僕も当時いちおう生きてたはずなんですが、関西地方で部活に没頭するような健全な(笑)高校生だったので、渋谷系界隈でそういう「どれだけ不謹慎なことを言えるか、それで引いたらダサいやつ」みたいな気分があったこととか理解できなくて。 それでインタビューを読んで凄いショックを受けてたんですが、私が連載をもたせてもらっているファインダーズというウェブメディアの担当編集者の人がゴリゴリのサブカルパーソンで(笑)その背後にあった色々な事情について教えてくれたんですね

                                          「小山田圭吾のイジメ自慢」「小沢健二の万引き自慢」を生んだ「不謹慎サブカル系」とはなんだったのか。|倉本圭造
                                        • ポスト安倍時代のポリコレのあり方について。ゴーストオブツシマと欧米のフェミニズム本「BOYS」と「萌え絵」問題と悪役令嬢ストーリーとサムライカルチャーにハマる外国人についてなど|倉本圭造

                                          ポスト安倍時代のポリコレのあり方について。ゴーストオブツシマと欧米のフェミニズム本「BOYS」と「萌え絵」問題と悪役令嬢ストーリーとサムライカルチャーにハマる外国人についてなど (トップ画像は「ゴーストオブツシマ」公式サイトより) ・はじめに この記事は一週間前ぐらいに概ね書き上げていたんですが、なんか「記事の最後の着地をどうしようかなあ・・・」というところで何かピンとこないまま放置していたら、安倍氏の辞任のニュースが流れて驚きました。 安倍氏辞任については、いずれまたそれ自体を深く別記事で扱いたいと思いますが、手短に今月の「世界的大変化」について考えてみると、 アメリカで次の四年間の方向を決める巨大な鍔迫り合いが始まっていて、また安倍氏の辞任もあると、今回のテーマである「意識高い系の社会変革運動(”ポリコレ=政治的正しさ”的なもの)」と「その社会の伝統的な価値観」との間をどう取り持ってい

                                            ポスト安倍時代のポリコレのあり方について。ゴーストオブツシマと欧米のフェミニズム本「BOYS」と「萌え絵」問題と悪役令嬢ストーリーとサムライカルチャーにハマる外国人についてなど|倉本圭造
                                          • SNSで「敵」の悪口を書き連ね、仲間内だけで褒め合っているだけでは無意味 「本当に社会を変える」のに必要な戦いとは何か?倉本圭造×橋本直子対談(前編)|FINDERS

                                            CULTURE | 2023/09/29 SNSで「敵」の悪口を書き連ね、仲間内だけで褒め合っているだけでは無意味 「本当に社会を変える」のに必要な戦いとは何か?倉本圭造×橋本直子対談(前編) 連載「あたらしい意識高い系をはじめよう」特別編 文・構成・写真:神保勇揮(FINDERS編集部) 橋本直子氏(写真左)、倉本圭造氏(写真右) ※対談中編はこちら ※対談後編はこちら FINDERSで連載「あたらしい意識高い系をはじめよう」を手掛ける倉本圭造氏の対談シリーズ第3弾として、難民・移民政策の専門家である一橋大学の橋本直子氏との対談をお届けする。 橋本氏は、これまで大きな反対運動が巻き起こりながらも、今年6月に成立した改正入管法に関して、立憲民主党推薦の参考人として「修正協議」を訴えた人物で、政府提出の法案に反対し修正案を提案していた。修正案は一時は合意しかけたものの、改正案そのものの廃案を

                                              SNSで「敵」の悪口を書き連ね、仲間内だけで褒め合っているだけでは無意味 「本当に社会を変える」のに必要な戦いとは何か?倉本圭造×橋本直子対談(前編)|FINDERS
                                            • 日本人こそ見るべき映画『オッペンハイマー』に見る「21世紀の名作の条件」|倉本圭造

                                              海外では既に配信やブルーレイディスクが販売されてる今になってついに日本公開された映画『オッペンハイマー』を見てきました。 すごい作品だった!というかめっちゃ考えさせられる映画で。名作と言っていいと思います。 ちょっと「アメリカ人にしかわからないだろう部分」も結構あった映画ではありましたけどね。多分日本人が「関ヶ原の戦い」とか「幕末歴史劇」を見ていて、「今作は石田三成を誰が演じるのかな?」とか「なるほど今作では一部の幕臣側の影の働きかけの影響に光を当てる展開なんですね」とかいう感じで元々詳しく知った上で見るような感じで、説明なしにいろんなキャラクターがたくさん出てくるので。 原爆開発現場のパーティ会場で謎に太鼓を叩いてる変なヤツがいて何の説明もなかったのが、あれは有名な物理学者のリチャード・ファインマンだよなとかいう感じで、詳しい人はニヤリとさせられるみたいなシーンはたくさんある映画だとは思

                                                日本人こそ見るべき映画『オッペンハイマー』に見る「21世紀の名作の条件」|倉本圭造
                                              • 明治神宮外苑再開発の話(後編)…日本における「双方向の話し合い」はどうすれば可能になるのか?|倉本圭造

                                                トップ画像は神宮外苑のイチョウ並木(ウィキペディアより) 今日二本目は全然違う記事を書いていたんですが、今朝アップした前編記事が過去最大ぐらいにバズって色んな意見が飛んで来ているので、それに答える形で補足記事を書きたいと思います。 とりあえずまず前編記事をお読みください。 今回の後編記事では、寄せられた多くのコメントの中から単純に前編に少し追記するだけでは足らず、追加の考察が必要になっている部分についてまず書きます。(見出し1−2まで) そしてその上で、どちらにしろ変わらず私が伝えたいメッセージについて、より深堀りして本質的な部分をまとめる内容となっています。(見出し3以後) (いつものように体裁として有料記事になっていますが、「有料部分」は月三回の会員向けコンテンツ的な位置づけでほぼ別記事になっており、無料部分だけで成立するように書いてあるので、とりあえず無料部分だけでも読んでいってくれ

                                                  明治神宮外苑再開発の話(後編)…日本における「双方向の話し合い」はどうすれば可能になるのか?|倉本圭造
                                                • なぜ日本人の「議論」はこれほど不毛なのか?ひろゆき&成田悠輔的言論に対抗するにはレッテル貼りじゃダメ。|倉本圭造

                                                  なぜ日本人の「議論」はこれほど不毛なのか?ひろゆき&成田悠輔的言論に対抗するにはレッテル貼りじゃダメ。 (トップ画像は成田氏の著書『22世紀の民主主義』書影) 今月半ば頃から散発的にネットで話題だったのが、米国のイェール大学助教授にして日本でコメンテイター業を趣味でやってる成田悠輔氏の「老人は集団自決するしかない」発言が、ニューヨーク・タイムズなどに取り上げられて、タッグを組んで出ていることが多い「ひろゆき」氏も含めて色々と叩かれていた話です。 個人的な意見として、 「ひろゆき&成田論壇」的な方向性に自分は反対だし、なんとか克服していきたいと思っている …ぐらいではあるんですが、彼らがどういう事を言っているか全然調べもせず断片的な切り取り発言だけを回覧して「ナチスの優生主義の再来だ」みたいなレッテル貼りをしてそれで何か言った気になってるのも同じぐらい「それでいいわけないだろ!」という反感が

                                                    なぜ日本人の「議論」はこれほど不毛なのか?ひろゆき&成田悠輔的言論に対抗するにはレッテル貼りじゃダメ。|倉本圭造
                                                  • アメリカのアフガン撤退が日本にとって「繁栄のボーナスタイム」を引き寄せるチャンスを生み出し、アメリカ型の「ヒステリックに全方位を糾弾しまくる型のポリコレ(政治的正しさ)」を終わらせるという話。|倉本圭造

                                                    先週末ぐらいに、連続でこの記事もアップする予定だったんですが遅くなってすいません。 なんか、想像以上に情勢がどんどん悪くなるし、しんどい映像も見ることになるし、簡単にネタにする気分にもなれないなあ、と思ったり、しかしこれが「世界史上の転換点」として非常に重要なタイミングであるようにも思い、それを長期的視野で、かつ日本という国のマクロな話とミクロな話を関わらせた記事を書いておくことは非常に重要なことだとも思うし・・・とか、ウネウネと持て余しているうちに月末になってしまいました。 今回は、月末恒例の三連続note記事で、目前にある「世界史レベルの大転換」が日本という国にとって、そして私たちそれぞれの生活にとってどういう意味を持っていきそうか、多面的に考える記事を書きます。 全体として言えば、 ・今回の米軍撤退は「米国覇権の衰退、そして中国をはじめとするその権威に挑戦する勢力の時代の到来」を表し

                                                      アメリカのアフガン撤退が日本にとって「繁栄のボーナスタイム」を引き寄せるチャンスを生み出し、アメリカ型の「ヒステリックに全方位を糾弾しまくる型のポリコレ(政治的正しさ)」を終わらせるという話。|倉本圭造
                                                    • イーロン・マスクも熱狂した日本製ゲーム『エルデンリング』における彼の「ビルド」から、日米の思考法の違いについて考える|倉本圭造

                                                      2022年に発売され、全世界で2000万本以上売れた日本発の大ヒットゲーム、「エルデンリング」をご存知ですか? このゲームは、あのイーロン・マスクが大ファンで、しょっちゅうX(ツイッター)でエルデンリング元ネタのポストをしたりしてるぐらいなんですよ。 以下は「クリアした」時のツイート(Xポスト)なんですが、この人世界的企業を何社も経営しながら、クリアに60時間〜90時間とかかかるゲームをやりこんだりしてるのマジで存在が規格外すぎますね。 Elden Ring, experienced in its entirety, is the most beautiful art I have ever seen — Elon Musk (@elonmusk) May 23, 2022 エルデンリング最後までプレイしたんだけど、人生で過去一美しい芸術を体験したって感じだったよ。(意訳) このnoteで

                                                        イーロン・マスクも熱狂した日本製ゲーム『エルデンリング』における彼の「ビルド」から、日米の思考法の違いについて考える|倉本圭造
                                                      • 大半の人が嫌がる「PTAの悪習」はなぜ改革できない?日本の議論が「無意味な罵り合い」に終わるワケ 倉本圭造×岡田憲治対談|FINDERS

                                                        CULTURE | 2023/06/21 大半の人が嫌がる「PTAの悪習」はなぜ改革できない?日本の議論が「無意味な罵り合い」に終わるワケ 倉本圭造×岡田憲治対談 連載「あたらしい意識高い系をはじめよう」特別編 文・構成・写真:神保勇揮(FINDERS編集部) 岡田憲治氏(写真左)、倉本圭造氏(写真右) FINDERSで連載「あたらしい意識高い系をはじめよう」を執筆する経営コンサルタントの倉本圭造氏と、異色のPTA体験記『政治学者、PTA会長になる』が大きな話題を呼んだ政治学者の岡田憲治氏の対談をお届けする。 両者の共通点は、2012年に第二次安倍政権が誕生してから10年以上、社会のさまざまな場所で続くバトルに関して、特に左派サイドに「理念に共感するところはあっても、その方法論を続けて勝てるのか」と警鐘を鳴らしていることだ。 だが今回の対談では、自民がどうだ立憲がどうだといった「政治の話」

                                                          大半の人が嫌がる「PTAの悪習」はなぜ改革できない?日本の議論が「無意味な罵り合い」に終わるワケ 倉本圭造×岡田憲治対談|FINDERS
                                                        • 倉本圭造「ホリエモンの失敗と鬼滅の刃の成功が投げかける、”対話”の重要性」|賢人論。|みんなの介護

                                                          マッキンゼーや船井総研を経て、ブラック企業・肉体労働現場・ホストクラブ・カルト宗教団体などに潜入しフィールドワークを実践した異色のコンサルタント・倉本圭造氏。倉本氏はそこで社会問題を現場を目の当たりにすると同時に、「メタ正義」の重要性を学ぶことになった。その考えは、最新刊『日本人のための議論と対話の教科書‐「ベタ正義感」より「メタ正義感」で立ち向かえ』に詳しいが、あらためて「メタ正義」とは何か、そして対話の成功例とは。話を伺った。 文責/みんなの介護 固定的な価値観を押し付けることへの強いアンチ みんなの介護 倉本さんは日々どんな意識でコンサルティングを行っているのでしょうか。 倉本 私が追究してきたのは「いろいろな人の力が発揮できる社会にするにはどうしたらいいか」を考えること。ほんの一握りの特別な才能がある人の力だけでなく、多くの普通の人が持っている力も吸い上げて企業を、そして社会を運営

                                                            倉本圭造「ホリエモンの失敗と鬼滅の刃の成功が投げかける、”対話”の重要性」|賢人論。|みんなの介護
                                                          • 『ウィル・スミスによるビンタ』への反応の日米差から考えるジェンダーフリー|倉本圭造

                                                            Photo by aniestla on Unsplash あまり興味を持ってなくてここまでオオゴトになるとは思っていなかったんですが、アカデミー賞授賞式でウィル・スミスが、妻を侮辱されたとしてプレゼンターのクリス・ロックにビンタをした事件が話題です。 色んな人が色んな事を言っていて、特に アメリカじゃあウィル・スミスを擁護する声はかなり少ないが、日本だと「ウィル・スミスよくやった!」一色な反応なのはなぜなのか? …という話が結構面白くて、なんか色々考えさせられます。 特に、日本ではウィル・スミス擁護派が多いのは、「男は女性を守ってやるべきもの」というような古いタイプの性役割が定着しているからで・・・みたいなみたいな分析を結構聞いたんですけど。 この記事では、こういう↑議論は、単に「フェミニズム的に日本社会を批判する立場」から重要なんじゃなくて、「フェミニズム的理想と日本社会を共存させる」

                                                              『ウィル・スミスによるビンタ』への反応の日米差から考えるジェンダーフリー|倉本圭造
                                                            • なぜリベラルは敗け続けるのか?どこに突破口があるのか?|倉本圭造

                                                              一個前の記事↑で紹介した、政治学者の岡田憲治氏の本、物凄い共感したんですが、同時に結構読み通すまで時間がかかったというか、『文化の違い』をかなり感じたんですよね。 なんか、多少保守派っぽい部分がある自分から見ると凄い「バリッバリに左翼の人」感があって苦手だったというか。 でも、一個前の記事で書いたように、岡田氏がやられた「PTAの改革」には、私が常々主張している「日本社会を変えていくにはこうするしかない」という発想それそのものドンピシャ!みたいな内容が書かれている。これ以上ないってほど同意しまくりながら読んだわけです。 この「政治的な立場」は真逆なのに、「具体的な改革案」の内容には物凄い共感する・・・っていう現象が凄い面白いなと思ったんですよね。 この記事はその事自体について真剣に考える記事です。 タイトルの「なぜリベラルは負け続けるのか」っていうのはちょっと煽っているように見えますが、こ

                                                                なぜリベラルは敗け続けるのか?どこに突破口があるのか?|倉本圭造
                                                              • サンデル新刊「能力主義は正義か」と日本のネット論壇が描く新しい未来像|倉本圭造

                                                                今回は、あの「ハーバード白熱教室」のマイケル・サンデルが日本のネット論壇と同じことを言っている!・・・と話題になっていた新刊 「実力も運のうち 能力主義は正義か?」 の書評をしながら、「日本のネット論壇」との共通性や、その議論から導かれる新しい時代の方向性に、バイデン大統領の「中間層重視」政策も含まれていて、その中で日本が取るべき進路はどういうものだろうか、という話をする記事です。 「ネオリベ時代」が終わり、何らかの「共同体主義」の復権が模索される中で、日本はそれにどう向き合っていけばいいのか?という話ですね。 体裁として有料記事になっていますが、「有料部分」はほぼ別記事のようになっており、無料部分だけで成立するように書いてあるので、とりあえず無料部分だけでも読んでいってくれたらと思います。 ・ 1●バイデン「中間層重視」政策の背後にある「欧州型共同体主義」さっきまで、Findersという

                                                                  サンデル新刊「能力主義は正義か」と日本のネット論壇が描く新しい未来像|倉本圭造
                                                                • コロナ対策を軌道に乗せるのは陰謀論との戦いそのものである。|倉本圭造

                                                                  そしてその記事↑にリンクしたnoteがこの記事で、あともうひとつ、日本の学術予算は実は簡単に増やせる余地があるというテーマの記事↓があります(結構興味ある人は興味ある話だと思うのでそちらもぜひどうぞ)。 ・ 諸事情で公開時期に時間差ができてしまってすいませんが、ファインダーズの方の記事は、「社会における陰謀論の蔓延と私達はどうやって戦っていけばいいのか」みたいな大テーマについて書いてあります。 この記事はその記事とリンクしているので、まずはちょっとファインダーズの方の記事の要約的な話からはじめて、その後特に日本の「コロナ対策」をどうしていけばいいのか?という話を書きます。 「はじめまして」の方にちょっと自己紹介をすると、私は外資系コンサルティング会社からキャリアを始めたあと、「そういう手法」と「日本社会」とのギャップを埋める独自の方策が必要だ・・・と思ってブラック企業でわざわざ働いたりカル

                                                                    コロナ対策を軌道に乗せるのは陰謀論との戦いそのものである。|倉本圭造
                                                                  • 「20世紀型反権力の終わり」としてのG7広島サミット(5月記事まとめ)|倉本圭造

                                                                    広島の平和記念公園の原爆死没者慰霊碑(トップ画像はwikipediaからお借りしました)に、 安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから …と刻まれている事は有名で、原爆を落としたのはアメリカなのに、なぜ「繰り返しませぬ」という言葉になっているのか?と怒っている右翼の人を時々見かけます。いわゆる「自虐史観」だというわけですね。 ただ一方で、「本当に過ちを繰り返さない」ためには、単に核保有国が全部悪いということで否定し続けていればいいというわけでもないのは明らかです。 実際に人類は核兵器を持っていて、例えば西側諸国だけ核廃絶してもロシアや北朝鮮が持っていたら余計に危険にさらされるわけで、ただ「汚らわしい権力者ども」を一緒くたに非難していれば核兵器が減るわけではない。 今回のサミットで岸田首相主導でG7首脳を原爆資料館に初めて連れて行った行為と、あくまで「核保有国を非難する」という被爆者団体

                                                                      「20世紀型反権力の終わり」としてのG7広島サミット(5月記事まとめ)|倉本圭造
                                                                    • 日本の”右傾化”を脱却する『勝てるリベラル』の作り方|倉本圭造

                                                                      Photo by Markus Spiske on Unsplash 今月、改正入管法に関する以下のツイートが結構バズって色んな意見が飛んできました。 改正入管法は専門家が与野党の間に入り自民党や当局からすれば”物凄く妥協した”修正案に合意を取り付けていたのに、少しの妥協も許さず反対だけを叫び続ける活動家によって潰された結果”最もタカ派の当初案”が通ったらしい。その専門家御本人の文章が必読の迫力だった。(続https://t.co/DmxM5XYpnD — 倉本圭造@新刊発売中です! (@keizokuramoto) June 17, 2023 改正入管法に関して国会参考人として関わり、修正案を作った橋本直子一橋大准教授の書かれた記事の紹介なんですが、上記ツイートをクリックしたら出てくる連ツイに書いたように、「現実的に入管行政が少しでもマシになるように奔走したら左翼活動家たちから裏切り者扱

                                                                        日本の”右傾化”を脱却する『勝てるリベラル』の作り方|倉本圭造
                                                                      • 倉本圭造「ホリエモンの失敗と鬼滅の刃の成功が投げかける、”対話”の重要性」|賢人論。|みんなの介護

                                                                        マッキンゼーや船井総研を経て、ブラック企業・肉体労働現場・ホストクラブ・カルト宗教団体などに潜入しフィールドワークを実践した異色のコンサルタント・倉本圭造氏。倉本氏はそこで社会問題を現場を目の当たりにすると同時に、「メタ正義」の重要性を学ぶことになった。その考えは、最新刊『日本人のための議論と対話の教科書‐「ベタ正義感」より「メタ正義感」で立ち向かえ』に詳しいが、あらためて「メタ正義」とは何か、そして対話の成功例とは。話を伺った。 文責/みんなの介護 固定的な価値観を押し付けることへの強いアンチ みんなの介護 倉本さんは日々どんな意識でコンサルティングを行っているのでしょうか。 倉本 私が追究してきたのは「いろいろな人の力が発揮できる社会にするにはどうしたらいいか」を考えること。ほんの一握りの特別な才能がある人の力だけでなく、多くの普通の人が持っている力も吸い上げて企業を、そして社会を運営

                                                                          倉本圭造「ホリエモンの失敗と鬼滅の刃の成功が投げかける、”対話”の重要性」|賢人論。|みんなの介護
                                                                        • シリコンバレー型ではない日本的なイノベーションはありえるか?「出羽守バイアス」を「平熱の愛国心」で置き換えていくにはどうすればいいか?|倉本圭造

                                                                          シリコンバレー型ではない日本的なイノベーションはありえるか?「出羽守バイアス」を「平熱の愛国心」で置き換えていくにはどうすればいいか? Photo by Louie Nicolo Nimor on Unsplash お久しぶりです、倉本圭造です。 今回は、最近あった二つの出来事をもとに、「無理ない範囲の平熱の愛国心」っていうのが大事だよなと思ったという話をします。 その「二つの出来事」って何かというと、 ・昨日やっと「校了(本作りの作業が全部終わって印刷所に回ること)」になった僕の新刊の仕事 と、あともう一つは ・「文通の仕事(後述)」で繋がってるクライアントの人が昨年末に起業して、シードラウンドの資金調達に成功したんですけど、その彼の「意味ある仕事をしたい」という事へのこだわりに感銘を受けた話 の2件なんですね。 両方とも、『話がはやいツーカーに理解できる範囲の人間関係の中だけ』でやって

                                                                            シリコンバレー型ではない日本的なイノベーションはありえるか?「出羽守バイアス」を「平熱の愛国心」で置き換えていくにはどうすればいいか?|倉本圭造
                                                                          • 「ハイ論破!」文化を超えるために・・・立民・共産より維新の支持が伸びる理由についてのより深い考察|倉本圭造

                                                                            (トップ画像はウィキペディアより「ビリケン像」をお借りしました) 先週末にファインダーズというウェブメディアにアップした「関西人から見た維新躍進の理由を考察する記事」↓ …は多くの人に読まれて、記事に賛同する人も批判する人も含めてたくさんのコメントをツイッターで受け取りました。 日本のSNS全体で見れば毎日あちこちで起きている程度のバズでも、真面目に対応しようとすれば個人で受け取れるレベルを超えた数の反応になるんで、一個一個すべて対応することはできませんが、批判的なコメントも含めてちゃんと読んでいます。ありがとうございます。 もちろん「批判コメント」の中には単なる罵倒みたいなのも結構あるんですが、SNS炎上慣れしてくると、「なるほど、このタイプの人にとってこの記事はこういう強い感情を引き起こすトリガーになる内容なのか」みたいな気づきをくれる感じが強がりでなくあるので、それ自体結構勉強になる

                                                                              「ハイ論破!」文化を超えるために・・・立民・共産より維新の支持が伸びる理由についてのより深い考察|倉本圭造
                                                                            • 「竹中平蔵を排除するためにデービッド・アトキンソンと組む」・・・「血も涙もないネオリベモンスター」を倒すためには「血の通ったネオリベ」を味方にする必要があるという話。|倉本圭造

                                                                              「竹中平蔵を排除するためにデービッド・アトキンソンと組む」・・・「血も涙もないネオリベモンスター」を倒すためには「血の通ったネオリベ」を味方にする必要があるという話。 上記記事では、今世界中で起きている混乱は、 ・「ありとあらゆるローカルな存在をなぎ倒すネオリベ(市場原理主義)モンスターを暴走させることが成功の鍵だった第一波グローバリズム」 の時代が終わり、第一波グローバリズムが世界各国の共同体的紐帯をメチャクチャにしちゃった結果安定的な政治運営すら難しくなってしまったことで、今度は逆に ・ゴリ押しせずにローカルな存在との調和を実現しながらグローバル市場を拒否せずにいられるかどうか・・・が成功の鍵である第二波グローバリズムの時代 がやってくるのだ・・・という話をしました。 そしてそういう時代には、果てしなく両極化して混乱する世界の中で日本が「キャステイング・ボート」的に決定的な影響力を持て

                                                                                「竹中平蔵を排除するためにデービッド・アトキンソンと組む」・・・「血も涙もないネオリベモンスター」を倒すためには「血の通ったネオリベ」を味方にする必要があるという話。|倉本圭造
                                                                              • 黒人差別解消運動の結果が警察予算の削減・・・でいいのか?BLM運動に対し私たち日本人はどう向きあえばいいのか?|倉本圭造

                                                                                黒人差別解消運動の結果が警察予算の削減・・・でいいのか?BLM運動に対し私たち日本人はどう向きあえばいいのか? (Photo by Cooper Baumgartner on Unsplash) 今アメリカで起きている人種差別反対運動(BLM=Black Lives Matter)について、この記事は冷笑するつもりもないし水をさすつもりもないし真剣に応援したいと思っているし、逆に例えば日本には差別はないとか、アメリカの黒人差別はもう制度的にはなくなってるのに甘えてるのだ・・・とかそういう系統のことを言いたいわけでもありません。 アメリカに住んだことがなくても、ただヒップホップ音楽やアメリカ映画を見ているだけでもこの問題の深刻さは伝わってくるし、ジョージ・フロイド氏が殺害されるリアルな動画を見て、かなりツライ気持ちになりましたし、この運動が意味あるものに繋がっていってほしいと真剣に思っていま

                                                                                  黒人差別解消運動の結果が警察予算の削減・・・でいいのか?BLM運動に対し私たち日本人はどう向きあえばいいのか?|倉本圭造
                                                                                • SNSで吹き荒れる「川口市のクルド人問題」を「体感治安」から捉え直す 倉本圭造×橋本直子対談(後編)|FINDERS

                                                                                  CULTURE | 2023/10/17 SNSで吹き荒れる「川口市のクルド人問題」を「体感治安」から捉え直す 倉本圭造×橋本直子対談(後編) 連載「あたらしい意識高い系をはじめよう」特別編 文・構成・写真:神保勇揮(FINDERS編集部) 橋本直子氏(写真左)、倉本圭造氏(写真右) ※対談前編はこちら ※対談中編はこちら FINDERSで連載「あたらしい意識高い系をはじめよう」を手掛ける倉本圭造氏と、難民・移民政策の専門家である一橋大学の橋本直子氏との対談。最終回となる後編をお届けする。 中編では、日本でも「人権先進国」と見られている北欧諸国においても極右政党が躍進してしまっている現状と、一方で「その国の言語習得を求め、社会に馴染み、仕事を見つけ納税する」ことを明確に求めていく「社会統合策」を推進し排外主義を食い止められているノルウェーの例を紹介した。 今回は「ではその知見を日本でどう活

                                                                                    SNSで吹き荒れる「川口市のクルド人問題」を「体感治安」から捉え直す 倉本圭造×橋本直子対談(後編)|FINDERS

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