2022年4月10日は伝説の一日となった。マリーンズ佐々木朗希投手がバファローズ相手に完全試合を達成した。 令和の怪物と呼ばれる若者の異次元の投球はもちろんだが、忘れてはいけないのがバッテリーを組んだルーキー松川虎生捕手(市立和歌山高校出身)の存在だ。18歳の完全試合捕手は日本プロ野球史上初。今後も語り継がれるであろう出来事となった。 「ノーヒットは試合の中盤ぐらいから、あるかなと思っていましたけど、完全試合は正直、意識をしていませんでした。自分も9回制の試合では完全試合もノーヒットノーランも初めての経験でした」 偉業の一翼を担った松川は試合後、特別に興奮した表情を見せることもなく笑顔を見せながらも冷静に振り返った。 完全試合の前日に2人で話していたこと 試合前日の4月9日。2人は夕食を共にしている。たわいもない話もあったが、その場でみっちりと打ち合わせを重ね、当日を迎えていた。 「食事を