炭化カルシウムをドラム缶から取り出す作業で、アセチレンガスの爆発火災が起こり、作業員1名が死亡した。作業員が定められた手順を守らずに、ドラム缶の蓋を開けたことが原因とされた。炭化カルシウムは水と反応して可燃性ガスのアセチレンを発生する。定められた手順はアセチレンガスが発生している場合にも対応でき、外観検査後に窒素雰囲気中で取り出すことになっていた。管理不十分と作業手順無視の結果である。 アセチレンガスを製造する工場で、炭化カルシウムをドラム缶から取り出す作業中、内部に充満していたアセチレンガスが爆発した。ドラム缶の上蓋が飛び、作業者の顔面に当たり、その衝撃で転倒して後頭部を強打し、死亡した。アセチレンガス発生の反応式を図3に示す。図2参照