なぜ、学校に行くのか 男性脳は、ゴール指向問題解決型という脳の使い方を優先している。 とっさに遠くを見て、潔くゴールを見定める。 物理空間で行うこの癖は、思考空間でも変わらない。対話においては、最初に「話の最終ゴール」=結論や目的を知りたがる。ゴールがわからないと、思考が散漫になり、相手の話がモスキート音のように聞こえてしまう。 この脳の癖を知っている私は、息子が小学校に入学するとき、小さな「男性脳」に黄色い帽子をかぶせてやりながら、これから始まる学校生活のゴールを知らせてやらなければ、と思った。 私は、息子に、こう伝えた(本当は、もっとごちゃごちゃしたことばだったけど、要約するとこんな感じ)。 「あなたはこれから、いろいろな教科を学ぶことになる。算数(これはやがて数学になるわ)、国語、理科、社会……そのすべては、この世の見方を学ぶことなの。いくつもの見方を学校は教えてくれる。やがて、その