1970年神奈川県生まれ。デザイン、執筆、映像制作など各種コンテンツ制作に携わる。「どうしたら毎日をご機嫌に過ごせるか」を日々検討中。 前の記事:4畳のスポーツ新聞(デジタルリマスター) > 個人サイト すみましん 異国からの舟なのか、それともUFOか? 「うつろ舟の蛮女」とは、ざっと次のようなあらすじである。 うつろ舟が漂着した頃の常陸国の地図(提供:紙久図や京極堂) 1803年2月22日、常陸国の「はらやどり浜」の沖合いに舟のようなものが浮かんでいた。漁民たちがそれを捕まえて浜辺に引き揚げると、中から異様な姿の女性が出て来た。髪と眉毛が赤く、肌は桃色、白くて長いつけ髪を垂らしている。女性は60センチ四方の箱を大事そうに抱えて片時も離そうとしない。言葉が全く通じないので、どこから来たのか訊くことも出来ない。 うつろ舟と中から出て来た女性の図 舟は丸く長さが約5メートル、上部はガラス張りで