岐阜市が市民向けに実施しているがん検診で、「要精密検査」と通知すべきだった50代女性に、「異常認めず」と誤った通知をしていたことがわかった。女性は16日夜に胃がんで亡くなり、がんは胃から肺に転移していたという。市は「がんの発見が遅れ、転移した可能性も否定できない」としている。 市によると、2017年以降、ほかに胃がんや乳がん、肺がんの検診を受けた50~70代の女性4人に「要精密検査」や「要注意」と通知すべきだったのに、誤って「異常認めず」と知らせていた。4人はいずれもがんの自覚症状はないという。 亡くなった女性は1月10日に胃がんの検診を受け、市の中市民健康センターが28日に「異常認めず」という誤った通知を発送した。女性は4月に受診した医療機関で肺がんが見つかり、胃がんから転移したことがわかったという。 がん検診の通知は、委託先の検診機関から市側に結果が届き、市職員がシステムに入力して発送