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橘玲の検索結果321 - 360 件 / 448件

  • 日本の未来を占うデンマークの「異形のポピュリズム」 週刊プレイボーイ連載(390) – 橘玲 公式BLOG

    国内の騒がしい出来事にかき消されてしまいましたが、海外から興味深いニュースが流れてきました。 6月5日に行なわれたデンマークの総選挙で、社民党のフレデリクセン党首が率いる「左派陣営」が過半数を得て政権交代が実現しました。――フレデリクセン党首は41歳で、デンマーク史上最年少の女性首相が誕生しました。 デンマークはこれまで、中道右派の自由党が国民党の閣外協力を得て政権を運営していました。国民党創設者のピア・クラスゴーは「ムスリムがヨーロッパに侵入し、ヨーロッパ人の民族浄化を企んでいる」「文明人はヨーロッパ人だけ、他はすべて野蛮人」などと主張する排外主義者で「極右」と見なされています。 このような差別的な政党が加わる政権を倒したのですから、リベラル派はこの勝利に大喜びするはずです。――と思いきや、誰もこの話には触れようとしません。 なぜそうなるかは、選挙結果の解説を読めばわかります。例えば朝日

      日本の未来を占うデンマークの「異形のポピュリズム」 週刊プレイボーイ連載(390) – 橘玲 公式BLOG
    • 日本には1億人の「被害者」がいる 週刊プレイボーイ連載(511) – 橘玲 公式BLOG

      近所にあるチェーン店の居酒屋でランチを食べていたときのことです。厨房のスタッフが配膳に出てくるのを見て、混んできたのかなと思ったら、一人の客がホールスタッフの女性と話し込んでいることに気がつきました。50代と思しき男性で、席がちょっと離れていたので正確にはわからないのですが、メニューの金額表示についてなにごとか問いただしています。 私が理解した範囲では、「1000円までの注文に割引」のような記載があって、そのつもりで頼んだら、それは「税込み1000円」の意味だった。それに対して男性は税抜きで1000円分を注文してしまい、結果として食べたくもないものに余分なお金を払わなくてはいけなくなった、というような話です。それに対して女性スタッフが「ここに書いてあります」とメニューを見せながら何度も説明するのですが、男性は納得せず、「そんな書き方じゃわからないっていってるだろ」とだんだん声が大きくなって

      • 適切な罰則はよりよい社会をつくる 週刊プレイボーイ連載(463) – 橘玲 公式BLOG

        日本の「民主主義社会」の特徴は、罰則を極端に嫌うことです。新型コロナ対策の特別措置法でも、当初は「罰則などとんでもない」され、感染抑制対策は国民の努力義務(行政からのお願い)になりました。その結果が「自粛警察」の跋扈で、それがあちこちでトラブルを起こしたことでようやく、改正特措法では入院を拒否した感染者や、営業時間の短縮命令に応じない事業者に過料を科すことになりました。 コロナ禍が始まって1年経って罰則の導入へと一歩踏み出したわけですが、ルール違反を「罰する」ことはこれほどまで恐る恐るやらなければならないことなのでしょうか。 処罰の効果については、公共財ゲームを使った興味深い研究があります。参加者はそれぞれ同額のお金を渡され、そのなかから好きな金額をファンド(投資信託)に拠出することができます。ファンドは預けられた資金を運用して増やし、参加者全員に均等に分配します。 A、B、Cの3人に10

        • 「超富裕層はなんでもできる」という不都合な事実 週刊プレイボーイ連載(415) – 橘玲 公式BLOG

          カルロス・ゴーン日産元会長の国外逃亡は、スパイ映画のような鮮やかな手口で世界じゅうを驚かせました。レバノンで行なわれた記者会見では4カ国語を巧みに操りながら自らの無実を“プレゼンテーション”し、まさに悲劇のヒーロー気取りです。 ルノーの筆頭株主であるフランス政府は、国内の雇用と自国の権益を守るため、「カネのなる木」である日産を吸収合併しようと画策していました。その日産が2016年に三菱自動車を傘下に加えたことに経産省が危機感を覚え、ルノーとの不利な合併を避けたい日産の日本人経営陣と「クーデター」を謀った。これがゴーンの主張で、おそらくはその通りなのでしょう。逮捕にいたるまでの手際のよさを見れば、東京地検はもちろん官邸にまで話が通じていたとしても不思議はありません。 ゴーンがこのように考えていたのなら、日本でどれほど法廷闘争しても勝ち目はまったくなく、刑務所に放り込まれて“人生終了”なのです

          • 作家・橘玲から若者たちへ 来たるべき「残酷な評判社会」を生き抜く術

            いまや若者にとってインターネットやSNSは生活に欠かせなくなったが、その裏側には大きなリスクが潜んでいる。とりわけこれから社会に出ていく若者は、確実にやって来る「評判社会」への対応が欠かせない。『言ってはいけない 残酷すぎる真実』『上級国民/下級国民』の著者で作家の橘玲氏が残酷な未来を予言する。(取材・構成/池田道大) * * * これからの社会を考えるキーワードは「評判社会」です。SNSやインターネットが日常のインフラになると、ネットによって個人が数値化されて評価されるようになります。 今は初対面の人と話をするとき、スマホをいじって相手のことを検索するのだといいます。すると「この人、エラそうなことを言っているけど、ツイッターのフォロワーが500人しかいない」とか「この若者は、着てるのはユニクロでぜんぜんイケてないけど、フォロワーが10万人もいるのか。これは真剣に話を聞かないと」などと、そ

              作家・橘玲から若者たちへ 来たるべき「残酷な評判社会」を生き抜く術
            • 共同親権導入に向けて、戸籍制度を廃止しよう(橘玲) - エキスパート - Yahoo!ニュース

              日本では、離婚すると子どもの親権を父親と母親のどちらかが持つことになります。これが「単独親権」で、日本人は当たり前と思っていますが、いまや世界では少数派です。 離婚によって夫婦関係は解消されますが、親子の関係までなくなるわけではありません。そう考えれば、「どちらか一方しか親として認めない」という制度には無理があります。 子どもは離婚後も、父母の双方を親と思っているでしょう。それにもかかわらず、法律によって父子、あるいは母子のいずれかの関係を強制的に切り捨てるのは、子どもの人権の観点から重大な問題があります。 法律家のあいだでも、単独親権によって離婚訴訟がこじれ、その後の面会や養育費の支払いの障害になっているとの認識が広まっています。裁判所は「幼い子どもの養育には母親が必要」との立場なので、父親が親権を失うことがほとんどです。「親でなくなった」ことで子どもと面会すらさせてもらえないなら、真面

                共同親権導入に向けて、戸籍制度を廃止しよう(橘玲) - エキスパート - Yahoo!ニュース
              • 世の中の仕組みと人生のデザイン l 橘 玲 | DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)

                経済的独立すなわち自由は、世の中の仕組みを正しく理解し、最適な人生の戦略をデザインすることで、もっとも確実に達成できる。 世の中(世界)はどんな仕組みで動いているのだろう。そのなかで私たちは、どのように自分や家族の人生を設計(デザイン)していけばいいのだろうか。経済、社会から国際問題、自己啓発まで、さまざまな視点から「いまをいかに生きるか」を考えていきます。質問も随時受け付けます。 橘 玲の最新刊『幸福の「資本」論 あたなの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』好評発売中! 「幸福な人生」を送るために幸福を定義すると基盤となるのは3つの資本。その組み合わせで8つの人生パターンが考えられる。あなたが目指すべきはどの人生パターンか? ダイヤモンド社から発売中!(1,650円 税込) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【DIAMOND PREMIU

                  世の中の仕組みと人生のデザイン l 橘 玲 | DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)
                • 同性婚でなぜ「社会が変わってしまう」のか? 週刊プレイボーイ連載(553) – 橘玲 公式BLOG

                  首相秘書官が記者団に対して、「同性のカップルが隣に住んでいるのはちょっと嫌だ」「同性婚を導入したら国を捨てる人が出てくる」「(他の)秘書官も皆そう思っている」などと発言したと報じられ、更迭されました。この秘書官は首相の演説のスピーチライターを務め、「将来の経産次官候補」ともいわれていたことから、岸田首相は釈明に追われています。 「失言」のきっかけは、首相が国会で、同性婚制度について「社会が変わってしまう課題」と述べて批判されたことでした。秘書官はこの発言を擁護しようとして、「あなたたちだって、本音では嫌だと思ってるんでしょ」と述べたようです。 同性愛者らに対して「彼ら彼女らは子供を作らない、つまり生産性がない」と雑誌に書いた衆議院議員が総務省の政務官に登用されるなど、「自民党の保守派議員は性的マイノリティに差別意識をもっているのではないか」とこれまでも批判されてきました。秘書官の発言はその

                  • わたしたちはなぜ、知能の遺伝を認められないのか? – 橘玲 公式BLOG

                    ダイヤモンド社と共同で行なっていた「海外投資の歩き方」のサイトが終了し、過去記事が読めなくなったので、閲覧数の多いものや、時世に適ったものを随時、このブログで再掲載していくことにします。 今回は2019年1月31日公開の「「学力は教育によって無限に開発できる」というのはフェイクニュース 一般知能は77%という高い遺伝率を誇る「遺伝的な宝くじ」である」です(一部改変)。 ***** 日本における行動遺伝学の第一人者、安藤寿康さんとの対談『運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」』が発売されました。 ここで書いたことはその後、『スピリチュアルズ 「わたし」の謎』として まとめています。 あわせてお読みいただければ幸いです。 ************************************************************************************

                    • ゆたかで幸福な社会から「廃棄」されたひとたち 週刊プレイボーイ連載(398) – 橘玲 公式BLOG

                      これはとても不穏な話です。 あなたが巨大なゴミ処理場を訪れたとしましょう。当然のことながら、そこにはゴミしかありません。圧倒的な量のゴミに圧倒されて、「これは大問題だ」と社会に警鐘を鳴らすかもしれません。 しかし、さらに俯瞰すると、そこにはとてつもなくゆたかな現代日本の消費社会があります。食品、衣料品から家電製品まで、ゴミが増えるのは安価なモノが大量に流通し、気軽にそれらを購入し、使い捨てることができるからです。それに対して、最貧国にはゴミはほとんどありません。モノを捨てるだけの経済的な余裕がないのです。 このことは、ゆたかさと廃棄物がトレードオフであることを示しています。 私たちが、魅力的なモノがあふれた快適な生活を望み、それが実現すると、ゴミが増えていきます。社会がどんどんゆたかになると同時に、ゴミがどんどん減っていくなどということはあり得ません。今の快適な生活をつづけたいのなら、私た

                        ゆたかで幸福な社会から「廃棄」されたひとたち 週刊プレイボーイ連載(398) – 橘玲 公式BLOG
                      • サマー・オブ・ラブ(愛の夏)という現代の寓話 週刊プレイボーイ連載(442) – 橘玲 公式BLOG

                        黒人男性が警察官による過度な制圧によって死亡した事件を受けて、全米に「ブラック・ライブズ・マター(黒人の生命も大切だ)」の抗議行動が広がりました。 スターバックス発祥の地としても知られるワシントン州シアトルのキャピトルヒルは、カフェやギャラリーが集まるアート&カルチャーの人気スポットです。6月に入るとこのお洒落な街でデモ隊と警察が衝突を繰り返すようになり、6月8日、警察署長は不測の事態を避けるために警察署を封鎖して地域から退去することを決断します。こうして、21世紀に突如として“コミューン(自治区)”が誕生しました。 トランプ大統領はこの「異常事態」をはげしく非難しましたが、1958年生まれで10代で西海岸のヒッピームーブメントを体験したシアトルの女性市長は、この状況がいつまで続くのかテレビレポーターに訊かれ、「わからない。もしかしたらわたしたちは“愛の夏”を過ごせるかも」と答えています。

                        • 「解決できる問題」はとうに解決されているという不都合な現実 週刊プレイボーイ連載(547) – 橘玲 公式BLOG

                          今年の事件といえば、世界ではロシアによるウクライナ侵攻、国内では安倍元首相銃撃事件でしょう。両者に共通するのは、その後の展開が紆余曲折を繰り返していることです。 隣国への一方的な侵略が許されないのは当然ですが、核保有国同士の戦争は人類滅亡につながってしまうので、クウェートに侵攻したイラクをアメリカ主導の多国籍軍で懲罰したようなことはロシアにはできなせん。それに代わってきびしい経済制裁を課したわけですが、中国やインドなどは同調せず、先進諸国もエネルギー価格の高騰で国内政治が動揺したため、ロシア産原油の取引を事実上黙認している状態が続いています。 より深刻なのは新興国で、ウクライナとロシア産の穀物輸入が途絶え食料価格が上がったことで、中東やアフリカからヨーロッパにふたたび難民が押し寄せています。物価を下げるにはロシアへの制裁を緩和しなければなりませんが、それはできないので、「世界の人権の守護神

                          • 「買い占め問題」を解決する現実的な方法 週刊プレイボーイ連載(424) – 橘玲 公式BLOG

                            新型肺炎の影響が世界的に拡大していますが、今回は社会問題になっているマスクの転売(高額販売)について考えてみましょう。 ドラッグストアで100円で売っているマスクを、5000円でネットで転売して暴利を得るのは「不道徳」そのものに思えます。しかしこれは同時に、5000円払ってもマスクを手に入れたい消費者がいることを示しています。 そんな切羽詰まったひとに対して、どんなアドバイスができるでしょうか。 すぐに思いつくのは、「マスクは少量でも入荷されるのだから、ドラッグストアに並べばいい」でしょう。しかし、朝10時の開店時間に行ってみると、そこにはすでに長蛇の列ができています。 もっと早くから並ぼうとしても、仕事の都合とか、子どもを保育園に送りに行くとか、老親の介護とか、その時間に店に行けない事情があるかもしれません。その場合はどうすればいいのでしょうか。こたえは、「あきらめなさい」しかありません

                            • 橘玲氏が解き明かす“ネット炎上の残酷な真実”「正義が誰でも無料で楽しめるエンタメと化してしまった」 | 日刊SPA!

                              「170cm以下の男は人権ない」発言で燃えた“たぬかな”。壮絶な誹謗中傷、祖母のたい焼き屋は閉店…炎上から学んだこと

                                橘玲氏が解き明かす“ネット炎上の残酷な真実”「正義が誰でも無料で楽しめるエンタメと化してしまった」 | 日刊SPA!
                              • 第105回 働く世代がはまる社会保障の罠(橘玲の世界は損得勘定) – 橘玲 公式BLOG

                                サラリーマンが収める厚生年金の保険料は労使折半のはずなのに、「ねんきん特別便」の加入記録には、(会社負担分を含む)保険料の総額ではなく、半額の自己負担分しか記載されていない話を前回書いた。なぜこんなことになっているかというと、保険料を正しく記載すると、将来、受け取ることになる年金額が大幅にマイナスになることがバレてしまうからだ。厚生年金は、払った保険料が半分損する仕組みになっている。 だとすれば、サラリーマンだけが貧乏くじを引いているのか。そうともいえないのは、自営業者などが加入する国民健康保険にも制度の歪みがあるからだ。 「国民健保の保険料が高くて払えない」という悲鳴がネットに溢れている。保険料は自治体ごとに異なるが、東京区部で試算すると、月収20万円(年収240万円)程度でも年20万円ほどになる。収入の1割ちかくが保険料として徴収されれば、生計を立てるのは難しいだろう。 保険料が高額に

                                • 『上級国民/下級国民』まえがき – 橘玲 公式BLOG

                                  出版社の許可を得て、新刊『上級国民/下級国民』の「まえがき」を掲載します。発売日は明日ですが、すでに大手書店の店頭には並んでいるところもあるようです。この表紙を見かけたら手に取ってみてください。 **************************************************************************************** 2019年4月、東京・池袋の横断歩道で87歳の男性が運転する車が暴走、31歳の母親と3歳の娘がはねられて死亡しました。この事件をめぐってネットに飛び交ったのが「上級国民/下級国民」という奇妙な言葉です。 事故を起こしたのは元高級官僚で、退官後も業界団体会長や大手機械メーカーの取締役などを歴任し、2015年には瑞宝重光章を叙勲していました。たまたまその2日後に神戸市営バスにはねられて2人が死亡する事故が起き、運転手が現行犯逮

                                    『上級国民/下級国民』まえがき – 橘玲 公式BLOG
                                  • 「加速するテクノロジーの融合」がすべての社会問題を解決する? 「合理的な楽観主義者」の論理 – 橘玲 公式BLOG

                                    ダイヤモンド社と共同で行なっていた「海外投資の歩き方」のサイトが終了し、過去記事が読めなくなったので、閲覧数の多いものや、時世に適ったものを随時、このブログで再掲載していくことにします。 今回は2021年1月14日公開の「「加速するテクノロジーの融合」によって あらゆる格差はなくなり、すべての社会問題は解決できるのか?」です(一部改変)。 ****************************************************************************************** 「世界はどんどんよくなっているのか、それとも、どんどん悪くなっているのか?」この問いがいま、深刻な思想的対立を引き起こしている。世界がどんどんよくなっているのなら、その流れを加速させればいい。どんどん悪くなっているのなら、体制(システム)を根本的につくり変える必要がある。どち

                                    • 「正直者がバカを見る」社会をどうすればいいのか? 週刊プレイボーイ連載(485) – 橘玲 公式BLOG

                                      東京都の感染増で、政府は4度目となる緊急事態を宣言しました。期間は8月22日までの6週間で、東京五輪も1都3県などが「完全無観客」となりました。結果的に、予想されたなかで最悪にちかいシナリオになってしまいました。 未知の感染症が蔓延しはじめてから1年以上たって、多くの企業は“新常態”に適応し、利益を上げるところも出てきました。世界的に株価は上昇しているし、日本でも法人税収が上振れして、60.8兆円と過去最高を更新しました。 緊急事態宣言が理不尽なのは、そんななかで一部の業態だけに負担が押しつけられていることです。最大の被害者は飲食業界で、外食大手ワタミの渡辺美樹会長は「お酒だけが原因とされ、我々だけがずっと犠牲になっている」と政府の対応を批判しましたが、これは当然でしょう。 事態をさらに紛糾させるのは、深夜までお酒を提供する一部の店が賑わっていることです。 東京・赤羽の飲食店街は「千円札1

                                      • 意志力をふりしぼって成功すると寿命が縮む!?(橘玲) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                        成功への鍵として自制心や自己コントロール力が注目されています。これは「やり抜く力(GRIT)」とも呼ばれ、「生まれつきの才能」はもはや重要ではなく、誰もがこのちからを伸ばして傑出した人材になれるともいわれます。 これは、半分正しくて半分間違っています。現代社会で、社会的・経済的な成功にもっとも重要な能力が「知能」であることは繰り返し証明されています。知識社会とは、「言語的知能と論理・数学的知能に優れた者が特権的な優位性をもつ社会」のことなのですから、これはトートロジー(同義反復)でもあります。 とはいえ、たんに「頭がいい」だけでは成功できないこともわかってきました。地頭はいいけれど勉強もせずに遊び呆けている子どもがどうなるかを考えてみればわかるように、成功するためには、目の前の欲望をすぐに満たそうとする「キリギリス」ではなく、将来の自分のためにこつこつ努力する「アリ」でなくてはならないので

                                          意志力をふりしぼって成功すると寿命が縮む!?(橘玲) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                        • Amazon.co.jp: 上級国民/下級国民 (小学館新書) (小学館新書 た 26-1): 橘玲: 本

                                            Amazon.co.jp: 上級国民/下級国民 (小学館新書) (小学館新書 た 26-1): 橘玲: 本
                                          • 【橘玲】資本主義という「ゲーム」の本質を教えよう

                                            今年1月にアメリカで発生した、トランプ大統領(当時)支持者による連邦議会議事堂の襲撃事件。陰謀論「Qアノン」の拡散や、民主社会主義的な政策を唱える左派政治家の台頭。

                                              【橘玲】資本主義という「ゲーム」の本質を教えよう
                                            • 学校の友だちはなぜブロックできないの? 週刊プレイボーイ連載(412) – 橘玲 公式BLOG

                                              大阪市の小学校6年の女児が誘拐され、栃木県小山市で保護された事件が波紋を広げています。逮捕されたのは35歳の男性で、母親が祖母の介護のため母屋に移ってからは、一軒家の自宅で一人暮らしをしていたようです。高校卒業後はアルバイト生活だったといいますが、近所のひとも実家に住んでいることは知らなかったらしく、ひきこもりのような生活をしていたのでしょう。 この事件が全国の(女の子のいる)親に衝撃を与えたのは、小学生の女児を監禁していた家で15歳の女子中学生も保護されたことです。 Twitterには「#神待ち」「#家出少女」などのハッシュタグがあり、たくさんの10代の少女が泊めてくれる男性を探しています(困っているときに助けてくれるのが「神」ということのようです)。今回、保護された2人もSNSで男性と知り合ったようで、報道によると、男性は「自分はたんに人助けをしただけだ」と主張しているとのことです。

                                              • こころを自在にコントロールする驚異の脳深部刺激療法 – 橘玲 公式BLOG

                                                ダイヤモンド社と共同で行なっていた「海外投資の歩き方」のサイトが終了し、過去記事が読めなくなってしまったので、閲覧数の多いものや、時世に適ったものを随時、このブログで再掲載していくことにします。 今回は2020年12月17日公開の「「脳の特定の箇所に電流を少々流すだけで、人は別の誰かになってしまう」ヒトの脳を直接電極で刺激する「脳深部刺激療法」が、いま「最先端医療」として確立されつつある」です(一部改変)。 ****************************************************************************************** 有名なパブロフのイヌの実験では、ベルの音を聴かされてからエサを与えられることを繰り返したイヌは、ベルの音だけで唾液を出すようになった。これが「条件付け」だが、同じことを人間で試した研究者がいる。それも、同性

                                                • FIREを目指す若者に橘玲氏からメッセージ

                                                  理想の老後を過ごすための3カ条 作家・橘玲氏に聞く 経済的自立を果たし、早期退職する――。そんな「FIRE(Financial Independence, Retire Early)」がブーム化するなど、新しい形のリタイアを目指す動きが活発になっている。理想の老後に向けてどのように備えるのがいいか、作家の橘玲さんに話を聞いた。――今のFIREブームをどう見ていますか。「アーリーリタイアして自分の人生を生きる」ということは、1990年代に米国で一 橘玲氏によるとFIREを目指す運用は、世界の株価指数に連動するインデックス型投資信託やETF(上場投資信託)に、長期積み立て投資をするのが基本とのこと。まさに「インデックス投資」そのものです。若者がビットコインやイナゴ投資などハイリスクな投資にのめり込んでいるのを見ると非常に心配になるそうです。 かんたんに大金持ちになった一部の成功者の裏には、膨大

                                                    FIREを目指す若者に橘玲氏からメッセージ
                                                  • 命の〈価格〉をどのように決めるべきか? – 橘玲 公式BLOG

                                                    ダイヤモンド社と共同で行なっていた「海外投資の歩き方」のサイトが終了し、過去記事が読めなくなったので、閲覧数の多いものや、時世に適ったものを随時、このブログで再掲載していくことにします。 今回は2021年7月15日公開の「命の〈価格〉はどのように決められるのか? 日常的につけられている人命の値札と公平性」です(一部改変)。 ****************************************************************************************** 新型コロナのような感染症が蔓延して患者が病院に押し寄せると、すべてのひとを治療できず、誰を優先し誰を後回しにするかのルールを決めなくてはならなくなる。日本ではこのトリアージを正面から議論することを嫌い、病院の恣意的な判断を行政やメディアが黙認する不健全な状態が続いているが、日本よりはるかにリ

                                                    • わたしたちは「どんどんよくなる」素晴らしい世界を生きている(らしい) 週刊プレイボーイ連載(459) – 橘玲 公式BLOG

                                                      「今年はどんな年になるだろうか?」を考えると、やはり新型コロナの話になってしまいます。欧米ではワクチン接種も始まりましたが、日本での接種は早くても2月とされており、新興国はさらに遅れるでしょうから、東京オリンピックの時期は別として、年末になってもコロナ前のような海外との自由な行き来は難しそうです。 専門家の多くは、ワクチンができたとしても、「正常化」までには2~3年かかると考えているようです。その間、世界と日本はどのように変わるのでしょう? はっきりしているのは、先進国で大きな社会問題になっている経済格差がさらに拡大することです。 未知の感染症が流行しているなかでは、パーティや会食、旅行などの「不要不急」の支出は控えられますが、日々の生活費は家計から出ていきます。その一方で収入はというと、医療・福祉、サービス業などに従事しているエッセンシャルワーカーの雇用は大きく減ったものの、リモートワー

                                                      • 「批判」と「中傷」はちがうのか? 週刊プレイボーイ連載(530)  – 橘玲 公式BLOG

                                                        7月15日執筆のコラムです。その後、元首相襲撃犯についてより詳しいことが明らかになりましたが、記録のためそのまま掲載します。 ****************************************************************************************** 安倍元首相が奈良市内で選挙演説中に銃撃され、死亡するという衝撃的な事件が起きました。実行犯は41歳の男で、母親が新興宗教の信者になり、多額の献金で家庭が崩壊したことを恨んでいたとされ、この団体が主催した集会に元首相が寄せたビデオメッセージを見たことで、「日本で(この宗教を)広めたと思っていた」「絶対に殺さなければいけないと確信した」などと供述しているようです。 元首相はこの宗教団体の幹部どころか信者ですらないのですから、これは理不尽以外のなにものでもありません。しかし男には、自分が「被害

                                                        • 「まとめ」橘玲の本でおすすめを10冊紹介します。「実際に読んだ感想」 - ようの読書記録

                                                          今回は、橘玲さんの本でおすすめの本を10冊ご紹介します。 本を探していて、作者に橘玲と書かれていればとりあえず読むようにしていたら、結構な数を読んでいました。 そこで、これまで私が読んだなかで 「これは面白い。」 「発見がある。」 と思った本だけを選んでまとめました。 ・現実に則した本を読みたい。 ・統計的な根拠のある情報を知りたい ・知識と将来予測の両方を得たい こんな人におすすめのエントリーです。 もちろん、あらゆる情報に確実な正解は無いですし、研究データも絶えずアップデートされています。 橘玲さんが書く本も同様で、全てのことを真実だ。と思い込むのは控えた方が良いでしょう。(全ての本に言えることですが。) 橘玲さんの本でおすすめ10冊をご紹介「既読本」 一冊目:言ってはいけない 二冊目:もっと言ってはいけない 三冊目:お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 四冊目:日本人というリスク 5冊

                                                            「まとめ」橘玲の本でおすすめを10冊紹介します。「実際に読んだ感想」 - ようの読書記録
                                                          • 有名人「二世」の自己実現は難しい 週刊プレイボーイ連載(468) – 橘玲 公式BLOG

                                                            総務省の幹部らが菅首相の長男が勤める会社から繰り返し接待を受けていた問題で、「それ以外に違法な接待は受けていない」と国会で答弁した幹部らがNTT社長とも高額の会食をしていたことが明らかになり、混乱が広がっています。疑惑はさらに拡大しそうですが、ここではちょっと視点を変えてこの問題を考えてみましょう。 芸能人など有名人の子どもの「自己実現」が難しいことはよく知られています。歌舞伎役者の家に生まれた子どもが名跡を継ぐのは、「親はあのひとなんだって」と好奇の視線を浴びたり、「なんでこんな仕事してるの?」と揶揄されることを考えれば、役者になるのがいちばんだと小さいときから周囲が説得し、本人もそう思うようになるからでしょう。歌手や俳優の子どもも、けっきょくは芸能関係の仕事をすることが多いようです。 「日本は二世政治家が多すぎる」と批判されますが、ここにも同じ事情がありそうです。政治家が尊敬されたのは

                                                            • 日本人はいつまで「マスクと手洗い」でコロナと戦うのか 週刊プレイボーイ連載(509) – 橘玲 公式BLOG

                                                              日本ではオミクロン株の感染拡大が続いていますが、ひと足早く感染が始まったヨーロッパでは大きく2つの対応がなされています。 ひとつはワクチン接種義務化の流れで、オーストリアでは18歳以上で未接種だと最高3600ユーロ(約46万円)の罰金が科せられ、フランスも16歳以上の未接種者がレストランや映画館、長距離交通などを利用できない「実質義務化」に踏み切りました。イタリアは50歳以上、ギリシアは60歳以上の高齢者の接種を義務化しており、ドイツも全成人への接種義務化を議会で審議しています。 もうひとつはコロナ規制撤廃の流れで、イギリスがマスク着用義務などの規制をほぼ撤廃し、ノルウェー、デンマーク、アイスランドなどの北欧諸国が続きました。オミクロン株は重症化率が低く、集中治療室の逼迫が見られないことなどから、国民の行動を過度に制限する必要はないというのが理由です。これらの国はワクチンの3回目接種率も高

                                                              • 陰謀論とフェイクニュースにまみれた国 – 橘玲 公式BLOG

                                                                ダイヤモンド社と共同で行なっていた「海外投資の歩き方」のサイトでロシアのウクライナ侵攻について書いたものを、全6回で再掲載しています。第2回はジャーナリスト、ピーター・ポマランツェフの『プーチンのユートピア 21世紀ロシアとプロパガンダ』(翻訳:池田年穂/慶応義塾大学出版会)の紹介です。(公開は2022年4月15日。一部改変) サンクト・ペテルブルクのマクドナルド。ウクライナ侵攻により撤退が決まった(2011年9月@Alt Invest Com) ****************************************************************************************** ウラジミール・プーチンがロシアのメディアで、スカイダイビングをしたり、深海に潜ったり、鍛えられた筋肉を見せつけるなど、ハリウッド映画のヒーローのように演出されているこ

                                                                • 【読書】「バカと無知」橘玲:著 - 「言葉こそ人生」読むだけ元気お届け人の"今ここを生きる心"の裏側

                                                                  差別、偏見、いじめ、他人へのマウンティングなど、「きれいごと」だけで表面上動いているような人間社会では見たくない複雑な現実を、化学的知見から分析した内容。 ヒトは一人では生きていけない社会的な動物なので、弱者に共感して支援する、仲間のために犠牲になる。(はい、分かります。) 一方、性愛競争に勝ち残ってパートナーを得て、子孫を残さないといけない、その為には他者を押しのけて生きる。(なるほど、そうだ。) その結果、仲間と徒党を組んで敵と戦いながらも、仲間を陥れて集団内の自分の地位を上げるという複雑な戦略を強いられるようになった。 なので、「陰謀」が集団内に蔓延し、絶対悪も絶対善も存在しなくなっているとのこと。 この「人間らしい」特性に注意を払えば、もう少し行きやすい世の中になるのでは、と提案されています。 なるほどね。いじめが無くならないのも、戦争が無くならないのも、それが人間社会だからという

                                                                    【読書】「バカと無知」橘玲:著 - 「言葉こそ人生」読むだけ元気お届け人の"今ここを生きる心"の裏側
                                                                  • 世の中の仕組みと人生のデザイン l 橘 玲 | DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)

                                                                    経済的独立すなわち自由は、世の中の仕組みを正しく理解し、最適な人生の戦略をデザインすることで、もっとも確実に達成できる。 世の中(世界)はどんな仕組みで動いているのだろう。そのなかで私たちは、どのように自分や家族の人生を設計(デザイン)していけばいいのだろうか。経済、社会から国際問題、自己啓発まで、さまざまな視点から「いまをいかに生きるか」を考えていきます。質問も随時受け付けます。 橘 玲の最新刊『幸福の「資本」論 あたなの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』好評発売中! 「幸福な人生」を送るために幸福を定義すると基盤となるのは3つの資本。その組み合わせで8つの人生パターンが考えられる。あなたが目指すべきはどの人生パターンか? ダイヤモンド社から発売中!(1,650円 税込) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【DIAMOND PREMIU

                                                                      世の中の仕組みと人生のデザイン l 橘 玲 | DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)
                                                                    • 日本の長い「戦後」はこうして終わった 週刊プレイボーイ連載(454) – 橘玲 公式BLOG

                                                                      明治維新以来の日本の近代史をひと言でまとめるなら、「西欧(白人)への卑下と自尊の繰り返し」でしょう。 明治の知識人たちは西欧の文化とテクノロジー、学問の水準に圧倒され、それが大衆に広がって「欧風」すなわち白人の真似をする流行が生まれました。日露戦争に勝ったあたりから徐々に自尊感情(日本スゴイ)が強まり、それに世界大恐慌後の被害者意識が加わって、軍部主導のカルト的熱狂でアメリカに宣戦布告しますが、その結果は軍人・民間人あわせて300万人の膨大な死者と広島・長崎への原爆投下、全国各地の焼け野原になった都市でした。 敗戦後、マッカーサー米陸軍最高司令官を訪問した昭和天皇の写真が公開されると、日本人の自尊心は粉々に砕け散ります。「神」であった昭和天皇が直立不動の姿勢で立つ横で、長身のマッカーサーは両手を後ろに回し、ゆったりとした表情でカメラを見ています。 どちらが「上位」かは一目瞭然で、それからG

                                                                      • 【読書感想】橘玲さん「バカと無知」 正義の鉄槌と老害とキャンセルカルチャーの関係性 - さとブログ

                                                                        橘玲さんの最新本「バカと無知 人間、この不都合な生きもの」は 6年前に新書大賞を受賞した「言ってはいけない、残酷すぎる真実」 の続編とも言えるような新作である。 研究から得られた知見であり 時事的な部分が織り交ぜられた、人間の心理をするすると理解できる一冊。 ただ一般な心理学の本と異なるのは、ややブラックであるところ。 一口に言うなら心理学サイドB面といった印象である。 表向きに置かれるには、あまりにも光を浴びてはいけない。 あくまでもツウが好んでしかるべき、というようなイメージである。 だがしかし、非常に勉強になるしクセになるという… 私自身にとっての信頼できる人は 言ってはいけないこと、わざわざ言う必要のないことを 敢えて言ってくれる人だ。 もしもあなたにとっての信頼できる人、好きな人が 私と同じであるなら、この本をぜひとも読んでみてほしい。 正義の鉄槌とSNSの助長作用。キャンセルカ

                                                                          【読書感想】橘玲さん「バカと無知」 正義の鉄槌と老害とキャンセルカルチャーの関係性 - さとブログ
                                                                        • [教えて! 尚子先生]シリア内戦はその後どうなっているのですか?~ゴラン高原からみるアメリカとイランの対立~ | 海外レポート世界の街角お金通信 | 橘玲×ZAi ONLINE海外投資の歩き方 | ザイオンライン

                                                                          [教えて! 尚子先生] シリア内戦はその後どうなっているのですか? ~ゴラン高原からみるアメリカとイランの対立~【中東・イスラム初級講座・第48回】 ますます激化するアメリカとイランのホルムズ海峡をめぐる対立。その背景にはなにがあり、今また中東ではなにが起きているのでしょうか。日本では珍しい女性の中東研究家として活躍する岩永尚子先生がわかりやすく説明します。 6月16日、イスラエルのネタニヤフ首相が、ゴラン高原に建設する新たな入植地を「トランプ高原」と名づけると発表しました。 ネタニエフ首相とトランプ大統領の「仲良し」アピールの茶番にはいささかげんなりしてしまうのですが、この報道は「トランプ劇場」を盛りあげるためだけの些細な事件と解釈するのは誤りでしょう。背景にはゴラン高原、ひいてはシリア内戦終結後をめぐる各国の攻防があり、その結果が今後の中東情勢を見極めていくためにはとても重要になってく

                                                                            [教えて! 尚子先生]シリア内戦はその後どうなっているのですか?~ゴラン高原からみるアメリカとイランの対立~ | 海外レポート世界の街角お金通信 | 橘玲×ZAi ONLINE海外投資の歩き方 | ザイオンライン
                                                                          • (耕論)税金、もっと納得したい 伊藤恭彦さん、大本綾さん、橘玲さん:朝日新聞デジタル

                                                                            消費増税の是非が問われた参院選が終わったが、税のありようは常に「争点」だ。「血税」とも呼ばれる税金。せっかくなら納得して支払いたい。あるべき税の姿とは。 ■尊厳ある生活を守るお金 伊藤恭彦さん(名古屋市立大学副学長) 人々の「支え合い」を制度化した仕組みが政府で、その活動を可能にするためのお…

                                                                              (耕論)税金、もっと納得したい 伊藤恭彦さん、大本綾さん、橘玲さん:朝日新聞デジタル
                                                                            • 世の中の仕組みと人生のデザイン l 橘 玲 | DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)

                                                                              経済的独立すなわち自由は、世の中の仕組みを正しく理解し、最適な人生の戦略をデザインすることで、もっとも確実に達成できる。 世の中(世界)はどんな仕組みで動いているのだろう。そのなかで私たちは、どのように自分や家族の人生を設計(デザイン)していけばいいのだろうか。経済、社会から国際問題、自己啓発まで、さまざまな視点から「いまをいかに生きるか」を考えていきます。質問も随時受け付けます。 橘 玲の最新刊『幸福の「資本」論 あたなの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』好評発売中! 「幸福な人生」を送るために幸福を定義すると基盤となるのは3つの資本。その組み合わせで8つの人生パターンが考えられる。あなたが目指すべきはどの人生パターンか? ダイヤモンド社から発売中!(1,650円 税込) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【DIAMOND PREMIU

                                                                                世の中の仕組みと人生のデザイン l 橘 玲 | DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)
                                                                              • 「サラリーマンが納めた1億円の保険料のうち5000万円が没収される」問題(橘玲) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                                「消費税が2%上がったと大騒ぎしてるけど、厚生年金や健康保険の保険料がこの10年間で11%も上がったのに誰も文句をいわないのはなぜ?」という記事に、予想外に大きな反響がありました。そこで今回は、サラリーマンにとってさらに「不都合な事実」を紹介しましょう。 厚生労働省が国会審議もなしに保険料を大幅に引き上げたことで、年金と健康・介護保険を合わせた社会保険料率は報酬の30%に達しました。月給とボーナスを合わせた総報酬(年収)の3割が保険料として徴収されるのですから、サラリーマンが支払う保険料は年収300万円で年90万円、年収500万円で年150万円、年収700万円で年210万円になります。保険料は給与が上がるほど増えていき、厚生年金は年収約730万円、健康保険は年収約1600万円で上限に達します(保険料の上限は年約330万円)。 厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、従業員1000人以

                                                                                  「サラリーマンが納めた1億円の保険料のうち5000万円が没収される」問題(橘玲) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                                                • 行政が崩壊しても日本社会を改革できない最大の原因 週刊プレイボーイ連載(590) – 橘玲 公式BLOG

                                                                                  1月1日に能登半島を襲った地震は、死者・安否不明者合わせて300人超の大きな被害を出しました。被災者には高齢者も多く、今後は避難所での災害関連死が増えることが危惧されます。 人的被害と並んで大きな問題になるのは、地震や土砂災害で寸断された道路や鉄道、上下水道など公共インフラの復旧です。能登半島は日本でも過疎化が進む地域で、高齢化による自然減によって人口が急速に減少してます。巨額の復興資金を投じて道路や橋、鉄道を元通りにしても、将来的には利用者がいなくなってしまうかもしれません。 このように書くと「弱者切り捨て」に思われそうですが、そもそも自然災害がなくても地方のインフラは維持困難になっています。 2023年末の国交省の調査では、政令指定都市を除く市区町村が管理する施設のうち、堤防・護岸などの85.9%、橋梁の60.8%、トンネルの47.4%が修繕していませんでした。その理由は、必要な予算や