「自分に誠実でいたい。関わった人に次会ったとき、目を見て話したい」 「会社が好きだったから、ここにいることを黒歴史にはしたくなかった」 「結局、かわしながらうまくやるって、次世代への押しつけでしかない」 人気ブランド「アースミュージック&エコロジー」を手がけるアパレル大手「ストライプインターナショナル」(岡山市)。創業者で当時社長だった石川康晴氏は、女性社員らへのセクハラなどの問題が3月に報じられると、「報道でお騒がせしたため」との理由で、務めていた政府の男女共同参画会議の議員を辞任し、その翌々日、社長を辞任しました。セクハラは公式には認めないまま、いまは大株主として、オーナーの肩書です。それから2カ月後、現役の女性社員の実名ブログが投稿されました。「わたし加害者だったんじゃなかろうか」。その意表をつく告白は、セクハラ問題を記事にした自分のモヤモヤにも重なるものを感じました。どんな思いで書