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岩田健太郎の検索結果1 - 3 件 / 3件

  • 【識者の眼】「科学的であること 人道的であること」岩田健太郎|Web医事新報|日本医事新報社

    【識者の眼】「科学的であること 人道的であること」岩田健太郎 No.5173 (2023年06月17日発行) P.63 岩田健太郎 (神戸大学医学研究科感染治療学分野教授) 登録日: 2023-06-07 最終更新日: 2023-06-07 「終末期の患者でもコロナで面会できない。感染防御のことばかり考えていて家族が寄り添う時間が奪われてる」という批判を目にした。 事実はこれとはまったく異なる。 我々専門家はどのように家族が面会できるかを考え続けた。たとえば家族内クラスターから患者が発生したときには家族は全員、「今」感染する可能性はほぼゼロなわけで、なんならマスクなしで顔を合わせてお看取りだってできるのだ。実際、そういう提案をしたこともある。感染防御のことを科学的に考え抜くからこそ、合理的な「家族と寄り添う時間」が持てる。 しかし、こういうときに、けんもほろろに断ってくるのは感染症を専門と

    • 岩田健太郎 合理的にリスクを取って豊かな日常生活を(中央公論) - Yahoo!ニュース

      「日本では好き嫌いや快不快の問題が、容易に良い悪いの問題に変換される傾向がある」と指摘する、感染症専門医の岩田健太郎・神戸大学教授。「自分の好き嫌いは、果たして公共に適用できる類いの価値の問題なのか、個人的な好みでしかないのかはしっかり吟味しなければならない」と語る。 (『中央公論』2023年12月号より) コロナ下で迫られた「価値の交換」 健康や病気について考える時、いや、生活のあらゆる側面で、「価値の交換」を意識して判断することが重要だと私は考えている。 例えば、新型コロナウイルスが世界的に広まり、ご高齢の方、特に80歳以上の方の死亡リスクが非常に高かった2020年ごろの状況を思い出してもらいたい。まだワクチンもなく、先の見えない中で、私たちは、高齢者の生命という「価値」と、行動制限によって失われる「価値」のどちらを取るかという価値の交換の議論を迫られた。 結果としてアメリカでは100

        岩田健太郎 合理的にリスクを取って豊かな日常生活を(中央公論) - Yahoo!ニュース
      • 【識者の眼】「マスク問題で浮き彫り、『論理の一貫性』の欠如」岩田健太郎|Web医事新報|日本医事新報社

        【識者の眼】「マスク問題で浮き彫り、『論理の一貫性』の欠如」岩田健太郎 No.5176 (2023年07月08日発行) P.61 岩田健太郎 (神戸大学医学研究科感染治療学分野教授) 登録日: 2023-06-26 最終更新日: 2023-06-26 以前、某新薬を売り込みに来たメーカーが、ぼくの使っている薬は間接ビリルビンが上がるので某新薬に切り替えてはと提案してきた。 「でも間接ビリルビンが上がるだけで患者さんは元気だから」 「先生、でも間接ビリルビン高値の長期の安全性は確立していませんよ」 「それをいうなら御社の新薬の長期安全性はもっと確立していないんじゃないんですか」 「……」 こういう事を言うから業界で嫌われるのだが、要するに論理には一貫性が必要なのだ。AにはアプライするけどBにはしない、とアドホックにロジックを適用する人は論理的なのではなく、いわゆる東大論法がお好きなだけなのだ

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