北陸新幹線敦賀―新大阪間のおおまかなルートなどを盛り込んだ配慮書が5月31日に公表され、着工に向けた環境影響評価(アセスメント)の手続きがようやく進むことになった。公表は予定から2カ月近く遅れたものの、2023年春の敦賀開業から迅速な着工に向け、必要なアセスの期間は確保した。福井県幹部は「公表はぎりぎりだった。これ以上遅れたら切れ目ない着工はできなかっただろう」と胸をなで下ろした。 ⇒北陸新幹線、東小浜駅周辺に新駅 アセスに要する期間は約4年。配慮書に示したルートや駅位置の範囲内で19~22年度にアセスを行い、地下水や生態系、文化財への影響などを考慮して最終的なルートを決める。財源を確保するなどの条件が整えば、23年春ごろの着工が可能となる。 建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構によると、おおまかなルートなどの選定に向けた地形やボーリング調査は3月に終了。3月末ごろにはルートを示し、ア