関東大震災から100年を迎えるのにあわせ、NHKは2、3の両日(2日=午後10時、3日=午後9時)、NHKスペシャル「映像記録 関東大震災 帝都壊滅の三日間」を放送する。発生後3日間を撮影した当時のフィルム映像を高精細・カラー化。1カットずつ場所と時間を特定し、証言音声とともに全容に迫る。 番組では時系列で映像を振り返る。火災や混乱に陥る人々、3万8000人以上が亡くなった火災旋風、多くの朝鮮人が虐殺される発端となったデマが飛び交う経緯を描く。 記録映画は残されていたが、撮影場所と時間が特定できず、実態の解明が進まなかった。木村春奈第2制作センターチーフ・プロデューサーによると、今回は高精細化など技術の進歩で実現できた一方、絵はがきなどを元に考証を重ね、手作業で色を入れるなど地道な作業を施した。「人々の表情まで分かるようになったことが大きい」と語るように、火災の進行が分かるにつれ動揺する群