広島県安芸高田市の石丸伸二市長(41)が10日の臨時記者会見で、7月21日告示の市長選に立候補しない考えを明らかにした。就任当初から対立した市議会との関係は修復不能な状況にある。若手市長が掲げた「改革」の是非が、次期市長選で問われることになる。 石丸市長は会見で、「議会が大々的に否決したのはあの二つぐらい」と語った。「あの二つ」とは、一般公募した2人目の副市長の選任案と、「道の駅三矢の里あきたかた」に民間企業が運営する「無印良品」を出店させるための予算案だった。 副市長の公募は、石丸市長が「変革を起こすための攻めの要」と位置づけた肝いりの政策だった。選ばれたのは、官民連携のコンサルティング業務で豊富な実績を持つ30代女性。市議会でも評価する意見があったが、賛成少数で否決となり、その後の再提案、市長の求めた再議でもくつがえらなかった。ツイッターで積極的に情報発信する市長の手法などに、反対した