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  • 4-大昔化物双紙【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    【前回のあらすじ】 一つ目小僧は越後の大入道に家督を譲られ、今入道と名乗って諸国化け修行に出ます。 一方、丹波のヒヒは見越入道を養子に迎え、今入道に一泡吹かせるように命じます。 ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 大昔化物双紙 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション (6ページ目です) ※画像は拡大できます。 【原文】 ここに化けの里とて、数多《あまた》の化け物、現《うつゝ》を抜かす廓《くるハ》有り。 中にも長首屋《ながくびや》のお六《ろく》、大寒屋《おゝさむや》の雪の夜とて、その頃 名代《なだい》の全盛有りけり。 この廓の素見《すけん》、玉蜀黍《たうもろこし》の化け物、西瓜《すいくハ》の化け物、そゝり歌で出掛ける。 「とんだ美しいもんだ」 「エウ、たうもろや、これからちつと、もゝんぢい横丁を冷やかそふじやァねへか」 「おゝ、笑止《

      4-大昔化物双紙【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    • 2-豆腐小僧 ~『夭怪着到牒』~【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

      豆腐小僧の画像として一番よく引用されるのが、『夭怪着到牒《ばけものちゃくとうちょう》』(北尾政美画、天明八(1788)年刊)の挿絵のものです。 ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 夭怪着到牒 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション(3ページ目です) ※画像は拡大できます。 【原文】 化け物ゝ親玉見越入道現れ、手下の化け共を呼び出だす。 入道の孫、大頭小僧、雨のそぼ降る夜、豆腐屋を脅かし、一丁占めてくる。 【現代語訳】 化け物の親玉見越入道が現れ、手下の化け物どもを呼び出します。 見越入道の孫の大頭小僧は、雨がしとしと降る夜、豆腐屋を脅かし、豆腐を一丁奪ってきます。 【解説】 実は、ここでは豆腐小僧と言う名称は一切出てこず、描かれている妖怪はあくまでも大頭小僧とされてるんですよね。 というわけで、何だかよく分からなくなってきたので、次

        2-豆腐小僧 ~『夭怪着到牒』~【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
      • ➉五つの女のドクロの謎 ~日本の推理小説作家:江戸川乱歩・小酒井不木・夢野久作~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

        最後は番外編です。 「仕掛物」が収録されている、井原西鶴『本朝桜陰比事』(元禄二[一六八九]年刊)と日本の推理小説作家(探偵小説作家)とのかかわりをちょっとだけ。 『怪人二十面相』や『少年探偵団』シリーズでおなじみの江戸川乱歩《えどがわらんぽ》は、『本朝桜陰比事』のオリジナルを所蔵していました。 ※江戸川乱歩邸に行った時の写真。 ameblo.jp 残念ながら乱歩は『本朝桜陰比事』については『原始法医学書と探偵小説』(昭和二十六年発表)というエッセーでほんの少し触れている程度です。 ※『原始法医学書と探偵小説』が収録されている書籍。 www.aozora.gr.jp ただ、乱歩の『お勢《せい》登場』(大正十五年発表)という話に長持が登場します。www.aozora.gr.jp 長持は昔の家によくあった、衣類などを収めた蓋がついた長方形の大きな木箱です。 お勢の旦那さんは子供とのかくれんぼで

          ➉五つの女のドクロの謎 ~日本の推理小説作家:江戸川乱歩・小酒井不木・夢野久作~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
        • ④五つの女のドクロの謎 ~④井原西鶴「仕掛物は水になす桂川」『本朝桜陰比事』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

          kihiminhamame.hatenablog.com 前回、物語の舞台がどこか京都の地図を見てみたのですが、そもそも、しっかり本文を読んだら、お奉行様じゃなくても、事件の真相がすぐに分かるということに気づきましたヾ(๑╹◡╹)ノ" まず、町で珍しい出来事がなくて困るのは、出版者か芝居関係者ぐらいしかいませんよね。 五月雨で濁った桂川を流れてきたはずなのに、汚れてもいない新しい長持。 明らかに不自然で仕組んだものだとわかりますね。 こんな物が作れるのは、出版者と芝居関係者、どちらかというと? 以上の事だけでもう、お奉行様は、芝居関係者が仕組んだものだと分かったわけです。 とりあえずカギを開させたのは、中がどうなっているか確認するためでしょう。 川を長い距離流れたのなら、多少は浸水しているはずですものね。 ドクロだけ古いのも不自然。 「見つけたのは一人か大勢か」と聞いたのは、犯人を特定する

            ④五つの女のドクロの謎 ~④井原西鶴「仕掛物は水になす桂川」『本朝桜陰比事』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
          • ③化物夜更顔見世【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

            【前回のあらすじ】 百物語のたびに人間に呼び出されてはかなわんと、越後の大入道の呼びかけで化け物どもは、人間の百物語をして人間を呼び出し、人間を懲らしめてやろうとします。 そこに、「しばらく!しばらく!」という声とともにやってきた者が??? ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 化物夜更顔見世 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション (5ページ目です) ※画像は拡大できます。 【原文】 「それ赤本《あかほん》の大入道《おうにうどう》と坂田《さかた》の金時《きんとき》ハ、鰒《ふぐ》に大根《だいこん》、鴨《かも》に葱《ねぎ》、奴豆腐《やつこどうふ》に唐辛子《とうがらし》、梅《むめ》に鶯《うぐいす》、竹《たけ》に虎《とら》、桜に駒《こま》か、粟鶉《あわうづら》の初会《はつくわい》、怪力乱神《くわいりよくらんしん》を語らずと雖《いえど》も、眼

              ③化物夜更顔見世【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
            • ⑨化物夜更顔見世【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

              【前回までのあらすじ】 ⼤⼊道は、悪巧みを⾒逃してもらう代わりに⼆⼈の⼦供(姉・お六、弟・ちょろけん⼩僧)を⽩猿に差し出します。 お六と⽩猿の付き⼈与四郎は恋仲になったのですが、お六には川太郎という許婚がいて、⼤⼊道は川太郎から⽀度⾦を受け取ってしまっています。 川太郎に⽀度⾦を返せばお六は⾃由の⾝になると考え、与四郎は欲庵という藪医者から返す当ての無い⾦を借ります。 お六は野良狐の家に忍び込み、⼤⾦が⼊った包みを盗み出しますが。。。 ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 化物夜更顔見世 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション (10ページ目です) ※画像は拡大できます。 【原文】 欲庵ハ、与四良に貸した金、約束に済まぬ故、「お六を連れ帰り、女房《にようぼう》にせん」と、色/\難題を言ゝて、与四良を手込めに打擲《てうちやく》[ちょうち

                ⑨化物夜更顔見世【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
              • ⓪油盗老女の運命は?~井原西鶴「身を捨てて油壺」『西鶴諸国はなし』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                ネタがなくて困っておりましたところ、開物発事 (id:Kaimotu_Hatuji) さんが、姥ヶ池の伝説について書かれていらっしゃいましたので、www.zero-position.com 便乗して、この伝説に関連する、井原西鶴『西鶴諸国はなし』巻5の6「身を捨てて油壺」というお話を、今回から取り上げたいと思いますヾ(๑╹◡╹)ノ" どうしよう、お化けが出て来る話だったら怖いな~ヾ(๑╹◡╹)ノ" お前は自分自身が怖いのか?ヾ(๑╹◡╹)ノ" 次回からちゃんと読み始めますが、今回は久々にくずし字クイズをヾ(๑╹◡╹)ノ" 井原西鶴『西鶴諸国はなし』貞享二(1685)年刊 西鶴諸国はなし : 大下馬. 巻5 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しております。 目次の部分を抜粋しましたヾ(๑╹◡╹)ノ" ヒント付きで

                  ⓪油盗老女の運命は?~井原西鶴「身を捨てて油壺」『西鶴諸国はなし』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                • 「ぷいぷい、すげえ」綾辻行人先生が小野不由美先生にモルカー2期の情報を伝えた結果を報告→ファンはこんな期待も

                  綾辻行人 @ayatsujiyukito ミステリ&ホラーがほぼ専門の小説家。著書に『十角館の殺人』『Another』『霧越邸殺人事件』『殺人鬼』『深泥丘奇談』等があります。偏愛している自作は『暗黒館の殺人』。「館」シリーズ第10作『双子館の殺人』を現在、執筆中です。 インスタはこちら instagram.com/ayatsujiyukito…

                    「ぷいぷい、すげえ」綾辻行人先生が小野不由美先生にモルカー2期の情報を伝えた結果を報告→ファンはこんな期待も
                  • ⑦化物夜更顔見世【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                    【前回までのあらすじ】 悪だくみを見逃してもらう代わりに、大入道は白猿に二人の子ども(姉・お六、弟・ちょろけん小僧)を差し出します。 白猿の付き人の与四郎と恋仲となったお六ですが、お六には川太郎という許婚が。 しかも、大入道は川太郎から支度金として六十四両を受け取って使ってしまっています。 ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 化物夜更顔見世 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション (9ページ目です) ※画像は拡大できます。 【原文】 お六を度/\入道《にうどう》より迎ひの来るも、許婚《いゝなづけ》の川太郎、お六へ支度金河童六十四 両《れう》金突《かねつ》く[「鐘撞《かねつ》く」とかけた]故《ゆへ》、返さねばならぬお六とハ思ふが、 「河童へ六十四両を返したら、お六を返さいでもよかろふ」と、至極欲庵《しごくよくあん》と言う山医者《やまい

                      ⑦化物夜更顔見世【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                    • [6]世界の借屋大将 ~井原西鶴『日本永代蔵』巻二の一~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                      日本永代蔵 6巻 [1] - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 【原文】 娘《むすめ》大人《おとな》しく成《な》りて、頓《やが》て娌入《よめい》り屏風《べうぶ》を拵《こしら》へ取らせけるに、 「洛中盡《らくちゆうづ》くしを見たらバ、見ぬ所《ところ》を歩行《ありき》たがるべし。 源氏、伊勢物語ハ、心の徒《いたづら》になりぬべき物なり」 と、多田《たゞ》の銀山《かなやま》出盛《でさか》りし有様、書《か》ゝせける。 此の心からハ、いろは哥[ここでは「いろはにほへと~」のいろは四十七文字のことではなく、いろは短歌(後述)のこと]を作りて誦《よ》ませ、女寺《をんなでら》へも遣《や》らずして、筆の道《みち》を教《をし》へ、酔《ゑ》ひもせず[いろは四十七文字の最後の一節]京[いろは四十七文字の最後に「京」が加えられる

                        [6]世界の借屋大将 ~井原西鶴『日本永代蔵』巻二の一~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                      • まとめ『浦島太郎』 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                        このブログは、ほんのちょっとだけ充電期間に入ります(๑╹◡╹)ノ" なので、次のシリーズが始まるまで、過去に取り上げた作品をご覧になってお待ちくださいヾ(๑╹◡╹)ノ" 今回は検索からご覧になってくださる方が多い『浦島太郎』のまとめ読み用リンクをどうぞ ヾ(๑╹◡╹)ノ" 一話の分量はそれほど多くないので、まとめてだと案外すぐ読めちゃいますよヾ(๑╹◡╹)ノ" kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.h

                          まとめ『浦島太郎』 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                        • [7]世界の借屋大将 ~井原西鶴『日本永代蔵』巻二の一~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                          日本永代蔵 6巻 [1] - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 【原文】 三人の客《きやく》、座《ざ》に着《つ》く時《とき》、臺所《だいどころ》に摺鉢《すりばち》の音、響き渡れバ、客《きやく》、耳《ミゝ》を喜バせ、是を推《すい》して、 「皮鯨《かハくじら》の吸物《すひもの》」 と言へバ、 「いや/\、初めてなれば、雑煮《ざうに》なるべし」 と言ふ。 又一人ハ、良く考えて、 「煮麺《にうめん》」 と落ち付きける。 必《かなら》ず言ふ事にして可笑《おか》し。 藤市《ふじいち》出でて、三人に世渡《よわた》りの大事を物語して聞《き》かせける。 一人申セしハ、 「今日《こんにち》の七草《なゝくさ》と言ふ謂《いハ》れハ、如何なる事ぞ」 と尋《たづ》ねける。 「あれハ神代《かミよ》の始末始《しまつハじ》め、増水《ぞう

                            [7]世界の借屋大将 ~井原西鶴『日本永代蔵』巻二の一~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                          • [5]世界の借屋大将 ~井原西鶴『日本永代蔵』巻二の一~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                            日本永代蔵 6巻 [1] - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 【原文】 「早《はや》、渡して帰りぬ」 「此の家《いへ》に奉公《ほうこう》する程《ほど》にも無き者《もの》ぞ。 温《ぬく》もりの冷めぬを請け取りし事よ」 と、又、目《め》を懸《か》けしに、思ひの外《ほか》に減《かん》の立つ事、手代《てだい》、我《が》を折りて、喰《く》ひもせぬ餅《もち》に口を開《あ》きける。 其《そ》の年《とし》明《あ》けて、夏《なつ》になり、東寺《とうじ》辺りの里人《さとびと》、茄子《なすび》の初生《はつな》りを目籠《めかご》に入れて賣《う》り来《き》たるを、七十五日の齢《よハひ》、是楽しミの一つハ弐文、二つハ三文に値段《ねだん》を定《さだ》め、何《いづ》れか二つ取らぬ仁《ひと》ハ無し。 藤市《ふじいち》ハ一つを二文に買い

                              [5]世界の借屋大将 ~井原西鶴『日本永代蔵』巻二の一~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                            • ⑨五つの女のドクロの謎 ~②西鶴と西村本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                              そういえば、「不思議は妙」の挿絵を紹介するのを忘れてましたヾ(๑╹◡╹)ノ" 『御伽比丘尼』4-5 国立国会図書館 (貞享四[一六八七]年刊) 御伽比丘尼 5巻. [4] - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 さすが、武士のみなさん、生首を怖がるどころか、ちょっと楽しんでる様子ですね(笑) ちなみに、西鶴の作品の挿絵にこんなのがあります。 左:『諸艶大鑑』4-3 国立国会図書館 (貞享元[一六八四]年刊) 諸艶大鑑 8巻. [2] - 国立国会図書館デジタルコレクション 右:『西鶴諸国』2-5 国立国会図書館 (貞享二[一六八五]年刊) 西鶴諸国はなし : 大下馬. 巻2 - 国立国会図書館デジタルコレクション まあ、ここではこんなのがあるというだけにとどめて、これ以上は何も言うまいwヾ(๑╹◡╹)ノ

                                ⑨五つの女のドクロの謎 ~②西鶴と西村本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                              • ④火を吹く妖怪と口裂け女 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                今回と次回は、ほんの少しだけ、今回の「油盗老女の運命は?~井原西鶴「身を捨てて油壺」『西鶴諸国はなし』~」にお寄せいただいたブコメにお返事をヾ(๑╹◡╹)ノ" ほとんどブコメにお返事ができませんが、必ず全て目を通させていただいておりますよ!ヾ(๑╹◡╹)ノ" id:Kitajskaya さん 老女の結末は可哀想でしたね。射落とされた首は口から火を吹くとありますが、江戸時代にもこのような描写があったことには驚きです。怪獣映画には怪獣が口から火を噴きますが、その原点はここだったのでしょうか? さすがにルーツまでは未調査ですが、火を吹く妖怪は、「身を捨てて油壺」以外にも、この時代、ちょこちょこ見かけるんですよヾ(๑╹◡╹)ノ" 一例をあげますと、「身を捨てて油壺」以前の作品では、『曽呂里物語』に出て来る鬼女とかヾ(๑╹◡╹)ノ" 『曽呂里物語』[寛文三(一六六三)年刊]巻1の3 ※北海道大学附属

                                  ④火を吹く妖怪と口裂け女 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                • Amazonプライム・ビデオで1月に配信終了の作品【洋画・海外ドラマ】 - フロントロウ | グローカルなメディア

                                  Amazonプライム・ビデオで、1月に配信が終了となる洋画・海外ドラマ作品をまとめました。(フロントロウ編集部) ※作品の配信期間は、配信終了の発表後にも延長されることがあります。 映画1月1日 『サム・ペキンパー 情熱と美学』 『ゴーストハンターズ オバケのヒューゴと氷の魔人』 1月9日 『ジョン・ウィック』 『ジョン・ウィック:チャプター2』 1月10日 『エージェント・マロリー』 1月11日 『ブレイブ』 『スナイパー/狙撃』 『ハムレット』 11月15日 『ビバリーヒルズ・コップ』 『ビバリーヒルズ・コップ2』 『ビバリーヒルズ・コップ3』 『キャスト・アウェイ』 『スクール・オブ・ロック』 『シャッター アイランド』 『ビューティフル・マインド』 11月17日 『アド・アストラ』 11月18日 『Cunning Stunts』 『Orgullo Pasión y Gloria.

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                                  • 【速報】5ch運営に対し専ブラJanestyle陣営がクーデター!5chとTalkに分裂か・・・ : 哲学ニュースnwk

                                    2023年07月10日19:06 【速報】5ch運営に対し専ブラJanestyle陣営がクーデター!5chとTalkに分裂か・・・ Tweet 1: 名無しさん@おーぷん 23/07/10(月) 18:31:55 ID:0Zuz ほとんどの専用ブラウザが5ch.netのサポートを全面終了→このtalkへ移行 つまり、5chは存在するが専用ブラウザは反旗を翻しほとんどTalkへ移行したので 恐らく5ch.netは衰退の道を辿ると思われる 5chのスレは通常のネットブラウザから閲覧出来るが 通常ブラウザの5chは死ぬほど使いづらいので注意 Roninは5chのサービスであるので 払った金は全てパーになる模様 chmateはまだ未対応、アプデを待とう! 267 名無しさん[] 2023/07/10(月) 17:50:34.77 ID:oLi09 どの専ブラもJanestyleを介してAPI取得し

                                      【速報】5ch運営に対し専ブラJanestyle陣営がクーデター!5chとTalkに分裂か・・・ : 哲学ニュースnwk
                                    • ⑤五つの女のドクロの謎 ~①西村本「不思議は妙、妙は不思議」『御伽比丘尼』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                      今回は、西村市郎右衛門作『御伽比丘尼《おとぎびくに》』[貞享四(一六八七)年刊]巻四の五「不思議は妙、妙は不思議」というお話を紹介します。 あれ?ドクロの謎はどうなったの? 西村市郎右衛門は、井原西鶴と同時代の作家で、『御伽比丘尼』は怪談話を集めた短編小説集です。 ねえ、人の話を聞いてよ! お前は人じゃない、妖怪だヾ(๑╹◡╹)ノ" ※下に現代語訳と解説があります。 西村市郎右衛門『御伽比丘尼』[貞享四(一六八七)年刊] 御伽比丘尼 5巻. [4] - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 ㊄「不思議は妙《めう》、妙は不思議 付けたり百物語」 武蔵の或る邊りに、何がしとかや言へる士あり。 老苦《らうく》心ならず、名跡《みやうせき》ハ息《そく》に譲り与へて、世事《せじ》を知らず遁《のが》れ居て、心

                                        ⑤五つの女のドクロの謎 ~①西村本「不思議は妙、妙は不思議」『御伽比丘尼』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                      • [9]藤屋市兵衛 ~『町人考見録』より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                        徳川時代商業叢書 苐一 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【現代語訳】 二代目の市兵衛も、長崎に手代を派遣して商売をしました。 その他に、少しずつ堅実な町貸し[町人相手の金貸し]もしました。 商品は蔵に積んでおいて、利益が出ないときは、売らずにいつまでも貯えておいたので、遠くから入手した貴重な商品なども多く所持し、堅実な暮らし向きを保っていました。 しかし、三代目の市兵衛は、素行不良でぜいたく者だったので、次第に日々の出費が多くなりました。 二代目のように堅実に商品を蓄えておくのは、手っ取り早く金にならないのでやらず、その上、どんぶり勘定なので、収入と支出の計算がいつも合わないようになり、日々の出費も増える一方で、おさまりませんでした。 そして、ふと大名貸し[大名相手の金貸し]を始め、やめたくても引くに引けなくなってしまい、よそから借金までしましたが、それでも首が回らなくなり、十四、

                                          [9]藤屋市兵衛 ~『町人考見録』より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                        • 8-大昔化物双紙【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                          【前回までのあらすじ】 遊郭の化けの里で、越後の大入道の跡を継いだ今入道と、丹後のヒヒの養子の見越入道は、新屋の毛女郎を巡って争いになりました。 見越入道は諦めて引き下がったようですが、今入道が親から貰った目をくりぬいて毛女郎に渡しているのを、ヒヒのスパイの手水鉢の化け物に見られてしまい。。。 ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 大昔化物双紙 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション (8ページ目です) ※画像は拡大できます。 【原文】 見越入道は今入道に大きに凹《へこ》まされしかバ、親分の狒《ひ》ゝ、大きに腹を立ち、 「年寄つての里通いは余りでかさぬ事ながら、見越が恥を雪《すゝ》がん」 と新屋の毛女郎を揚《あ》げ詰《ず》めにしておく。 「ヤイ小僧、如何《いか》に年が行《ゆ》かぬとて、親の譲りし一つの目を、毛女郎のために刳《く》り貫《

                                            8-大昔化物双紙【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                          • ⑥化物夜更顔見世【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                            【前回までのあらすじ】 大入道たちが人間の百物語をして呼び出した人間は、こともあろうか化け物の天敵坂田金時を演じる白猿でした。 大入道は見逃してもらう代わりに、二人の子ども(姉・お六、弟・ちょろけん小僧)を白猿に差し出しました。 白猿の家で大切に養われる大入道の二人の子どもでしたが、姉のお六は白猿の付き人の与四郎と禁断の恋に落ちてしまうのでした。 ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 化物夜更顔見世 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション (8ページ目です) ※画像は拡大できます。 【原文】 お六は川太郎と許婚《いゝなづけ》ありければ、入道、少々《セう/\》工面《くめん》の悪しき時、お六が支度金《したくきん》、河童《かつぱ》六十四両取りける故《ゆへ》、河童もお六が「今帰るか/\」と待ちても帰らぬ故、躍起《やつき》として入道を決め付ける

                                              ⑥化物夜更顔見世【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                            • [10]藤屋市兵衛 ~『古今犬著聞集』より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                              今回、紹介する資料は、椋梨一雪《むくなしいっせつ》作『古今犬著聞集《ここんいぬちょもんじゅう》』[天和四(一六八四)年成立]巻六「藤屋市兵衛が事」です。 『日本永代蔵』の出版が貞享五(一六八八)年なので、ほぼ同時期に書かれた資料です。 ちなみに、『古今犬著聞集』巻十二「幽霊成仏之事」は、以前取り上げた「累ヶ淵」のお話の初出です。 kihiminhamame.hatenablog.com ※『古今犬著聞集』(東北大学附属図書館所蔵) 国書データベース 【原文】 藤屋市兵衛が事 一、室町御池町、藤屋市兵衛ハ、朝夕の火を焼くゟ外《ほか》にハ、湯茶も沸かさず、咽《のど》の乾く時ハ、隣家に行きて呑みつ。 髪も五日六日に一度づゝ結わせ、夏ハ帷子《かたびら》一つを洗い替えして、着替えも持ち侍らず。 冬ハ木綿布子の古き二つ三つの外は無し。 食ふ物とて、黒米飯《くろこめめし》に糠味噌汁《ぬかみそじる》、焼き

                                                [10]藤屋市兵衛 ~『古今犬著聞集』より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                              • ⑦五つの女のドクロの謎 ~③西村本「不思議は妙、妙は不思議」『御伽比丘尼』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                ※下に現代語訳と解説があります。 西村市郎右衛門『御伽比丘尼』[貞享四(一六八七)年刊] 御伽比丘尼 5巻. [4] - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 斯《か》くて遠寺《えんじ》の鐘、里の鶏《くたかけ》、東雲《しののめ》を告ぐるに、各《おのおの》起《お》き出《い》でて見れバ、只今《ただいま》切《き》り捨《す》てたるごとき女首五つ、黒き髪《かミ》を乱《ミだ》し、翠《ミどり》の黛《ずミ》、紅《くれなゐ》の顔《かんばせ》美しきが、朱《あけ》の血潮に染ミたるを、一人/\の枕元《まくらもと》に並べ置きぬ。 座敷《ざしき》の戸ハ宵《よひ》より強く錠《でう》下ろしてあれバ、外《ほか》より通ふ窓《まど》も無し。 此の不思議さ、戸鎖《とざ》し明け出て是を見るに、更《さら》に変わる事無き女の首也けれバ、皆取

                                                  ⑦五つの女のドクロの謎 ~③西村本「不思議は妙、妙は不思議」『御伽比丘尼』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                • ②化物夜更顔見世【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                  ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 化物夜更顔見世 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション (4ページ目です) ※画像は拡大できます。 【原文】 されバ、越後《ゑちご》の国の大入道《おほにうだう》、何とか思ひけん、数多《あまた》の化け物を集め申しけるハ、 「人間は百物語とて我々が噂を順繰《じゆんぐ》り話し、その事、百と終ハる時分は、拠所無《よんどころな》く我/\役に当たりて行《ゆ》く事、有り余りと言へば、自由になりて良からぬ事、左様《さやう》に易《やす》くされてハ、後/\化け物ハ子供衆《こどもしゆ》も怖がらぬ様《よう》になるべし。 それ故、この入道が存ずるハ、人間の百物語したらバ、人間の出で来るハ疑ひ無し。 その時、この入道、天井を見セん謀《はかりごと》、その分、心得給へ」 と申しければ、皆/\入道の言葉に継ぎ、百物語を始め、灯火《

                                                    ②化物夜更顔見世【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                  • 「耳なし芳一」のルーツ?「耳きれうんいち」その衝撃の内容とは? その1 ~『曽呂里物語』巻四の九「耳切れうんいちが事」より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                    アクセス数が壊滅的になってきたので、アクセスを稼げそうなタイトルにしてみましたが、果たして効果は?ヾ(๑╹◡╹)ノ" というわけで、今回も『曽呂里物語』収録のお話を紹介します。 みなさまは「耳なし芳一」をご存知でしょうか? 小泉八雲の怪談で有名なお話ですね。 ストーリーなどは、もじのすけさん(id:mojinosuke)のブログを、ぜひご覧ください。mojinosuke.hatenablog.com 今回紹介する「耳切れうんいちが事」は、文章として残っている「耳なし芳一」系のお話としては最古のものです。 ちなみに、「耳なし芳一」系のお話は、ほかには延宝五(一六七七)年刊『宿直草《とのいぐさ》』巻二の一一「小宰相《こざいしょう》の局《つぼね》幽霊の事」があり、 小泉八雲「耳なし芳一」の直接の元になったのは、一夕散人《いっせきさんじん》作・天明二[一七八二]年刊『臥遊奇談《がゆうきだん》』巻二

                                                      「耳なし芳一」のルーツ?「耳きれうんいち」その衝撃の内容とは? その1 ~『曽呂里物語』巻四の九「耳切れうんいちが事」より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                    • 12-大昔化物双紙(完)【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                      【前回までのあらすじ】 もとの一つ目になった今入道でしたが、古入道と毛女郎から目を一つずつ譲られ、化け物大将・越後の国の三つ目入道となったのでした。 ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 大昔化物双紙 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション (12ページ目です) ※画像は拡大できます。 【原文】 酒田《さかた》の金時《きんとき》ハ、「化け物退治セん」と、手薬煉《てぐすね》して待ちけるが、三ッ目入道ハ未《いま》だ若年の事なれば、「まだ/゛\折もあらん」と、金時は悠然として目出度《めでた》き春[新年]を迎へける。 歌川画 桜川慈悲成《さきらがわじひなり》作 【現代語訳】 坂田金時《さかたのきんとき》は、化け物を退治したくてウズウズしていたのですが、三つ目入道は何しろまだ若造なので、「まだまだワシの出る幕ではないな」と、金時はゆったりと落ち

                                                        12-大昔化物双紙(完)【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                      • [まとめ]藤屋市兵衛 ~附・「世界の借屋大将」(『日本永代蔵』)挿絵~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                        藤屋市兵衛シリーズのまとめリンクですヾ(๑╹◡╹)ノ" kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com それでは最後に「世界の借屋大将」(『日本永代蔵』)の挿絵の紹介をして、藤屋市兵衛のお話は終わりたいと思います。 日本永代蔵 6巻 [1] - 国立国会図書館デジタル

                                                          [まとめ]藤屋市兵衛 ~附・「世界の借屋大将」(『日本永代蔵』)挿絵~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                        • ②五つの女のドクロの謎 ~②井原西鶴「仕掛物は水になす桂川」『本朝桜陰比事』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                          井原西鶴『本朝桜陰比事』元禄二[一六八九]年刊 新日本古典籍総合データベース ※この記事では国文学研究資料館所蔵品のデジタル公開画像を適宜加工して使用しております。 【原文】 何の御僉議《ごせんぎ》も無く、 「此の長櫃《ながひつ》ハそも/\、壹人《ひとり》して見付けし事か。 又ハ大勢して見し事か」 と御尋ね遊バされし時、 「是に罷有候《まかりありさうらふ》何がし、一人して見付け候」段、申し上げる。 「己《おのれ》、無用《むやう》の物を見付け、其の一里の者どもに難義《なんぎ》を掛《か》けたる過怠《くハたい》に、是よりすぐに四条川原《しでうがはら》に行きて、今度《こんど》桂川《かつらがは》を流《なが》れし長持《ながもち》の噂《うハさ》を、浄溜利《じやうるり》・狂言《きやうげん》に取り組《く》ミ仕《つかまつ》る事、堅く曲事《きよくじ》の由《よし》、芝居中《しばゐぢゆう》へ急度《きつと》触《ふ》れ

                                                            ②五つの女のドクロの謎 ~②井原西鶴「仕掛物は水になす桂川」『本朝桜陰比事』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                          • 1-豆腐小僧 ~『妖怪仕内評判記』~【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                            今回から数回にわたって豆腐小僧を取り上げます。 以前に読んだ作品が中心ですが、バラバラに書いていたので、この機会にまとめようかなと。 豆腐小僧の初出は恋川春町作画『妖怪仕内評判記《ばけものしうちひょうばんき》』(安永八[1779]年刊)とされています。 『妖怪仕内評判記』は、役者評判記に似せて、妖怪たちの仕内(化け方、人の脅かし方)に点数をつけるという設定です。 ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 妖怪仕内評判記 : 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション(10ページ目です) ※画像は拡大できます。 【原文】 豆腐小僧といふ化け物ハ、頭大振りにて四五歳に見へ、眼《まなこ》ばち/\と光らかし、夜、人の後に付いて送る。 これは鼬《いたち》なり。 悪くすると仇《あだ》をなす化け物なり。 「なんだか襟元から水を掛ける様《やう》。 寒くなつて

                                                              1-豆腐小僧 ~『妖怪仕内評判記』~【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                            • ①化物夜更顔見世【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                              今回から読み始めるのは、桜川慈悲成《さくらがわじひなり》作・歌川豊国画『化物夜更顔見世《ばけものよふけのかおみせ 》』(寛政三[一七九一]年刊)です。 この作品は以前にも取り上げたのですが、読み返したら雑で間違いも多かったので、再読することにしました。 妖怪物が恋しい季節になってきましたしね。 決して、ネタ切れと言うわけではありますヾ(๑╹◡╹)ノ" ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 化物夜更顔見世 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション (3ページ目です) 【原文】 罷り出《いだ》せる此《この》二冊物《にさつもの》ハ、物《もの》は物にて化物《ばけもの》成《なり》。 されど怖ひ物に非《あら》ず、恐ろしい物に非ず、まつた気《き》の利いた物では猶《なを》無し。 趣向《しゆこう》ハ新《あたら》しひ物やら、古《ふる》ひ物やら、物が物して物

                                                                ①化物夜更顔見世【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                              • ①五つの女のドクロの謎 ~①井原西鶴「仕掛物は水になす桂川」『本朝桜陰比事』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                                今回取り上げるお話は、以前、こちらの本で小説化したものを書かせていただいたお話です。 気楽に江戸奇談! RE:STORY 井原西鶴 発売日: 2018/01/26 メディア: 単行本 その時、ちょっとモヤモヤが残りましてね、そのモヤモヤを解消するために、今回取り上げたく思いますので、しばしお付き合いくださいませ。 モヤモヤの内容は次回以降にちゃんと言いますのでヾ(๑╹◡╹)ノ" 井原西鶴『本朝桜陰比事』元禄二[一六八九]年刊 新日本古典籍総合データベース ※この記事では国文学研究資料館所蔵品のデジタル公開画像を適宜加工して使用しております。 【原文】 七「仕掛物《しかけもの》ハ水に為《な》す桂川」 昔、都の町、静《しづ》かにして、珍しき取沙汰《とりざた》絶《た》へて、「何がな」と聞き耳《みゝ》立つる折節、五月雨の濁り水に、桂川《かつらがは》の瀬々《せ/゛\》を不思議なる物の流れ来たれり。

                                                                  ①五つの女のドクロの謎 ~①井原西鶴「仕掛物は水になす桂川」『本朝桜陰比事』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                                • 10-大昔化物双紙【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                                  【前回までのあらすじ】 親の越後の大入道から貰った大切な目を、愛する毛女郎に与えてしまった今入道。 それにつけこんだ丹波のヒヒは、養子の見越入道が今入道から受けた恥辱の仕返しで、遊郭の化けの里から今入道を追い出したのでした。 ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 大昔化物双紙 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション (11ページ目です) ※画像は拡大できます。 【原文】 今入道、狒《ひ》ゝに悪口《あつかう》され、化け物ゝ位《くらゐ》を廓《くるハ》より追い下げられし事を、親の古入道《ふるにうだう》密《ひそ》かに聞ゝ、子故《こゆへ》の闇《やミ》に越後の国を出でゝ、倅《せがれ》が在《あ》り処《か》を尋ね、彷徨《さまよ》ひける折から、毛女郎は今入道が後を慕《した》ひ、廓を駆け落ちして、「二人死なん」と覚悟の所へ、古入道行き合ひ、化け物だけに子

                                                                    10-大昔化物双紙【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                                  • ②油盗老女の運命は?~井原西鶴「身を捨てて油壺」『西鶴諸国はなし』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                                    ※下に現代語訳と解説がちゃんとあります。 井原西鶴『西鶴諸国はなし』貞享二(1685)年刊 西鶴諸国はなし : 大下馬. 巻5 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しております。 【原文】 神主《かんぬし》集《あつ》まり、 「毎夜《まいよ》/\、御灯火《おともしび》の火の消《き》ゆるを不思議《ふしぎ》に思ひつるに、油の無き事、如何《いか》なる犬獣《いぬけだもの》の仕業ぞかし。 忝《かたじけな》くも、御社《みやしろ》の御灯《ごとう》ハ、河刕《かしう》一国《いつこく》照《て》らさせ給ふに、宮守《ミやもり》どもの無沙汰《ぶさた》にもなる事也。 是非《ぜひ》に今宵《こよひ》は付《つ》け出し申すべし」 と、内談《ないだん》固め、弓、長刀《なぎなた》を閃《ひらめ》かし、思ひ/\の出立《いでたち》にて、内陣に忍《しの》び込《こ

                                                                      ②油盗老女の運命は?~井原西鶴「身を捨てて油壺」『西鶴諸国はなし』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                                    • ⑤化物夜更顔見世【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                                      【前回までのあらすじ】 人間の百物語で人間を呼び出して驚かせようとした大入道。 しかし、現れた人間は化け物の天敵の坂田金時を演じる白猿。 大入道は自分の子ども二人を白猿に差し出す代わりに、今日の所は見逃してもらったのでした。 ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 化物夜更顔見世 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション (7ページ目です) ※画像は拡大できます。 【原文】 お六とちよろけん小僧を白猿は我が家へ連れ来たり、鼠《ねずミ》を飼つておくやうに大事にしておく。 白猿が回しに物食いの与四良と言ゝし色男、時/゛\お六にいちやつきければ、お六ハ持ち前の我が首丈《くびたけ》に惚《ほ》れていれども、化け物ゝことなれば、言ゝかねていたりしが、弟《おとゝ》のちよろけん、姉の恋路を取り持ちける。 「わたしやお前に打ち込んで、お前のためならこの首を

                                                                        ⑤化物夜更顔見世【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                                      • ニキらのおすすめの本教えてクレメンス : 哲学ニュースnwk

                                                                        2023年01月19日10:00 ニキらのおすすめの本教えてクレメンス Tweet 1: 名無しさん@おーぷん 23/01/19(木) 00:06:29 ID:qPvI 小説、新書、なんでもええで 図書館で借りれそうなやつ希望 世界の奇妙な事なんでもいいから挙げて 3: 名無しさん@おーぷん 23/01/19(木) 00:06:53 ID:qPvI 活字に飢えてるんや 5: 名無しさん@おーぷん 23/01/19(木) 00:06:56 ID:liZx 堕落論 9: 名無しさん@おーぷん 23/01/19(木) 00:07:27 ID:qPvI >>5 安吾か!三月 10: 名無しさん@おーぷん 23/01/19(木) 00:07:29 ID:aus1 そらダレン・シャンやろ 13: 名無しさん@おーぷん 23/01/19(木) 00:07:40 ID:qPvI >>10 ピクルストラウマ

                                                                          ニキらのおすすめの本教えてクレメンス : 哲学ニュースnwk
                                                                        • ⑧化物夜更顔見世【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                                          【前回までのあらすじ】 ろくろ首のお六と人間の与四郎は恋仲になったわけですが、お六には川太郎という許婚がいて、親の大入道は川太郎から支度金を受け取ってしまっています。 川太郎に支度金を返せばお六は自由の身になると考え、与四郎は欲庵という藪医者から、「三日以内に返さなければお六を欲庵に渡す」という約束でお金を借りるのですが。。。 ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 化物夜更顔見世 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション (10ページ目です) ※画像は拡大できます。 【原文】 日切りの金、中/\与四郎《よしろう》三文の手立て引く。 「とやせん、かくや」と思ひしが、その夜、お六は花水橋《はなみづばし》の野良狐《のらぎつね》とて狐仲間の大分限《おうぶげん》あり。 この野良狐の方へ忍び入り、まんまと箱に入れある所の袱紗包《ふくさつゝ》ミ、確か

                                                                            ⑧化物夜更顔見世【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                                          • ➉化物夜更顔見世【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                                            【前回までのあらすじ】 ろくろ首のお六の許婚の川太郎に支度金を返すために、お六と恋仲となった人間の与四郎は藪医者の欲庵にお金を借ります。 花水橋の野良狐の家から盗み出した金で返済しようと、お六が包みを開けたところ、中身は金ではなくて大きな玉でした。 お六が怒って放り投げた玉を、お六の弟のちょろけん小僧が拾い、玉の力で木の葉を小判に変えて窮地を救ったのでした。 ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 化物夜更顔見世 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション (11ページ目です) ※画像は拡大できます。 【原文】 川太良、「人間に添つているお六を取り返すにハ、所詮化け物 面《づら》では始まらず」 と、良き化け巧者《こうしや》な花水橋《はなミづばし》の野良狐《のらぎつね》の方へ、数多《あまた》の手の者を引き連れ来たり、 「或《ある》いは巡礼《じ

                                                                              ➉化物夜更顔見世【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                                            • ①油盗老女の運命は?~井原西鶴「身を捨てて油壺」『西鶴諸国はなし』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                                              前回のくずし字クイズ、 正解はこちら! くずし字ってねえ、平仮名さえ覚えれば、だいたい読めるようになるんです。 なので、くずし字を読めるようになりたい方は、まず、主要な平仮名のくずし字(変体仮名)を覚えましょう! 【主要な変体仮名一覧】 国語要覧 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しております。 一応、こちらが私が愛用しているくずし字辞典ですが、ある程度くずし字が読める方でないと、使いこなすことはできないと思います。 くずし字解読辞典 普及版 東京堂出版 Amazon で、一番大事なことを忘れている方が多いのですが、たとえくずし字が読めても、書いてある内容が理解できなければ、何の意味もないので、古文を読解する勉強もお忘れなく! それでは、本文を読んで行きましょうヾ(๑╹◡╹)ノ" ※下に現代語訳と解説がちゃんと

                                                                                ①油盗老女の運命は?~井原西鶴「身を捨てて油壺」『西鶴諸国はなし』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                                              • ③五つの女のドクロの謎 ~③井原西鶴「仕掛物は水になす桂川」『本朝桜陰比事』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                                                kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com それでは、まず、昔の京都の地図を見て、「仕掛物は水になす桂川」の舞台がどこだったかをさぐってみます。 [京大絵図] - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では国文学研究資料館所蔵品のデジタル公開画像を適宜加工して使用しております。 ちょっと小さくて分かりにくいのですが、オリジナルの画像は大きいので興味がある方はリンク先からご覧くださいませ。 ①の箇所のアップです。 左の方に桂川が流れています。 黄色い丸で囲ったのが村があった場所です。 一応、原文では「里人」とあったので、「桂の里」を第一候補としておきますが、おそらく特定の村をモデルにしたわけではないと思います。 右上の二条城の周辺に行政機関が集まっています。 東奉行所と西奉行所がありますが、管轄で分けられていたわ

                                                                                  ③五つの女のドクロの謎 ~③井原西鶴「仕掛物は水になす桂川」『本朝桜陰比事』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                                                • [3]世界の借屋大将 ~井原西鶴『日本永代蔵』巻二の一~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                                                  日本永代蔵 6巻 [1] - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 【原文】 繰綿《くりわた》、塩《しほ》、酒《さけ》ハ、江戸棚《ゑどだな》の状日《じやうび》を見合《みあ》はせ、毎日《まいにち》、万事を記《しる》し置《を》けバ、紛《まぎ》れし事ハ爰《ここ》に尋《たづ》ね、洛中《らくちゆう》の重寶《てうほう》になりける。 不断《ふだん》の身持《みもち》、肌《はだ》に単襦袢《ひとへじゆばん》、大布子《おほぬのこ》綿三百目入れて、一つより外《ほか》に着《き》る事無し。 袖覆輪《そでふくりん》と言ふ事、此の人 取《と》り始めて、當世《たうセい》の風俗《ふうぞく》、見よげに始末《しまつ》になりぬ。 革足袋《かハたび》に雪踏《セつた》を履きて、終《つゐ》に大道《だいだう》を走り歩《あり》きし事無し。 一生の内に絹物《き

                                                                                    [3]世界の借屋大将 ~井原西鶴『日本永代蔵』巻二の一~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~