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東洋経済の検索結果1 - 16 件 / 16件

  • 安すぎる大学の学費により日本社会が失ったもの

    慶應義塾大学の伊藤公平塾長が、3月に文部科学省・中央教育審議会の特別部会で「国公私立大学の設置状態にかかわらず、大学教育の質を上げていくためには、公平な競争環境を整えることが必要。国立・公立大学の家計負担は、年間150万円程度に上げるべき」と提言しました。今回は、日本の大学と学費のあり方について考えてみましょう。 文科省は火消しに回る 4月中旬に伊藤氏の提言がメディアで明らかになると、大きな波紋を呼びました。ほぼ反対一色で、SNSやネット掲示板には次のようなコメントがあふれていました。 「学費の値上げと大学教育の質の向上がどうつながるのか。私立大学と国公立大学が公平な競争をする必要があるのか。ちょっと意味がわからない」 「値上げすると、いよいよ裕福な家庭しか大学に進学できなくなる。努力すれば国公立大学で安く学べるという今の仕組みを変えるのは反対」 文科省の担当者は、早々に「あくまで提案が議

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    • 人間に近づいた「GPT-4o」3つの進化のポイント

      「私にとって魔法のようだ」ーー。サム・アルトマンCEOがそう予告していた新たなサービスがベールを脱いだ。 アメリカのOpenAIは5月13日、ChatGPTから使える新たな生成AIモデル「GPT-4o(フォー・オー)」を発表した。このAIの「知能」はこれまでのGPT-4と基本的に同じだが、応答時間を大幅に短縮するなど「使い易さ」で進化したという。 有料のGPT-4とは対照的にGPT-4oは無料ユーザーでも利用できるが、時間当たりの利用回数などが有料ユーザーに比べて制限される。無料化によってなるべく多数の利用者に使ってもらうことでChatGPTのユーザーベースを拡大し、飛躍的な進化が期待される次世代モデル「GPT-5」(まず間違いなく有料化される)のリリースに向けて足場を固めようとしている意図がうかがえる。 本稿では3つの「進化のポイント」に解説したい。 従来より「自然な会話」ができるように

        人間に近づいた「GPT-4o」3つの進化のポイント
      • 「ライドシェア」解禁1カ月、ドライバーが見た実態

        4月8日から東京都などで「日本型ライドシェア」が解禁され、約1カ月が過ぎた。 東京に神奈川や名古屋、京都市域を含む先行エリアではすでに90社(4月26日時点)の運行が行われており、解禁前に議論の対象となった安全性の面では、今のところ大きな事故が起きたという声は聞こえてこない。 その理由はシンプルで、まだそれほど多くの人が乗車を経験していないということがあるように感じる。本稿では正確に把握することが困難な日本型ライドシェアの実情を、数字や事業者、ドライバーの視点から追っていく。 ライドシェア利用を試みたが… 現在のライドシェアは、配車アプリである「GO」や「Uber」「S・RIDE」「DiDi」の4つのアプリ内から、国交省から定められた時間帯にのみ乗車できるというものだ。 この内「Uber」を除くアプリでは、ライドシェア車両を指定することはできず、その「Uber」も稼働台数は限定的とされてい

          「ライドシェア」解禁1カ月、ドライバーが見た実態
        • 脳内から離れ、現実世界に「うつの原因」を探す旅

          うつ病 隠された真実 逃れるための本当の方法(ヨハン・ハリ 著/山本規雄 訳/作品社/3520円/424ページ) [著者プロフィル]Johann Hari/欧米で活躍するジャーナリスト。1979年生まれ。英国出身。国際的人権団体アムネスティの「ジャーナリスト・オブ・ザ・イヤー」に2度選ばれた。世界的なベストセラーを次々と出版し、TED Talksの講演動画も注目される。 うつ病になっている人の脳内では、神経伝達物質のセロトニンなどの働きがうまくいかなくなることが知られている。1980年代末に欧米で開発されたSSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)は、シナプス間のセロトニンを増やすことで抗うつ作用が得られるというもので、今日も精神科でのうつ症状の治療に広く用いられている。 英国出身のジャーナリストである著者は、10代の頃からうつ症状に悩まされてきた。90年代、医師からうつ病の原因は脳内物質の不

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          • 多すぎて悩む生成AI、最新注目ツールはこの3つ!

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            • 「敵国攻撃能力」を備えて日本は何を狙うのか

              弾道弾の発射前撃破も絵空事である。車載式でありつねに動き回っており低速の巡航ミサイルでは狙えない。 中国抑止は空想でしかない。南西侵攻の抑止は空中楼閣である。そもそも中国に侵攻の素振りがない。それを抑止するとの理由づけ自体が珍妙である。 台湾有事を抑止する力もない。中国が台湾回収を決意するのはよほどの状況である。アメリカの参戦はない場合か、あるいは参戦があっても戦う覚悟を決めている。その際に日本の巡航ミサイル攻撃があるかどうかは気にしない。 攻撃対象も攻撃範囲も揺れ動く 攻撃対象も明確にできてはいない。防衛省が陸海空それぞれの自衛隊に巡航ミサイル配備を進めているのは、それを決めかねているからである。 陸軍式に敵上陸部隊の出発港攻撃に使うか、海軍式に潜水艦等に積んで中国後方撹乱に利用するか、空軍式に中国軍用機の地上撃破に用いるか。日本の戦力規模からすればどれか1つに絞る必要があるが、それがで

                「敵国攻撃能力」を備えて日本は何を狙うのか
              • 部下と信頼関係を築く「傾聴」の実践ポイント3選

                アメリカの著名な心理学者であるカール・ロジャーズは、カウンセラーの基本的態度として受容・共感・一致という3つの要素を挙げています。傾聴はカウンセリングにおいて絶対要件と言われるほど重要な技術であり、これら3つの要素は効果的な傾聴を行う上での基本的態度と言い換えられます。 受容とは相手に対して批判や評価をしないこと、共感とは相手の立場を理解すること、そして一致とは自分自身に気づくこととなります。これらの3つの要素を意識的に磨いていくことで、傾聴のスキルを身につけることができ、これまで無意識的に行っていた「聞く」という行為から、より意識的、能動的な「聴く」ができるようになるでしょう。 実践する際に意識しておきたいポイント 傾聴は、相手が本当に話したいと思っていることを話してもらうことで、より高い効果を得られます。しかし、「話したいことを話す」というのは決して簡単ではありません。むしろ自分が話し

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                • 「これって教員の仕事?」疲弊する先生のリアル

                  女性は、教材研究の翌週分を週末にまとめて行う。2020年度から学習指導要領の改訂で、学習内容や求められる指導方法が大きく変わった。教科書や指導書を読み込み、板書計画を練り、授業で使うプリントをつくる。 1教科あたり最低1時間。授業前夜にも、翌日分の内容を再確認する。授業の直前にササッと教科書に目を通すくらいでは、授業の質は保てない。 評価をめぐる負担も重くなったと感じている。学習指導要領の改訂に先立ち、通知表には、主体的に学習にとりくんでいるかを問う項目が加わった。 プレゼンテーションや、資料の読み解き、ノートのとり方など、一人ひとりの学習や思考のプロセスを、より丁寧に見ることが求められるようになった。数値化は難しく、それだけ手間がかかる。 女性は教員になりたての20代の頃、先輩から「月給は年齢×1万円」と聞いた。 30歳なら30万円、40歳になれば40万円……。「夢あるわー!」と思ったが

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                  • NYT記者が分析する、AIが抱える最大のリスク

                    ――Signal Foundationの会長で元グーグル社員であるメレディス・ウィテカーさんは、データと計算能力が大手IT企業に集中することに懸念を示しています。新しい生成AIテクノロジーや、私たちが進む方向について上がっている懸念の声に対して、あなたはどうお考えですか。 AIの台頭についての懸念は、以前からありました。AIには、データの収集と蓄積が必要不可欠であり、膨大な計算能力が求められるからです。ウィテカーさんが危機感を抱いているような「研究とイノベーションをどこまで民営化するのか」という点に関しても、学識経験者は以前から懸念を表明していました。こうした問題への提案も出ています。たとえば、アレン人工知能研究所は最近、巨大なデータベースを公開しました。 現状は独占と言うより「寡占」 大規模言語モデルを構築しているIT大手に対しては、独占禁止法違反やデータ集中の懸念がこの数年ずっと存在し

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                    • 介護費を兄が工面、脳出血になった独居弟の苦悩

                      Aさんは脳出血の影響で半身まひとなり、生業としていたイラストを描けなくなりました。これまで仕事中心の生活を送ってきて、誇りを持って仕事を続けてきたAさんにとって、イラストが描けなくなってしまうのは、まさに“筆舌に尽くしがたい”喪失感があったようです。 ただ、手足に不自由はあるものの、頭はクリアで、まひのない手を動かすことはできます。 本気でやろうと思えば、何か収入を得られる仕事もあったのではと思いますが、Aさんはイラストを描く仕事へのこだわりが強いあまり、仕事を探すことはせず、50歳から貯金を取り崩しながら生活するようになりました。 介護のための費用に月5~6万円 年金などが受給できない若い現役世代で収入が途絶えれば、当然ながら、生活が厳しくなります。 「要介護4」と認定されたAさんの場合、介護保険サービスの利用分と、全額自費の介護サービスと合わせ、毎月5万〜6万円前後の費用がかかっていま

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                      • 日本人がまだわかっていない「トランプ2期目」に起こる本当にヤバい事、日韓エリートが密室で話している懸念(東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース

                        この調査が示しているように、世論調査は核オプションの支持についてイエスかノーかという単純な質問をしている。もしそれがアメリカとの同盟関係を危うくしたり、韓国の国際的非難を招くようなものであれば、韓国人がそのような道を支持するかどうかを尋ねてはいないのだ。 チャの世論調査は、核武装の結果についてよりよく知っているエリートたちにさらに踏み込み、主に国際的な反応と同盟へのダメージを理由に、調査対象者の3分の2が核武装に賛成していないことを明らかにしている。核オプションへの反対は超党派であり、保守的、進歩的なエリートたちによって受け入れられている。 しかし、アメリカが同盟国を誹謗中傷し、地上軍を撤退させるというアメリカ・ファースト政策に復帰したらどう思うか、と質問したところ、まったく異なる反応が返ってきた。 その場合、非核という選択肢を支持していた人々の半数以上が、核兵器開発を支持するようになる。

                          日本人がまだわかっていない「トランプ2期目」に起こる本当にヤバい事、日韓エリートが密室で話している懸念(東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース
                        • トランプが「公認」の聖書販売、資金集めに奔走

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                          • 多すぎて悩む生成AI、最新注目ツールはこの3つ!

                            研究者である私としては、あくまで生成AIツールの背後にある技術の理論の追求や解説が本分であり、実は個別の生成AIツールの説明というのは微妙に抵抗があります。 生成AIの性能を実感できるツール ただ、このような状況を鑑みると、AI研究者の視点で「どんなツールが使うに値し、生成AIの性能を実感できそうか」を解説することは一定の価値があるように思います。 ここでは、ChatGPT以降に登場した生成AIのツールに関して、拙著で取り上げられなかったもので、手軽に使用でき、その性能が一般の方にも実感しやすいような以下の3つの生成AIツールを紹介します。 ①画像生成AI:Image Creator 最初に解説するのは、マイクロソフトの画像生成AIサービス「Image Creator」です。 画像生成AIというと、Stable DiffusionやMidjourneyなどが有名ですが、一般の方が使うには意

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                            • 夏に向けて「体を作りたい!」人のランニング技術

                              もう1つ重要なのは正しいフォームです。 下記にポイントをまとめましたが、ランニング中に自分のフォームを確認して修正するのは、意外と難しいものです。そこで、正しいランニングフォームを身に付けるための2つのエクササイズをご紹介します。ウォーキングの前に、これらの運動を行ってみてください。 <安全で効率のよいランニングフォーム> ① 両足のつま先(人差し指)を常に前に向ける ② 足の左右の幅を狭くする ③ 骨盤を立てて背すじを伸ばす ④ 足の親指と付け根(拇趾球)で地面を後方に押す ⑤ 腕に力を入れずに前後に振ってリズムを作る ランニング・エクササイズ2種 ※外部配信先ではイラストを閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください。 ■ランニング・エクササイズ1 ①足を揃えてから5cm程度離す。つま先を正面に向けたら、骨盤を立てて背すじを伸ばす。肘を直角に曲げて、バトンを

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                              • 「敵国攻撃能力」を備えて日本は何を狙うのか

                                それは中国の戦力分散である。平時、戦時を問わず中国に後方防衛を強要する。それにより対日正面に向く軍事力を減らす。その形でまとまるだろう。 そのために日本は中国の後方部に巡航ミサイルを指向する。まずは南シナ海沿岸部である。可能ならば海から離れた内陸部も狙うこととなる。 中国の戦力分散を狙うか これは「日本が戦時に南シナ海や内陸部に巡航ミサイルを打ち込めばどうなるか」を考えるとわかりやすい。 中国は後方防衛を強化しなければならなくなる。日本の巡航ミサイル迎撃のために戦闘機や対空ミサイルを用意する。また、発射元となる日本潜水艦や護衛艦への警戒も強化しなければならない。 その分の戦力は日本の正面から減る。後方防衛に戦力を割いた分、各正面の戦力は減る。東シナ海方面の戦力も減る。それにより日本は中国との軍事的対峙を有利にできる。東シナ海正面における中国軍事力と日本軍事力の比率を改善できるのである。 な

                                  「敵国攻撃能力」を備えて日本は何を狙うのか
                                • 「敵国攻撃能力」を備えて日本は何を狙うのか

                                  まず中国の市民生活や周辺の民間人を巻き添えにしない。そのうえで報復を受けても日本も困らない、種子島や内浦湾が攻撃されても市民生活や周辺住民への影響はない。 ただ、その中でも目標として間違いないのは、海南島の中国海軍基地だ。まずここを、日本の敵国攻撃能力は目標とする。 なぜなら目標としての3条件をすべて満たすからである。戦争を有利にする、攻撃成功も見込める、攻撃実施に困難は伴わない。海南島はそのいずれも満足する、ほぼ唯一の目標である。 戦争を有利にできるか 第1に、戦争を有利にする効果は間違いないことである。中国が最も重視する戦力は何だろうか。戦略原潜と空母である。どちらも対米抑止には欠かせない。 戦略原潜は核反撃能力の要である。中国戦略原潜が生き残る限りは、アメリカは中国との戦争をためらう。またアメリカの先制核攻撃を封じることもできる。 空母は中国沿岸部における制海権確保のカギだ。やはり、

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