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内田樹の検索結果121 - 134 件 / 134件

  • 山崎雅弘氏×内田樹氏が対談。なぜこの国はこんなに人を粗末に扱うのだろうか? - 政治・国際 - ニュース

    対談した戦史・紛争史研究家の山崎雅弘氏(左)と思想家の内田樹氏(右) コロナ・パンデミックで日本政府の後手後手の対応に怒りを覚えた人は多いだろう。失政により多数の死亡者を出しても、為政者が責任を取ることもなく、政策の見直しを迫られることもない。コロナに限らず、長時間労働に長引く低賃金、外国人技能実習生への冷酷な仕打ちなど、この国では、人の命があまりにも軽んじられていないか──? そうした思いから、戦史・紛争史研究家の山崎雅弘氏が『未完の敗戦』(集英社新書)を上梓。思想家の内田樹氏と対談を行った。 (本対談は、2022年7月9日に大阪・隆祥館書店にて行われた『未完の敗戦』刊行イベントの内容を一部抜粋して構成しています) ■ここまでおかしな国は他にない!?山崎 日本の組織は、支配層や上層部の利益が全体の利益になると思わせて、都合のいいように人々を従わせていると思います。例えばSNSでも、職場環

      山崎雅弘氏×内田樹氏が対談。なぜこの国はこんなに人を粗末に扱うのだろうか? - 政治・国際 - ニュース
    • いまの日本は若者に「チャンス」より「屈辱感」を与えている…内田樹が「昭和より令和のほうが意地悪」とする理由 問題は「力のある人たち」のマナーである (3ページ目)

      二人の出世譚しゅっせたんを読みながら「世の中はすごい勢いで変わりつつあるなあ」と胸を時めかせたのを覚えています。でも、Apple IIのパンフレットの翻訳をうちみたいな零細企業に丸投げしてくるということは、発売元の日本の電機メーカーも「海のものとも山のものともつかない商品だから、たまたま売れたら儲けもの」くらいに思っていたんでしょう。 「先端的な活動」ほど下請けに丸投げ そういう時代だったんです。社会に「勢いがある」時は、入ってくる仕事量が処理能力を超えてオーバーフローするので、「猫の手も借りたい」ということになって、どこの馬の骨ともわからない若者でも、もののはずみで先端的な活動にコミットしてしまうことがあるのです(バイトの古谷さんが細野さんの対応をしなければならなかったというのは、これと同じ話ですよね。「猫の手」「馬の骨」とはあまりに失礼な書き方ですが)。 むしろそういう「なんだかわから

        いまの日本は若者に「チャンス」より「屈辱感」を与えている…内田樹が「昭和より令和のほうが意地悪」とする理由 問題は「力のある人たち」のマナーである (3ページ目)
      • 勝手に開催!国づくり緊急サミット | ダ・ヴィンチWeb

        思想家・内田樹、精神科医・名越康文、小説家・橋口いくよの三氏が語り合うダ・ヴィンチ本誌人気連載「勝手に開催! 国づくり緊急サミット」WEB版

          勝手に開催!国づくり緊急サミット | ダ・ヴィンチWeb
        • 11月14日 - 内田樹の研究室

          上野千鶴子さんからお葉書を頂く。 なぜか『女は何を欲望するか』のお礼状である。 私はもちろんフェミニズムの悪口を書いた本の献本リストに上野千鶴子の名前を載せるほど命知らずではない。 径書房のO庭くんが「気を利かせた」のかもしれない。 「ハブとマングースが戦ったらどうなるか」というような種類の興味を人間はなかなか自制することができないものである。 本を読んで上野千鶴子が「むかっ」となって、あちこちのメディアでこの本を批判的に論及すれば、出版社的にはたいへんにありがたい展開である。 「上野千鶴子をそれほど怒らせる本であれば、これはぜひ読まねば」という人は日本にゴマンといるからだ。 それにしても、とウチダは思う。 私もずいぶん酷いことを書いたけれど、考えてみると、上野千鶴子というひとがいま受けている「敵意」の風圧というのはすさまじいものであろう。 経験的に言って、敵意というのは、「生き霊」と同じ

          • 内田樹「『君たちはどう生きるか』はまるで『古事記』 “母を探す旅”が示すもの」 | AERA dot. (アエラドット)

            哲学者 内田樹 哲学者の内田樹さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、倫理的視点からアプローチします。 *  *  * 宮崎駿の新作「君たちはどう生きるか」を観てきた。賛否両論らしいが、単独の作品として観た場合の評価と、これまでの宮崎駿全作品との比較で観た場合の評価とがずれてしまうのは仕方がない。私は宮崎駿の大ファンであり、20世紀の終わり頃からは公開と同時に封切館で観てきた。映画評もずいぶん書いた。でも、今回はどう評価してよいのかよくわからない。 「君たちはどう生きるか」は「母の死を受け入れることができない少年が死んだ母のあとを追って冥界に下り、〈母の代理表象〉たちと冥界をめぐり、また現実に戻って、母の死を受け入れる」という物語である。そう要約しても、おおかたの観客は納得してくれると思う。 そう言ったら、「まるで『古事記』ですね」という人がいた。ほんとにそう

              内田樹「『君たちはどう生きるか』はまるで『古事記』 “母を探す旅”が示すもの」 | AERA dot. (アエラドット)
            • 思い その8 - asd-granmaのブログ

              久しぶりに以前住んでいた我が家に行きました。コロナウイルスのせいもあって気になっていた仏壇の整理がまだだったのです。仏壇の中身は以前コンパクトにして一人住まいに運んできておりました。空の仏壇を専門業者に依頼するために片づけに何度かいったのです。 以前の我が家は娘と孫二人が住んでいるのですが、どうも下の男子中学生が学びからの逃走者になっているようなのです。私から見れば将来にニートになるのではと見えてしまうのです。娘も心配して彼に、相当言ったらしいのですが、よそ事のようにするりと言い抜けてもう2年近くなるようなのです。今度高校受験なのですがどうなる事か、私としては暗澹たるものがあります。ここ2か月ぐらい明るい気持ちになれないのです。 彼の心は自分の興味のあるパソコンゲームとスマホに占められてしまているようなのです。何とか卓球の部活はこなしているようです。私の課題ではないのですが誰も彼に真剣に切

                思い その8 - asd-granmaのブログ
              • 思い その3 - asd-granmaのブログ

                新型コロナウイルスのためにすべての集まりは中止になりました。 読書会もです。ごく少数の家族での正月でした。 最近は本を読むか、テレビの番組を探してドキュメンタリーを見るか、いたずらにパソコンゲームをするかしておりました。その他は家事と散歩と小園芸です。 目下のところ、私にとっての課題は、人それぞれを理解することです。 これから介護を受ける年寄りとして、枯れていく自分にどう向き合えるのかしらって思っています。 娘から見るとかなり面倒くさい人らしいです。理由を今度、粘って尋ねてみます。 最近読み返した本は『寝ながら学べる構造主義』(内田樹著 文春新書)です。20年ぐらい前に出されているのですが、もう5回ぐらい読んでいるんですけど私の中では新しいのです。他にも幾冊か内田樹氏の著書は同調して読ませていただきましたが一番参考になっている一冊です。 books.bunshun.jp ラカンの「分析的対

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                • いかにして男は籠絡されるか/弱雀小僧 is come back - 内田樹の研究室

                  7日は合気道の「鏡開き」。 集まったのは25人(くらい)。 恒例の「おぜんざい」を作り、御神酒で乾杯。 午後4時から始まった宴会では、Pちゃんのカルボナーラとチャーハンを食べた一同がそのあまりの美味さに「会社を辞めてコックになりなさい」という「ヤメロコール」を連発。 お肉をもって遊びに来た国分さんも「うちに来なよ」と誘うのだが、なかなか決断がつかないようである。 続いて、「男の騙し方」について私が経験的に説得力のある自説を展開。 適齢期の女性たち(ということほぼ全員ということである)が群がってきて、注意深く傾聴している。 このむさぼるような理解への渇望が合気道の稽古においても等しく発揮されることを祈念したいものである。 私の結論は、「男を騙すのはまことに簡単」ということである。 せっかくなので、宴会に参加されなかった一般読者のかたにも知見の一端をご紹介しておきたい。 男が「弱い」ポイントは

                  • 「うまみのあるビジネスではなくなっても、紙の本はなくならない」内田樹 | AERA dot. (アエラドット)

                    哲学者 内田樹 哲学者の内田樹さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、倫理的視点からアプローチします。 *  *  * 毎年この時期に凱風館は韓国からのお客さんをお迎えする。私の本を韓国語訳してくれている朴先生が引率するグループである。今回は総勢8名、出版関係の方が半分、それと学生と学者と休暇中の兵士。 出版と書物の未来について話してほしいというリクエストだったので、道場に座卓を並べて2時間ほど本の話をした。 出版危機の事情は日本も韓国もそれほど変わらない。紙の本を読む人が減っている。「町の本屋」がどんどんなくなっている。私も紙の本はついつい通販で買ってしまう。資料としては必要だが書架に加えるほどではないという本は電子書籍で済ませる。著者には申し訳ないけれど、電子書籍はいくら良書であっても、「自分の蔵書」という気がしない。 電子書籍は読みたい時にいつでも読める

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                    • 内田樹「中国の喫緊の危機は人口減問題 解決策が奏功する見込みは薄い」 | AERA dot. (アエラドット)

                      哲学者 内田樹 哲学者の内田樹さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、倫理的視点からアプローチします。 *  *  * 中国にとっての喫緊の危機は台湾海峡の軍事的緊張よりむしろ人口減問題かもしれない。 中国における人口問題とは久しく「人口過剰」問題であった。14億人というのは19世紀末の世界人口である。それが一国領土内にひしめいているのはどう考えても異常である。だから人口抑制のための「一人っ子政策」が1979年から2015年まで実施された。けれども、少子化と教育費の高騰によって、中国の人口問題はいきなり「人口不足」問題に一変した。 人口問題の不思議はこの点にある。過剰か不足かどちらかの様態しかなくて、「ちょうどよい」ということがない。 日本でもある時期まで「人口問題」は「人口過剰」のことだった。それがある時期から「人口減少」に変わった。どうしてこんなことが起き

                        内田樹「中国の喫緊の危機は人口減問題 解決策が奏功する見込みは薄い」 | AERA dot. (アエラドット)
                      • コロナ後の世界 - 内田樹の研究室

                        『月刊日本』にロングインタビューが掲載された。「コロナ後の世界」について。 ■「独裁か、民主主義か」という歴史的分岐点 ―― 世界中がコロナ危機の対応に追われています。しかしたとえコロナが収束しても、もはや「元の世界」には戻らないと思います。内田さんはコロナ危機にどんな問題意識を持っていますか。 内田 新型コロナウイルス禍は、これからの世界のあり方を一変させると思います。「コロナ以前」と「コロナ以後」では世界の政治体制や経済体制は別のものになるでしょう。 最も危惧しているのは、「新型コロナウイルスが民主主義を殺すかもしれない」ということです。こういう危機に際しては民主国家よりも独裁国家の方が適切に対処できるのではないか・・・と人々が思い始めるリスクがある。今回は中国が都市閉鎖や「一夜城」的な病院建設や医療資源の集中という、民主国家ではまず実施できない政策を強権的に下して、結果的に感染の抑制

                        • 第38回 ポスト・グローバリズム時代の構造的危機──内田樹の凱風時事問答舘 「これで日本も安心だ」

                          マクロン新大統領がこれからどういう政策を採ることになるにしても、フランスを含めたヨーロッパ全体はすでにアンチ・グローバリズムの流れにあります。これは文明史的な流れですから、一国家の個別的な政策で押しとどめることができません。EUという大きな枠組みはこの後も残るでしょうけれど、それを構成する国民国家がより小さな政治単位に分割されてゆく「地域主義」がこれからの流れになると思います。 イギリスには前からスコットランド独立の動きがあります。ウェールズも独立を志向している。ベルギーは人口1100万人超の小国であるにもかかわらず、地域・言語で6の連邦構成主体に分割され、地域対立があります。イタリアでは豊かな北イタリアが貧しい南イタリアのために税金を払うのは嫌だと言い出して、南北対立が深刻化しています。フランスでも、マリーヌ・ルペンとマクロンでは支持層がはっきりと地域的に分かれました。これは今に始まった

                            第38回 ポスト・グローバリズム時代の構造的危機──内田樹の凱風時事問答舘 「これで日本も安心だ」
                          • 3. ユダヤ教と改宗 - 内田樹 | トイビト

                            キリスト教とイスラームの母体であるとされるユダヤ教。そこには聖書(キリスト教の呼称では『旧約聖書』)を経典とするという共通点がある一方、神との「媒介者」の有無をはじめ、いくつかの違いがあるそうです。ユダヤ教の信仰とは一体どのようなものなのでしょうか。経典『タルムード』の特徴、戒律、迫害の歴史、科学との親和性、「始原の遅れ」等、ユダヤ人の知性を基礎づけているこの「異次元」の宗教について、思想家の内田樹先生にお聞きしました。 ――ユダヤ教にはナチスのホロコーストをはじめとして、本当に苛酷な迫害の歴史があるわけですけど、それによって改宗する人もやはりいたんですよね。 キリスト教に改宗するユダヤ人というのはどの時代にも一定数はいたんです。でも、せっかく改宗しても、それはそれで「改宗ユダヤ人」という新しいカテゴリーに組み込まれるだけで、「ユダヤ人」のタグは外せない。 ――どうしてわかっちゃうんですか

                              3. ユダヤ教と改宗 - 内田樹 | トイビト
                            • 光嶋裕介設計・凱風館と如風庵を見学 : ギャラリー  ときの忘れもの

                              光嶋裕介設計・凱風館と如風庵を見学 10月20日、植田実先生と綿貫夫妻と私で、神戸にある光嶋裕介さん設計の「凱風館」と「如風庵」を見学に行きました。 駅から少し歩くと見えてくる「凱風館」。勾配の違う三角屋根や庇がいくつも連なり、ファサードからしてなんだか面白そう。 まずはオーナーの内田樹(中央後姿)先生に道場に案内してもらいました。背中がしゃんとする美しい道場。天井のルーバーと梁と照明のリズムがとてもいいです。天井と壁の境目に褐色の木がぐるっと一周しており、囲まれている感じがして、集中できそうな空間です。 山本浩二さんが描いた《老松》の美しい絵で、さらに背筋が伸びました。 瓦師の山田脩二さんが手がけた路地の敷き瓦。波や魚の鱗や虹や月に見えて、所々に色が入り、とっても可愛い!瓦って古い印象でしたが、こんなに素敵に変身するんですね。 そして、2階へ、、、 まず眼に飛び込んでくるのは、削り出され

                                光嶋裕介設計・凱風館と如風庵を見学 : ギャラリー  ときの忘れもの