並び順

ブックマーク数

期間指定

  • から
  • まで

281 - 320 件 / 424件

新着順 人気順

内田樹の検索結果281 - 320 件 / 424件

  • ドレフュス事件と反ユダヤ主義陰謀論 - 内田樹の研究室

    ロマン・ポランスキー監督作品『オフィサー・アンド・スパイ』(原題はJ'accuse)の公式パンフレットに一文を寄せた。この映画の配給には字幕監修として私も協力した。もうすぐ公開されるので、ぜひ観に行って頂きたい。その前にまずドレフュス事件がどのような歴史的文脈に位置づけられる出来事なのかについて少しだけ説明する。 ロマン・ポランスキーは少年時代にナチス占領下のポーランドとフランスで「ユダヤ人狩り」に遭遇した。彼は生き延びたが、母はアウシュヴィッツで殺された。ホロコーストでは600万人のユダヤ人が殺されたと言われている。正確な死者数はわからない。 この映画は1895年1月5日のドレフュス大尉の軍籍剥奪式の場面から始まる。この日に、それから50年かけて、最後には600万の虐殺に至る近代反ユダヤ主義の歴史の号砲が鳴り響いた。象徴的な意味で「すべてはここから始まった」と言ってよい。 この軍籍剥奪式

    • アメリカにおける自由と統制 - 内田樹の研究室

      「自由論」という論集に寄稿を依頼された。こんなことを書いた。 まずアメリカの話をしようと思う。自由を論じるときにどうしてアメリカの話をするのかと言うと、私たち日本人には「自由は取り扱いのむずかしいものだ」という実感に乏しいように思われるからである。私たちは独立戦争や市民革命を経由して市民的自由を獲得したという歴史的経験を持っていない。自由を求めて戦い、多くの犠牲を払って自由を手に入れ、そのあとに、自由がきわめて扱いにくいものであること、うっかりすると得た以上に多くのものを失うかも知れないことに気づいて慄然とするという経験を私たちは集団的にはしたことがない。「自由」はfreedom/Liberté/Freiheitの訳語として、パッケージ済みの概念として近代日本に輸入された。やまとことばのうちには「自由」に相当するものはない。ということは、自由は土着の観念ではないということである。 私たちは

      • 内田樹と武田砂鉄が語る「SNSで人を攻撃することの“間尺の合わなさ”」 | 文春オンライン

        ◆◆◆ 会ったこともない人の身長のイメージ 武田 内田さんとは昨年、僕がパーソナリティを務めるTBSラジオ『ACTION』でご一緒しましたが、その時もリモートで繋いで、今回もリモート。なので、実はまだ一度もお目にかかったことがないんですよね。 内田 コロナ禍のせいで、話したことはあるのに会ったことがない人がいますね。武田さんって背が高いんでしょ? 武田 185センチあります。 内田 そんなにあるんだ。写真だけ見ても分からないのが身長なんです。昔、はじめて橋本治さんに会ったとき185センチくらいあって見上げるほどの大男だったので驚いたことがありました。僕は176センチありますけれど、はじめて会った人には「もっと背が低くて痩せてて意地悪そうなヤツだと思ってた」とよく言われます(笑)。 武田 文章からイメージする、会ったこともない相手の身長って何なんでしょうね。僕も細かいことをチクチク書いている

          内田樹と武田砂鉄が語る「SNSで人を攻撃することの“間尺の合わなさ”」 | 文春オンライン
        • 後手に回る - 内田樹の研究室

          毎月山形新聞の「直言」というコラムに寄稿している。これは3月11日号への寄稿分。 菅首相の政権運営について「後手」という批判がなされている。感染症対策でも、Go To キャンペーンでも、山田内閣広報官の辞職でも、政府決定に世論の批判が収まらず、前言撤回に追い込まれたことを指している。 「後手に回る」というのは武道の言葉であるが、時間的な遅速を意味するわけではない。仮に難題にすばやく対応できても「先手を取った」とは言われない。まず難問があり、それに対してなんらかの解を以て応じるというふるまいはすべて「後手に回る」と言われる。 気づいている人が少ないが、私たちは子どもの頃から、「後手に回る」訓練をされてきている。問いを出されて、それになんらかの解を出し、正解すればほめられ、誤答すれば罰されるという学校教育の形式がそもそも「後手に回る」練習なのである。 就職すると今度は「与えられた課題を適切にこ

          • マスコミの「五輪開催ありき」の世論誘導に騙されるな! ネットでは上野千鶴子、内田樹らが新たに五輪中止を求める署名を開始 - 本と雑誌のニュースサイト/リテラ

            マスコミの「五輪開催ありき」の世論誘導に騙されるな! ネットでは上野千鶴子、内田樹らが新たに五輪中止を求める署名を開始 水際対策のザル状態や、「バブル方式」の破綻が次々明らかになっている東京五輪。お膝元の東京都ではデルタ株の感染が広がり、完全に第5波が始まっている。五輪開催中に東京の新規感染者が1000人を超えるのは確実だろう。 そういったことを考えると、五輪はもはや有観客か無観客かなどと言っている段階ではない。医療崩壊で多くの国民が命を失わないためにも、即刻中止するべきなのだ。 実際、海外のメディアでは、いまも中止を求める強い声が上がっている。たとえば、6月23日には、フランスのクオリティペーパー「Libération」は、「東京パンデミック大会を中止しろ!」というタイトルで、こんな声明を出した。 〈まず第一に、手遅れになる前に、この大会の中止を求めている東京や日本の人々の声に耳を傾けな

              マスコミの「五輪開催ありき」の世論誘導に騙されるな! ネットでは上野千鶴子、内田樹らが新たに五輪中止を求める署名を開始 - 本と雑誌のニュースサイト/リテラ
            • 『日本戦後史論』文庫版あとがき - 内田樹の研究室

              白井聡さんとの対談本、『日本戦後史論』が朝日文庫から文庫化された。その「あとがき」を採録。https://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%88%A6%E5%BE%8C%E5%8F%B2%E8%AB%96-%E6%9C%9D%E6%97%A5%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%86%85%E7%94%B0-%E6%A8%B9/dp/4022620439/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%88%A6%E5%BE%8C%E5%8F%B2%E8%AB%96+%E6%9C%9D%E6%97%A5%E6%96%87%E5%BA%AB&qid=1609215304&sr=8-1 みなさん

              • 現状分析と展望 - 内田樹の研究室

                ある媒体からメールでQ&Aで現状についてのコメントを求められた。字数が制限されていたので、ロング・ヴァージョンを再録しておく。 1)いま、「こんな社会でいいのか」と多くの国民が思っています。コロナ危機が告発、可視化しているように見える安倍政治の無能ぶり、「新自由主義」の害悪について、どうお考えですか。 安倍政権の無能無策は首相個人の属人的な欠点というのにとどまらず、この政権とその支持層が奉じている「新自由主義」イデオロギーの欠陥が致命的なしかたで露呈したものだと思います。 「新自由主義」イデオロギーの際立った特徴は資源の「選択と集中」にあります。利益の上がりそうなセクターに資源を集中的に投入し、採算の合わない部門は切り捨てる。効率、生産性、費用対効果・・・そういう配慮を最優先させる。けれども、コロナ禍でわかったのは、「選択と集中」戦略はパンデミックのような社会的に危機に対してはまったく役に

                • 内田樹氏「街場の日韓論」について木村幹氏 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                  『街場の日韓論』の「まえがき」をブログに上げておきました。どういう趣旨の論集か少しはご理解頂けるのではないかと思います。どぞ。💁https://t.co/DT6XAgygDy— 内田樹 (@levinassien) April 25, 2020 blog.tatsuru.com 街場の日韓論 (犀の教室) 作者:内田 樹,平田 オリザ,白井 聡,渡邊 隆,中田 考,小田嶋 隆,鳩山 友紀夫,山崎 雅弘,松竹 伸幸,伊地知 紀子,平川 克美発売日: 2020/04/22メディア: 単行本略 【目次】 内田樹「二人の朴先生のこと」 平田オリザ「私が大学で教えている事柄の断片」 白井聡「歴史意識の衝突とその超克」 渡邊隆「韓国は信頼できる友好国となりえるか」中田考「隣国を見る視点」 小田嶋隆「炎上案件に手を出す者は、必ずや己の身を焦がすことになる」 鳩山友紀夫「東アジア共同体をめぐる、ひとつの

                    内田樹氏「街場の日韓論」について木村幹氏 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                  • 国語教育について - 内田樹の研究室

                    去年国語教育について、国語科の教員の先生たちの集まりで講演した。もうだいぶ前のことである。同じようなことはこれまでもブログに書いてきたけれど、たいせつなことなので、何度も繰り返して言い続ける。 今日は国語教育についてお話しいたします。多分、現場の国語の先生たちはとても苦しい立場に置かれて、これから先、どのようにして国語教育を進めていったらいいのか、正直言って分からないというところにいるのではないかと思います。今度、学習指導要領の改定がありまして、これまでとずいぶん違った形で、国語教育を進めなければいけなくなりそうだということこの間ずっと話題になっています。論理国語と文学国語という区分が何を意味しているのかよく分からない。 先般、今日の講演の打ち合わせのためにいらっしゃった先生方と早速その話になりまして。「論理国語って何ですか、一体。意味が分からないです」と伺いました。ネット上では、かなり批

                    • バランス思考の喪失と歯止めの崩壊 - 内田樹、平野啓一郎、日本共産党 | 世に倦む日日

                      3月18日の報道で、平野啓一郎が「ウクライナの非ナチ化」の問題について、プーチンによる戦争の口実で嘘であると発言したとあり、何かの間違いではないかと目を疑った。平野啓一郎の時事の発言はよくマスコミで取り上げられるが、過去に特に違和感を感じたものはない。良識があり、スタンスが堅実で、私はこの男が朝日の論壇時評を担当すればいいと思っていた。小熊英二などより適任だと評価していた。良識とは健全な考え方と判断力の意味である。 良識の持ち主であるはずの平野啓一郎が、なぜこのような暴論を無造作に吐いたのだろう。無知と軽薄と迂闊としか思えず、裏切られた気分で不可解だ。「ウクライナのネオナチ」の問題は、オリバー・ストーンによる分析と整理があるだけでなく、キャノングローバル戦略研の小手川大助による報告がある。2014年に日本人が書いた記事は、現在から見てまさに貴重な一次資料と言える。ウクライナがネオナチの巣窟

                        バランス思考の喪失と歯止めの崩壊 - 内田樹、平野啓一郎、日本共産党 | 世に倦む日日
                      • 内田樹 on Twitter: "というわけで僕は今後小学館の仕事はしないことにしました。幻冬舎に続いて二つ目。こんな日本では、これから先「仕事をしない出版社」がどんどん増えると思いますけど、いいんです。俗情に阿らないと財政的に立ち行かないという出版社なんかとは縁… https://t.co/wwDmtMdixB"

                        というわけで僕は今後小学館の仕事はしないことにしました。幻冬舎に続いて二つ目。こんな日本では、これから先「仕事をしない出版社」がどんどん増えると思いますけど、いいんです。俗情に阿らないと財政的に立ち行かないという出版社なんかとは縁… https://t.co/wwDmtMdixB

                          内田樹 on Twitter: "というわけで僕は今後小学館の仕事はしないことにしました。幻冬舎に続いて二つ目。こんな日本では、これから先「仕事をしない出版社」がどんどん増えると思いますけど、いいんです。俗情に阿らないと財政的に立ち行かないという出版社なんかとは縁… https://t.co/wwDmtMdixB"
                        • いま私たちが学ぶべきこと - 内田樹の研究室

                          いきなり「ちゃぶ台返し」をするのも申し訳ないのだけれど、「いま私たちが学ぶべきこと」という問いの立て方が「ちょっと違う」ような気がしたので、それについて書くことにする。たぶん、すごくわかりにくい話になると思うので、覚悟して読んで頂きたい。 「学ぶ」というのは一言で言えば「別人になること」である。だから「私は学ぶ」という文型を私はどうもうまく呑み込むことができないのである。それは「学び」がほんとうに起動した場合には、「私」という主語はもう同一性を持ちこたえることができないはずだからである。 「呉下の阿蒙」という話がある。三国時代の呉の国に呂蒙という将軍がいた。勇猛な武人であったが、惜しいかな学問がない。主君の孫権が「将軍に学問があれば」と嘆じたのに発奮して、呂蒙はそれから学問に励んだ。しばらくしてのちに同僚の魯粛が久しぶりに呂蒙に会ってみると、その学問の深さ見識の広さはかつての彼とは別人であ

                          • 「政権の延命、自己目的化の果て」 内田樹さん、防衛予算成立に思う:朝日新聞デジタル

                            ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"

                              「政権の延命、自己目的化の果て」 内田樹さん、防衛予算成立に思う:朝日新聞デジタル
                            • ロシアと日本 衰運のパターン - 内田樹の研究室

                              大阪のとある市民集会で「ウクライナとカジノ」という不思議な演題での講演を頼まれた。はて、どうやってこの「二題噺」を仕上げようか悩んだ末に「ロシアと日本の衰退には共通パターンがあるのでは」という仮説について話すことにした。 ロシアはとうから経済大国ではない。GDPは世界11位、イタリア、カナダ、韓国より下で、米の7%、日本の3分の1である。一人当たりGDPは世界66位。ハンガリー、ポーランド、ルーマニアといったかつての衛星国より下である。旧ソ連は物理学では世界のトップを走っていたが、ソ連崩壊以後のノーベル賞受賞者は5人。平和賞のドミトリー・ムラトフは反権力メディアのジャーナリスト、4人の物理学賞受賞者のうち一人は米国に一人は英国に在住している。ロシアの体制にはもう知的なイノベーションを生み出す文化的生産力は期し難いように見える。 外形的な数値ではまだ日本の方がまさっているけれど、長期低落傾向

                              • 内田樹 on Twitter: "これが典型的なPowercracyの語り口です。「いま権力の座にいるということはすべての政策が正しく、それゆえ民意を得ているからである。われわれへの批判はわれわれが現に権力の座にいるという一事を以てすべて棄却される」。これ、現代日… https://t.co/guDfnA13B7"

                                これが典型的なPowercracyの語り口です。「いま権力の座にいるということはすべての政策が正しく、それゆえ民意を得ているからである。われわれへの批判はわれわれが現に権力の座にいるという一事を以てすべて棄却される」。これ、現代日… https://t.co/guDfnA13B7

                                  内田樹 on Twitter: "これが典型的なPowercracyの語り口です。「いま権力の座にいるということはすべての政策が正しく、それゆえ民意を得ているからである。われわれへの批判はわれわれが現に権力の座にいるという一事を以てすべて棄却される」。これ、現代日… https://t.co/guDfnA13B7"
                                • 樽井藤吉の「大東合邦論」 - 内田樹の研究室

                                  『権藤成卿論』を書いている途中だが、行論の必要上、樽井藤吉の「大東合邦論」を祖述することになった。ひとまとまりの論考なので、樽井の思想とアジア主義の構図を理解してもらうために、この部分だけ公開する。 樽井 藤吉(1850-1922)は大和の人である。上京して平田派国学を学び、西南戦争では西郷側に立つ。敗戦後、無人島に理想の村をつくろうと植民に取り組み失敗。長崎に転じた時に自説が西洋の「社会主義」に近いと教えられ、佐賀を拠点とする「東洋社会党」を結成する。ただちに解散命令を受け、樽井は禁固刑に処される(1882年)。出獄後、玄洋社の平岡浩太郎、頭山満の知遇を得て、金玉均に出会い、韓国での政治革命に実力で関与する計画を立てる。しかし、韓国での爆弾闘争をめざした大井憲太郎や景山英子らが逮捕され、樽井も連座して再び獄に繋がれる(大阪事件、1885年)。出獄後の明治25年(1892年)に衆議院議員に

                                  • 図書館の戦い - 内田樹の研究室

                                    私を講演にお招きくださる団体は教育関係が一番多い。医療系学会、キリスト教系団体、市民運動の団体からもよく招かれる。最近図書館関係からのお招きが二度あった。 ご存じだと思うけれど、図書館は今危機的な状況にある。どこの自治体でも図書館はコストカットの標的になっている。その社会的有用性を数値的・外形的に証明することが困難な事業だからである。図書館が市民の知的成熟にどう裨益したのか年度末までに数値的なエビデンスを示せと言われても無理である。予算を投じた分のアウトカムが示せないものは不要な事業だと言われても反論が難しい。だから、図書館予算は削られ、司書は解雇され、民営化される。 でも、司書たちにとって一番つらいのはどういう本を配架するかについて市場原理を押し付けられることだと聞いた。利用者が読みたがる本だけを置け、閲覧実績のない書籍は廃棄しろ、とにかく来館者を増やせ...というようなことを言われるら

                                    • 内田樹 on Twitter: "どうして五輪中止発表をこんなに引っ張るのか疑問に思っていたら、中止発表と同時に株価が暴落するので、その状態では選挙をすると与党候補がぼろ負けするからという説を聴きました。なるほど。このあといくつかの知事選や補選が終わったタイミングで発表ということなのかも知れません。"

                                      どうして五輪中止発表をこんなに引っ張るのか疑問に思っていたら、中止発表と同時に株価が暴落するので、その状態では選挙をすると与党候補がぼろ負けするからという説を聴きました。なるほど。このあといくつかの知事選や補選が終わったタイミングで発表ということなのかも知れません。

                                        内田樹 on Twitter: "どうして五輪中止発表をこんなに引っ張るのか疑問に思っていたら、中止発表と同時に株価が暴落するので、その状態では選挙をすると与党候補がぼろ負けするからという説を聴きました。なるほど。このあといくつかの知事選や補選が終わったタイミングで発表ということなのかも知れません。"
                                      • 内田樹 on Twitter: "これまでの為政者は「矛盾」を指摘されることはおのれの知的敗北であると考え、それは政治家としての評価を下げることだと思っていました。安倍前首相は戦後はじめて登場した「自分が知的ではないと思われることを気にしない」為政者です。菅首相もそうです。"

                                        これまでの為政者は「矛盾」を指摘されることはおのれの知的敗北であると考え、それは政治家としての評価を下げることだと思っていました。安倍前首相は戦後はじめて登場した「自分が知的ではないと思われることを気にしない」為政者です。菅首相もそうです。

                                          内田樹 on Twitter: "これまでの為政者は「矛盾」を指摘されることはおのれの知的敗北であると考え、それは政治家としての評価を下げることだと思っていました。安倍前首相は戦後はじめて登場した「自分が知的ではないと思われることを気にしない」為政者です。菅首相もそうです。"
                                        • 内田樹さんが呼びかけ人に加わりました

                                          このたび内田樹さんが呼びかけ人に加わってくださいました。内田さんからのメッセージを紹介します。大変ありがとうございます。 —————————————- 内田樹(神戸女学院大学名誉教授・京都精華大学客員教授) 僕は門外漢ですので、個々の経済政策の有効性については判断できませんけれど、経済活動の根本原理については理解しているつもりです。 経済活動の本質は運動性です。ですから、経済政策の適否は「どうすれば財貨やサービスが安定的にかつ活発に交換され続けるか?」という問いに基づいて判断されるべきだと僕は考えています。 どうやって貨幣を運動させるか?運動性の高い貨幣によって商品やサービスが交換され続けるためにはどういう仕組みが適切なのか? 答えは原理的には簡単です。 それは交換活動にかかわるプレイヤーの数を増やすことです。 具体的に考えても、10億円を一人が抱え込んでいるよりも、1万人が10万円持って

                                          • 内田樹 on Twitter: "これは中田考先生もそういうご意見でした。日本占領のときの成功体験が強烈すぎて、「二度と立ち上がれないくらい叩きのめせば、従順な同盟国になる」という教訓を信じすぎたせいで、それ以後、朝鮮、ベトナム、イラク、アフガニスタン…すべての占… https://t.co/N2zVVycFde"

                                            これは中田考先生もそういうご意見でした。日本占領のときの成功体験が強烈すぎて、「二度と立ち上がれないくらい叩きのめせば、従順な同盟国になる」という教訓を信じすぎたせいで、それ以後、朝鮮、ベトナム、イラク、アフガニスタン…すべての占… https://t.co/N2zVVycFde

                                              内田樹 on Twitter: "これは中田考先生もそういうご意見でした。日本占領のときの成功体験が強烈すぎて、「二度と立ち上がれないくらい叩きのめせば、従順な同盟国になる」という教訓を信じすぎたせいで、それ以後、朝鮮、ベトナム、イラク、アフガニスタン…すべての占… https://t.co/N2zVVycFde"
                                            • 村上春樹恐怖症 - 内田樹の研究室

                                              村上春樹の自筆原稿を担当編集者だった安原顯が古書店に売り払った事件について、『文藝春秋』に村上春樹自身がこの「名物」編集者との奇妙なかかわりについて回想している。 私は安原顯という人の書いたものをほとんど読んでいない。 ジャーナリズムの一部では「玄人好み」の評が高かったことを記憶しているが、わずかに読んだ文芸時評やエッセイ類からは「ずいぶん圭角のある人だ」という印象を受けたことしか覚えていない。 その人物と作家とのジャズバー経営時代からの二十五年にわたった交渉を綴った文章の中で、村上春樹は安原顯についてふたつ重要なことを書いている。 私は安原顯という人には興味がないが、彼が体現していた日本の文壇的メンタリティにはいささか興味があるのでここに採録するのである。 ひとつは安原顯が中央公論を口汚く罵倒しながら、サラリーマンをなかなか辞めなかった点について。 「どれほど突っ張っていても、サラリーマ

                                              • 内田樹氏が京都市長選で松井孝治氏を応援、読者の一部から「フォローを外す」「がっかり」とブーイング。 - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                                                おはようございます。今日はオフです。午後に松井孝治さんの応援動画の撮影があります。松井さんともずいぶん長いお付き合いになります。鳩山政権の官房副長官をされている頃ですからもう15年ですね。高橋源一郎さんと僕を呼んで「教育行政への提言を」と言ったんですから豪胆な方です。— 内田樹 (@levinassien) January 24, 2024 松井こうじ 応援メッセージ 内田 樹 思想家「文化行政や教育行政に素晴らしい仕事をしてくださることを期待しております」 www.youtube.com はい皆さんこんにちは内田達ですえっと 今日はあの松井浩司さんの応援のために一言申し上げたいと思います えっと松井さんとはもすごい長い付き合いでですね 民主党政権の頃からだから15年ぐらい前になるんですけど当時松井さん官房副長官 されていてえっと松井さんにですねよくあの呼んでいただいてえ当時ですね民主党

                                                  内田樹氏が京都市長選で松井孝治氏を応援、読者の一部から「フォローを外す」「がっかり」とブーイング。 - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                                                • パンデミックをめぐるインタビュー - 内田樹の研究室

                                                  プレジデントオンラインという媒体からメールで質問状が送られてきた。それに回答した。プレジデントオンラインでは写真付きで見ることができる。https://president.jp/articles/-/35721こちらは加筆したロング・ヴァージョン。 質問1  コロナ禍のなか「自粛警察」が横行し、いま社会全体が非常に刺々しい雰囲気になっている現状をどうご覧になっていますか。 どういう社会状況でも、「ある大義名分を振りかざすと、ふだんなら許されないような非道なふるまいが許される」という気配を感知すると、他人に対していきなり攻撃的になる人たちがいます。ふだんは法律や、道徳や、常識の「しばり」によって、暴力性を抑止していますが、きっかけが与えられると、攻撃性を解き放つ。そういうことができる人たちを、われわれの集団は一定の比率で含んでいます。そのことのリスクをよく自覚した方がよいと思います。 今回は

                                                  • 内田樹 on X: "これは僕も同じ意見です。初動があれほど遅かったのも、議員の被災地入り自粛を申し合わせたり、ドローンを禁止したりしたのも「志賀原発の被害状況がわからなかったから」ということならすべて腑に落ちます。総理大臣が「私は被災地には行かない」と言明するなんて、おかしいでしょう?"

                                                    • 日本のイデオクラシー - 内田樹の研究室

                                                      ローマ時代の法諺に「事実の無知は弁疏となるが、法の無知は弁疏とならず」というものがある。ある事実を知らなかったというのは罪を逃れる言い訳になるが、その行為を罰する法律があることを知らずにその行為をなしたものは罪を逃れることができないという意味である。 国会での大臣や役人たちの答弁を聴いていると、彼らがこの法諺を熟知していることわかる。国民に疑念を抱かせるような行為について「あった」と言えば責任を取らなければならない。「なかった」と言えば、後から「あった」という事実が判明すると虚偽答弁になる。そこで、窮余の一策として彼らが採択したのが「国民に疑念を抱かせるような行為があったかなかったかについての記憶がない」という「事実の無知」による弁疏であった。事実の無知については、これを処罰することができないから、これは遁辞としては有効である。 けれども、政治家や官僚がかかる弁疏を繰り返した場合には「重大

                                                      • 『内田樹 on X: "60-70年代の学生運動の高揚の理由を「実家が太い」と解した人がいたみたいですけど、これはいかにも「現代風」な解釈だなと感服しました。若い人には想像がつかないと思いますが、あの時代の日本はすごくリッチだったんです。学生運動の財政的基盤は「学生が金を持っていた」ことです。"』へのコメント

                                                        世の中 内田樹 on X: "60-70年代の学生運動の高揚の理由を「実家が太い」と解した人がいたみたいですけど、これはいかにも「現代風」な解釈だなと感服しました。若い人には想像がつかないと思いますが、あの時代の日本はすごくリッチだったんです。学生運動の財政的基盤は「学生が金を持っていた」ことです。"

                                                          『内田樹 on X: "60-70年代の学生運動の高揚の理由を「実家が太い」と解した人がいたみたいですけど、これはいかにも「現代風」な解釈だなと感服しました。若い人には想像がつかないと思いますが、あの時代の日本はすごくリッチだったんです。学生運動の財政的基盤は「学生が金を持っていた」ことです。"』へのコメント
                                                        • 内田樹 on Twitter: "大学授業料値上げは財政的にはまったく不必要なものでした。月額1000円の国立大学授業料を3000円に上げることで国庫に入る金なんかたかが知れています。当時は10%近い成長率で国庫には税収がじゃんじゃん入っていたんですから。でも、学生にとっては大きな負担増でした。"

                                                          大学授業料値上げは財政的にはまったく不必要なものでした。月額1000円の国立大学授業料を3000円に上げることで国庫に入る金なんかたかが知れています。当時は10%近い成長率で国庫には税収がじゃんじゃん入っていたんですから。でも、学生にとっては大きな負担増でした。

                                                            内田樹 on Twitter: "大学授業料値上げは財政的にはまったく不必要なものでした。月額1000円の国立大学授業料を3000円に上げることで国庫に入る金なんかたかが知れています。当時は10%近い成長率で国庫には税収がじゃんじゃん入っていたんですから。でも、学生にとっては大きな負担増でした。"
                                                          • ウクライナ停戦の条件 - 内田樹の研究室

                                                            ウクライナの戦争が始まってもうすぐ1年になる。始まった当初はまさかこれほど長く戦争が続くとは誰も思っていなかっただろう。侵攻を命じたプーチン大統領自身は短期間に首都は陥落し、ゼレンスキー大統領は亡命し、親露傀儡政権ができると信じていたと思う。アメリカも侵攻直後にゼレンスキーに亡命を提案したくらいだから、ウクライナがこれほど頑強な抵抗をするとは思っていなかったはずである。しかし、戦争は今も終わる気配はない。 ロシアはたぶん決して譲歩しないだろうとアメリカの外交専門家たちは推測している。 ロシア軍は軍事的に劣勢であり、国内経済の先行きは暗く、国際社会からの支持も得られていない。とりあえず停戦をして、国内問題の解決にリソースを優先的に分配する方が、意地になって戦争を継続するより合理的であることは誰でもわかる。ロシアのリアリストたちもそれくらいのことはもう分かっている。でも、誰もそれを口に出せない

                                                            • 内田樹 on Twitter: "複数のソースから「経営が危ない」という話を聞きました。なりふり構わぬ「中抜き」は強欲と言うよりは本当に切羽詰まって、とにかく金が欲しいからのようです。五輪が来年開催されなければどうなるのか。 https://t.co/NP8FDhTukY"

                                                              複数のソースから「経営が危ない」という話を聞きました。なりふり構わぬ「中抜き」は強欲と言うよりは本当に切羽詰まって、とにかく金が欲しいからのようです。五輪が来年開催されなければどうなるのか。 https://t.co/NP8FDhTukY

                                                                内田樹 on Twitter: "複数のソースから「経営が危ない」という話を聞きました。なりふり構わぬ「中抜き」は強欲と言うよりは本当に切羽詰まって、とにかく金が欲しいからのようです。五輪が来年開催されなければどうなるのか。 https://t.co/NP8FDhTukY"
                                                              • ウクライナ停戦の条件 - 内田樹の研究室

                                                                ウクライナとロシアの停戦はありうるかという質問をある媒体から受けた。私は国際政治についてはただの素人である。私の意見は「床屋政談」の域を出ない。それでもよいならという条件でこんなことを書いた。 ウクライナにとっての「国土回復」はロシアにとっての「国土喪失」であるというゼロサムゲームを両国は戦っている。戦力は拮抗していて、どちらかの国が圧倒的勝利を収めるという終わり方は今のところなさそうである。 ロシアは憲法で領土割譲を認めていないのでロシアには「停戦のための領土的譲歩」という外交カードがない。軍事的勝利以外にプーチンには自分が始めた「特別軍事作戦」の出口がない。領土的既得権を失うかたちでの停戦はプーチンの政権基盤を危うくし、失権のリスクがある。だから、プーチンは自分からは絶対に譲歩しない。 一方、ゼレンスキー大統領はその「ぶれない姿勢」でウクライナ国民と欧米諸国の支持を集めている。もし彼が

                                                                • 「そのうちなんとかなるだろう」あとがき - 内田樹の研究室

                                                                  みなさん、こんにちは。内田樹です。 今回はなんと「自叙伝」です。もうそんなものを書くような年齢になったんですね。 前に『内田樹による内田樹』(140B、2013/文春文庫、2017)という本で自著の解説ということをしたことがあります。その時も、企画を持ち込まれて、自分の著作について通史的に解説ができるくらい本を書いたのか・・・と驚きましたが、今回はいよいよ「私の履歴書」です。そういうのはだいたい「功成り名遂げた」人が「ははは、わしも若い頃はずいぶん苦労もしたし、やんちゃもしたもんだよ」と縁側で渋茶を啜りながら語るもので、僕にはまだまだ縁遠いものだと思っていました。 最初にこの企画を持ち込んだのは NewsPicks というウェブマガジンです。半生を回顧するロング・インタビューをしたいと言ってきました。そう聞いたときは驚きましたけれど、よく考えてみれば僕も齢古希に近く、もう父も母も兄も亡くな

                                                                  • 特別鼎談★内田樹×寺脇研×前川喜平 公共とは何か〜学術会議任命拒否問題から考える≪前編≫

                                                                    日本学術会議の新会員を菅新政権が任命拒否した問題は、日本社会に波紋を広げています。思想家・武道家の内田樹さん、元文部官僚で映画評論家の寺脇研さん、元文部科学事務次官の前川喜平さんが、この問題の核心に迫りました。(2020年10月7日収録) 内田 相当怒っていますよね、インターネットを見ていると。僕は「安全保障関連法に反対する学者の会」のメンバーなんですけれど、学会からの抗議声明が先ほど段階(10月7日時点)で80を越したと言っていました。これからも自然科学・社会科学を含めてどんどん学会が声明を出して、最終的には200くらいの学会が声明を出すそうです。 前川 ひどい話です。僕はそんなに愛国者ではないんだけど、やっぱり日本の恥だと思う。 内田 本当に日本の恥です。 前川 恥ずかしいですよね。もし僕が今現職の文部官僚で科学関係の国際会議に行ったとしたら、うちの政府はこんなに遅れた政府なんです、と

                                                                      特別鼎談★内田樹×寺脇研×前川喜平 公共とは何か〜学術会議任命拒否問題から考える≪前編≫
                                                                    • 内田樹氏、反緊縮「薔薇マーク」運動の呼び掛け人に。「あの人『もう経済成長は不要』とか言ってたよね?」と疑念の声

                                                                      山田 剛也@山田治療院&システマつづき @yamadatakaya 「ばらまく」のダジャレで反緊縮を謳っている薔薇マーク運動。 脱経済成長(ぼくの理解では反緊縮とは真逆)を語ってきた内田樹さんに、いかなる理路で賛同してもらったのかが、ぜひ知りたいですね。 松尾匡さんとの対談企画とか実現するならぜひ読んでみたいです。 twitter.com/levinassien/st… 2019-06-15 08:08:35 内田樹 @levinassien 先日松尾匡さんにお会いして「薔薇マーク」運動への協力をお願いされました。趣旨に賛同して、僕も呼びかけ人になりました。HPはこちらです。rosemark.jp/yobikake/「薔薇マーク」って「ばらま~く」なんですね。「交換活動に参加するプレイヤーの数を増やすこと」は人類学的に正しいです。 2019-06-14 10:52:23

                                                                        内田樹氏、反緊縮「薔薇マーク」運動の呼び掛け人に。「あの人『もう経済成長は不要』とか言ってたよね?」と疑念の声
                                                                      • 内田樹「都市部のみが居住可能になると『人口減で巨利を得る仕組み』ができる」〈AERA〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース

                                                                        哲学者の内田樹さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、倫理的視点からアプローチします。 *  *  * ある農業団体から講演の依頼があった。演題は「ポストコロナの農業」。私は農業にはまったくの門外漢であるが、農業関係の団体や媒体からよくお座敷がかかる。「農業の専門家が決して口にしないような話」をしてほしいというご依頼であろうから、ご期待に沿うべく、大風呂敷を広げて、人口減が農業に及ぼす影響について話してきた。 今から80年で日本の人口は60%減ると予測されている。均(なら)すと年間90万ペースでの人口減である。農村の過疎化が進むにつれて、限界集落に行政コストをかけるのは「金をどぶに捨てるようなものだ」という非情な言説が行き交うようになるだろう。里山は無住地化し、人々は地方の中核都市(コンパクトでスマートでデジタルな田園都市)に集住させられる。でも、人口減が止ま

                                                                          内田樹「都市部のみが居住可能になると『人口減で巨利を得る仕組み』ができる」〈AERA〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース
                                                                        • 医療費削減の先にある恐怖…アメリカのパンデミックが収束しない理由を内田樹と岩田健太郎が指摘 | AERA dot. (アエラドット)

                                                                          内田樹さん(撮影/水野浩志) 岩田健太郎さん(撮影/水野浩志) コロナ・パンデミックは、「医療は商品である」という原理の無効性を可視化させた。そう語るのは、思想家の内田樹さんと医師の岩田健太郎さんだ。二人の対談が収められた『コロナと生きる』(朝日新書)から、なぜアメリカのパンデミックは収束しないのか、その背景について紹介する。 【対談相手の岩田健太郎医師の写真はこちら】 *  *  * ■コロナが晒した新自由主義の限界 内田:医療費の増加は、ここ20年ぐらい日本が抱える財政上の最大の問題とされてきました。国家財政を逼迫させているのは医療費である、だから医療費削減を達成することが焦眉の課題なんだと、政府も経済評論家も口を揃えて言い続けてきた。その結果、病床数を減らし、保健所を減らし、医薬品や医療器材の備蓄を減らすことになった。そうやって医療体制が十分に脆弱になったところに、今回のコロナのパン

                                                                            医療費削減の先にある恐怖…アメリカのパンデミックが収束しない理由を内田樹と岩田健太郎が指摘 | AERA dot. (アエラドット)
                                                                          • 未来について - 内田樹の研究室

                                                                            僕はよく講演に呼ばれます。胸を衝かれるのはどこに行っても聴衆のほとんどが高齢者であることです。若い人をみかけることはほとんどありません。告知が若い人たちの心に届いていないせいだと思います(「高齢者大学」とか「九条の会」だと若い人はタイトル見ただけでスルーするでしょうから)。 でも、僕が話すのは若い人にこそ聴いて欲しい話なんです。人口減社会において生き残る雇用は何かとか、格差社会においてどうやって弱者のための相互扶助システムを構築するかとか、ポスト資本主義の共同体はどうあるかとか、どちらかと言うと「70歳過ぎの人間にはあまり関係ない話(だって、もうすぐ死ぬから)」で、若い人の未来に切実にかかわることなのに、肝心の若い人は聴きに来てくれません。 どうしてなんでしょうか。自分たちの未来にあまり興味がないのでしょうか。未来のことを考えると、なんとなく気持ちが沈んで来るから、できるだけ先のことは考え

                                                                            • 日米安保、「宗主国なき属国」という最悪の形態<内田樹氏> « ハーバー・ビジネス・オンライン

                                                                              日米安保条約改定から60年を迎えようとしている今、日米同盟が大きく揺らぎつつある。 アメリカのトランプ大統領は以前から在日米軍の撤退をちらつかせるなど、日米安保を軽視する姿勢を見せてきた。最近では駐留経費の負担を増やすように要求してきている。「「米軍に駐留してほしければもっとカネを出せ」という態度は、とても同盟国のものとは思えない。 『月刊日本 2020年1月号』では、揺らぎつつあるニチベイ安保について、「日米安保条約の正体」と題した特集を組んでいる。今回はその中から、思想家、内田樹氏の論考を転載・紹介したい。 ―― 2020年で日米安保条約改定から60年になります。アメリカから日米同盟を軽視するような発言が聞こえるいま、改めて日米安保のありかたを考える必要があると思います。 内田樹氏(以下、内田):日米安保条約について議論する際には、個々の条文を取り上げて、その適否や有効性を議論してもあ

                                                                                日米安保、「宗主国なき属国」という最悪の形態<内田樹氏> « ハーバー・ビジネス・オンライン
                                                                              • 内田樹氏が批判 松井市長の「買物発言」は「世界標準なら政治生命を失う愚行」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース

                                                                                「街場のメディア論」「日本辺境論」など数多くの著作で知られる思想家で神戸女学院大名誉教授の内田樹(たつる)氏が25日、ツイッターに新規投稿。松井一郎大阪市長が新型コロナウイルス対策の中でスーパーが混む問題について「女性は時間がかかるので、男性が買いに行くのがいい」と発言したことが海外で報じられている現状を挙げ「世界標準に照らせば政治生命を失う愚行」と断じた。 内田氏は松井氏の発言について「CNNに続いてフランスのメディアでも取り上げられました。世界標準に照らせば、ただちに政治生命を失うレベルの大都市の市長としてはありえない『愚行』だからです。大阪の有権者にはその基礎的事実を知って欲しいです」と訴えた。 同氏は24日のツイートでも「CNNのニュースになってしまいました。『日本が依然とし圧倒的な男性優位社会であり、ジェンダーギャップ指数で世界149か国の111位にランクされている』ことの生きる

                                                                                  内田樹氏が批判 松井市長の「買物発言」は「世界標準なら政治生命を失う愚行」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース
                                                                                • 内田樹 @levinassien 大学教員は世間に疎いので不要不急の研究で無駄飯を食っている。生き馬の目を抜くビジネスワールドを生き抜いてきた「実務家」こそが大学経営をすべきだと言って2004年から鳴り物入りで登場したあの株式会社立大学の「末路」のことを皆さんもうお忘れなのだろうか?