好評連載、今回はチベットへ! 富士山頂を上回る高原で次々と恐竜化石を発見し、ついでに強いお酒で祝杯まであげる「ドラゴンキング」の活躍をお届けします。 中国内陸部の少数民族が多く住む辺境地帯、すなわち内モンゴル自治区と新疆ウイグル自治区は、恐竜化石の出土が非常に多いことで知られている。だが、いまいち知られていないのがもうひとつの内陸辺境地帯・チベット自治区の事情だ。 チベット高原は「世界の屋根」と呼ばれ、平均標高は富士山の頂上よりも高い4000メートル前後に達する。普通に街にいるだけで高山病を発症する人がいるため、ある程度しっかりしたホテルには酸素ボンベが常備されているほどだ。 また、2006年に青海省ゴルムドからチベット自治区の区都ラサまでの鉄道(青蔵鉄道)が開通したことで以前よりはアクセスが容易になったが、チベット自治区は中国の少数民族問題のホットスポットでもある。外国人は旅行会社のツア