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品質の検索結果41 - 49 件 / 49件

  • 営業部長の罵声に負けた設計課長

    足を踏み外した瞬間 C社は先代社長が技術畑だったこともあり、堅実な設計に定評があった。その分、設計部門では保守的な考えが根強かった。この姿勢に不満を持っていたのが、営業部長だ。彼は「顧客の要求を全て引き受ける」ことこそがビジネスの鍵であると考え、強気の受注方針を採った。そして、それが功を奏して売り上げが拡大。営業部門の発言力は、社内でも抵抗できる者がいなくなるほど強大になっていった。 営業部門は注文を受ける前に「できるかできないか」を議論するようでは、新たな注文は取れないと考えていた。まずはどんな依頼でも受注した上で技術を開発し、顧客が望む製品を造るべきだという姿勢だった。これに対し、設計部門は高い技術力を持ってはいるが、安請け合いを極端に嫌う風土があった。 設計部門は決して技術的な挑戦から逃げているわけではなかった。営業部門からの受注可否の打診に対し、現在の技術力など客観的な状況を踏まえ

      営業部長の罵声に負けた設計課長
    • 小林製薬の紅麹問題、絞り込まれてきた「成分X」の正体

      この記事の3つのポイント 死亡例や入院例が出ている小林製薬の紅麹問題で原因究明が進んでいる 不明の「成分X」は分子量150~250の環状構造を有する化合物のようだ 小林製薬は今後、厚生労働省などと引き続き検証を進めていく 小林製薬が製造する独自の紅麹(こうじ)原料を含む機能性表示食品「紅麹コレステヘルプ」を摂取した人が健康被害を訴え、死亡例や入院例が出ている問題で、2024年3月29日、同社は記者会見を開催。紅麹原料の一部のロットで検出された不明の「成分X」について、分子量150~250の環状構造を有する化合物であり、これまでに、プべルル酸などいくつかの既知の化合物に絞り込んでいることを明らかにした。 小林製薬によれば、大阪工場(大阪市淀川区)では紅麹菌の菌株A、菌株Bを用いて紅麹原料を製造。最終製品の特性に応じて使い分けていた。いずれも、凍結保存しておいた紅麹菌株をいったん液体培地(生育

        小林製薬の紅麹問題、絞り込まれてきた「成分X」の正体
      • ダイハツ「不正発覚ルート」が映す闇深さ…あらゆる企業が学ぶべき“3つの教訓”とは?

        1978年生まれ。未来調達研究所株式会社所属。大阪大学経済学部卒業後、電機メーカー、自動車メーカーに勤務。原価企画、調達・購買に従業。現在は、製造業を中心としたコンサルティングを行う。『牛丼一杯の儲けは9円』『営業と詐欺のあいだ』『未来の稼ぎ方』(以上、幻冬舎新書)、『製造業の現場バイヤーが教える 調達力・購買力の基礎を身につける本』『調達・購買の教科書』(ともに日刊工業新聞社)など多数の著書がある。 サプライチェーン難問山積 企業のサプライチェーンが、かつてないほど混乱している。円安、新型コロナウイルス、原油高、ウクライナ戦争、中国の人権問題…etc、サプライチェーン担当者が頭を抱える難題・課題は山積みだ。コスト削減や原価低減、サプライチェーン改革の専門家である坂口孝則氏が解説する。 バックナンバー一覧 ダイハツ工業の品質不正問題で、国土交通省が是正命令を出すことを検討している。不正が長

          ダイハツ「不正発覚ルート」が映す闇深さ…あらゆる企業が学ぶべき“3つの教訓”とは?
        • 出荷を死守せよと言われ、追い詰められた品質保証の課長

          ジェムコ日本経営 本部長コンサルタント、経営学修士(MBA)、大阪産業大学 経営学部商学科 非常勤講師 足を踏み外した瞬間 有り余る人員を確保している工場は、恐らく少数だろう。現実には人員をなかなか確保できず、ぎりぎりの状態で生産を行っている工場が多い。そうした工場では病欠や出張などで誰かが不在になると、たちまち業務が回らなくなってしまう。さらに言えば、作業者は常に過負荷になっていて有給休暇を取ることもかなわず、モチベーションの低下や退職者の増加など、悩ましい問題を抱えているものだ。 D社の工場も例に漏れず、ぎりぎりの人員で生産活動を続けていた。特に出荷検査を担当している品質保証課では、検査員の人数が生産計画から算出される必要人員よりも1人少なかった。検査員の誰か1人でも欠勤すると、出荷検査が間に合わなくなってしまう。そのため、検査員の資格を持った課長や部長が欠勤者の穴埋めをすることが半ば

            出荷を死守せよと言われ、追い詰められた品質保証の課長
          • ダイハツの大規模不正問題、全車種生産停止の影響と軽自動車業界再編の可能性 親会社のトヨタ自動車が何らかの形で再編を仕掛けても不思議ではないが… | JBpress (ジェイビープレス)

            (井元 康一郎:自動車ジャーナリスト) 型式認証が取り消されれば生産再開は果てしなく遠のく 4月28日に内部告発で露見した、東南アジア向け車両に端を発したダイハツ工業の型式認証不正問題。それから8カ月近くが経った12月20日、ダイハツは全モデルの出荷停止に踏み切った。 同日公表された第三者委員会の報告書によれば、国内の28モデルをはじめ、現行車種のすべてで不正が認められたという。このスキャンダルは軽・小型車戦略をダイハツに依存する親会社のトヨタ自動車にとっても最悪のシナリオとなった。 型式認証とは国土交通省からそのモデルを大量生産していいですよという許可を受けるためのもの。同じ構造のものを決まった工法で作れば1台1台安全性や環境性能を審査しなくても問題は起こらないという考え方に基づく制度で、世界で広く採用されている。 いったん認証を取ってしまえば自動車メーカーとしてはこんなに楽なものはない

              ダイハツの大規模不正問題、全車種生産停止の影響と軽自動車業界再編の可能性 親会社のトヨタ自動車が何らかの形で再編を仕掛けても不思議ではないが… | JBpress (ジェイビープレス)
            • JISX25010:2013 システム及びソフトウェア製品の品質要求及び評価(SQuaRE)-システム及びソフトウェア品質モデル

              X 25010:2013 (ISO/IEC 25010:2011) (1) 2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 目 次 ページ 序文 ··································································································································· 1 1 適用範囲 ························································································································· 3 2 適合性·············

                JISX25010:2013 システム及びソフトウェア製品の品質要求及び評価(SQuaRE)-システム及びソフトウェア品質モデル
              • 品質コミュニティがつなぐ、QAチームと開発者の新たな可能性

                Exploring the Power of Turbo Streams & Action Cable | RailsConf2023

                  品質コミュニティがつなぐ、QAチームと開発者の新たな可能性
                • ダイハツの不正行為は1989年から--新たに174個、対象車種はOEM含み64車種・3エンジン

                  ダイハツ工業(ダイハツ)は12月20日、4月のドアトリム不正を発端とする一連の調査報告書を受領し、今後の対応と併せて国土交通省や経済産業省へ報告したと発表した。 調査の結果、4月のドアトリム不正、5月のポール側面衝突試験不正に加えて、新たに25の試験項目で174個の不正行為を確認。認証試験に合格するための意図的な不正に加え、合格を見込むものの確実にするための不正も含むという。 対象は64車種・3エンジン--トヨタ、マツダなどへのOEM含み 不正行為が確認された車種は、すでに生産を終了したものも含め、64車種・3エンジン(生産・開発中および生産終了車種の合計)。この中には、「ダイハツ」ブランドの車種に加え、トヨタ自動車(トヨタ)、マツダ、SUBARUへOEM供給をしている車種も含む。 あわせて、国内外で生産中の全てのダイハツ開発車種の出荷を一旦停止することも発表した。 不正行為の類似案件は1

                    ダイハツの不正行為は1989年から--新たに174個、対象車種はOEM含み64車種・3エンジン
                  • ダイハツ、2度の不正発覚!不祥事組織にプレッシャーはつきもの…では「足りない」のは?

                    1978年生まれ。未来調達研究所株式会社所属。大阪大学経済学部卒業後、電機メーカー、自動車メーカーに勤務。原価企画、調達・購買に従業。現在は、製造業を中心としたコンサルティングを行う。『牛丼一杯の儲けは9円』『営業と詐欺のあいだ』『未来の稼ぎ方』(以上、幻冬舎新書)、『製造業の現場バイヤーが教える 調達力・購買力の基礎を身につける本』『調達・購買の教科書』(ともに日刊工業新聞社)など多数の著書がある。 サプライチェーン難問山積 企業のサプライチェーンが、かつてないほど混乱している。円安、新型コロナウイルス、原油高、ウクライナ戦争、中国の人権問題…etc、サプライチェーン担当者が頭を抱える難題・課題は山積みだ。コスト削減や原価低減、サプライチェーン改革の専門家である坂口孝則氏が解説する。 バックナンバー一覧 ダイハツ工業の不正でトヨタ自動車の豊田章男会長も謝罪する事態に。いったい何が不正の温

                      ダイハツ、2度の不正発覚!不祥事組織にプレッシャーはつきもの…では「足りない」のは?