寝苦しい熱帯夜や、コロナ禍で運動不足がたたりつい夜更かし…、と質の高い睡眠をとることは難しいもの。しかし、快適な睡眠はダイエットにもつながります。医師らが語る「やせる睡眠」(「週刊文春WOMAN」2021年夏号)を全文転載します。(全2回の1回目/後編に続く) ◆ ◆ ◆ 睡眠と肥満の関係とは コロナ禍で外出自粛が続くいま、家にいる時間が増え、ダラダラとお菓子を食べ続けたり、つい夜更かしをしてしまうという人も多いのではないだろうか。気がつけば体重は増える一方……。とくに代謝が落ちる40代以降の女性からは「食事を減らすくらいじゃ、体重が減らなくなった!」という悲鳴も聞く。 近年、「睡眠時間が短いと太りやすい」など、睡眠と肥満の関係を耳にするようになったが、これは一体どういうことなのだろうか。30年間で3万人の肥満治療を行った内科医の左藤桂子氏が解説する。 「睡眠中に分泌される成長ホルモンは、